■ニコべん!
見開き扉、仰々しく描かれる「一巻発売アリガトウゴザイマス」弁当、こういうの単行本に収録される時描き直すのかそのまま収録するのかが気になる。作者によっては直しそうだけどな。
本編、犬が無駄にリアルで汚さを感じさせる。四人分の弁当、それぞれ内容が異なっているコトに対して、そっちのほうが美味そうだの喧嘩して台無しにして欲しかったが高校生だしそこまで酷い振る舞いはしないか。
いや、奪い合うぐらいにならなきゃ美食追求漫画としておかしいぞ。と思ったけど、美食とか別に追求していないよな。味よりもデコがメインだったこの作品。
■弱虫ペダル
御堂筋が突然真横に出現する演出が良い。漫画ならではのハッタリを色々と駆使している作品だなあと感じる。この場合は省略の妙技ですな。リアルに何もかも実況していたらこんな魅せ方は出来ないし、やっぱ漫画ならではの演出で良いよ。
■毎度!浦安鉄筋家族
前回の話が尾を引いてるっての、何気に珍しくない? 大便まみれの話でカレーというベタさ加減も微笑ましい。どんだけバタバタしててても牧歌的なのが浦安の魅力。
■刃牙道
加納秀明が久々に登場。徳川邸の警備者であるが、読者の知る限り、侵入を許されなかったコトは無い。刃牙、ドリアン、そして今回勇次郎。しかも勇次郎に対しては超へりくだった態度を取ってて、警備がどうのというレベルではなかった。どうぞどうぞレベル。
というワケで、前回の障子の向こうのシルエットは勇次郎であった。勇次郎と武蔵、対面して酒を飲む。武蔵は勇次郎に天まで続く大判小判の山を見る一方、勇次郎はその手の幻視はせずに網膜に映る武蔵そのもののみを見る。勇次郎はリアリストだからね。幻影カマキリとか馬鹿にしていたから、そういう比喩の類は嫌いそう。でも幻影味噌汁作ってたんだよね。あと初めてリアルシャドーが作中に出た時も地下駐車場で幻視に対して理解を示していた過去もある。
で、この二人が対面してピリピリした空気を光ちゃんは感じているが、頂上決戦をどうやって水入りにさせるのか。やっぱ本部の乱入に期待しちゃうよなあ。あの浮浪者、徳川邸ごと爆破してくれないかな。
突然の爆発、朦々と煙が登る徳川邸を、遠くのビルの屋上から双眼鏡で覗く本部以蔵が、「辛うじて…守護れたか」とつぶやく展開希望。
■実は私は
葉子豹変。血を吸う行為は人間基準で性行為みたいなもんだからな。少年誌でメスが露骨に欲情しているのをそれ以上でもそれ以下でもない意味で、見開きで描写したというのは素晴らしい。
■鮫島、最後の十五日
ハシラの「いまだ四日目」が切実。半分どころか3分の1も終わってないのか。一時期の烈は毎週死んでいたが、鮫島も大概だ。
■少年ラケット
漫画談義してるシーンが卓球以上に面白いってどうなのさ。チャンピオンを語義通り王者と称しているのが良いな。思えばチャンピオンの看板がまんま格闘王者の刃牙であるのは素敵な話だし、ジャンプの看板がトレードマークの海賊であるワンピースなのも出来過ぎた話だ。日曜日と雑誌を題材にした作品が出れば他の少年誌にも出てきて看板背負えばパーフェクト。
■吸血鬼すぐ死ぬ
ヒナイチ、察するのが早かったけど、場合によっては冒頭のドラルクの思い上がり通りになっていたんだよなあ。勿体無い。もう一回何かのアクシデントでドラルクを盲愛するキャラになってくれないかなあ。
■囚人リク
謎じいちゃん、吾郎の父親とかそれぐらいの重要人物っぽい勢い。
■クローバー
次回最終回か。華々しく400回記念でセンターカラーを頂いているイカ娘の影で、こちらも何気に400話だった。殴りあっているだけの漫画という印象で、そんな楽しみにしていた作品ではないんだが、去年チャンピオンを購読し始めてから大御所的に鎮座していた一作がいざ終わるとなると、何か切なさは感じちゃうな。
■マツタケART
女キャラばかり力を入れているという感想を以前持ったが、この絵柄って何か中年向け劇画雑誌向けだと思い始めた。トーンワーク等に、前時代的な画力の頑張りを感じる。この作者、半年ぐらいしたらローレンスとかで連載持ってそう。
女の又に手が辶に気付く眼鏡っ子はエロ才能あるぞ。もっと押せば落とせる。
■羽恋らいおん
顔のレパートリーある作者なのか無い作者なのか分かっていなかったけど、あるな。
新キャラが二名登場。一人目は猿舘の母で、妹と見違えられる程のロリ。猿舘自体がまだキャラ不安定なので、母とセットで立てていくのだろうか。
もう一人は桜花越前なる龍国館のエース。鈴蘭が軽く汗かいてるが、エースとしての実力以外にも、事ある毎にアプローチ食らってて面倒な存在なのかも知れぬ。
■木曜日のフルット
表情、ちゃんと刃牙しているんだな。デフォルメ最低限であの顔を再現するなんて。