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「しょうゆ卓上びん」に焦点 栄久庵氏追悼のシンポ 浜松(2015/7/7 07:32)
シンポジウムで栄久庵氏のデザインについて語る田嶋さん(右)と熊倉学長=浜松市中区の静岡文化芸術大
シンポジウムで栄久庵氏のデザインについて語る田嶋さん(右)と熊倉学長=浜松市中区の静岡文化芸術大

 浜松市中区の静岡文化芸術大で4日、市民公開講座「栄久庵憲司とデザインの世界」が始まった。同大の創設に携わり、今年2月に他界した初代デザイン学部長のデザイナー栄久庵氏の追悼記念事業で、初日のシンポジウムには約200人の聴講者が集まった。
 シンポジウムは栄久庵氏が手掛けた作品の中でも代表的なキッコーマン(東京都港区)の「しょうゆ卓上びん」に焦点を当てた。
 パネリストを務めた同社の田嶋康正プロダクト・マネジャーは、商品の販売が始まった1960年代について「食卓がちゃぶ台からダイニングテーブルに変わった時期。モダンなイメージと日本の伝統美を両立したデザインが求められていた」と分析した。
 熊倉功夫学長は「瓶に添えた手がどう見えるかということまで配慮されている。製品だけでなく生活様式も提案する、まさに日本人のデザインだ」と評した。
 公開講座は11、18日にも同大で開かれ、同大教授らがさまざまな観点からデザインについて講演する。受講料は各千円。問い合わせは同大地域連携室<電053(457)6105>へ。

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