昨日この記事読んだんですが、あまりにひどい。何がひどいって、この記事の思考回路がひどい。残酷なのは中年フリーターが増加していることではなく、この状況を「残酷」ととらえてしまうことだけ。中年フリーターが増えていること自体は問題でもなんでもなく、むしろハッピーな兆しなんじゃないかと思う。
記事のまとめから引用。
低い賃金、不安定な雇用、教育訓練機会の乏しさ……。非正規をめぐる問題は以前から指摘されてきたことだ。これまでにも氷河期世代をはじめとした若いフリーター層に対する就労支援も行われてきた。だが目立った成果が上がらないまま、中年フリーターたちは年齢を重ねてきた。これからますます苦しい立場に追い込まれていく中年フリーターをどうサポートするのか。手を打たなければ事態が悪化していくことだけは確かだ。
(「中年フリーター」のあまりにも過酷な現実http://toyokeizai.net/articles/-/87614?page=3)
非正規なのがヤバイんじゃない。非正規=ヤバイと思うことが、一番ヤバイ。
非正規な自分はヤバイと思ってるから、「非正規社員」が自らマジで残酷な現実を招いてしまう。
しかしこの画像、まじヤバイ。。嘘っぱちを刷り込んでくる。笑
(あまりにヤバイので希望の非正規、に画像加工してみたけど掲載は自重しました。笑)
この記事や、こういった見方の前提に「幸せな人生を送るために必要な必要条件とは、社会に適応し、国や会社に役立てる人になり、(国や企業等団体、場合によっては夫から)安定的に給与がもらえる立場を維持し続けることである」というものがあるように思う。
もし本当にそうなのだとしたら、確かに非正規で職を求めてさまい続けるというのは確かに宜しくない状況だと言えるだろう。「就職氷河期世代が今、割を食わされている」というサブタイトルの通り、割を食わされてるよなあと思う。
しかしこの前提条件が本当じゃないとしたら?たちの悪い妄想だとしたら?
本当は・・・
「幸せな人生を送るために必要な必要条件とは、(社会ではなく)自分に適応していること(=自分に自信や肯定感を持っていること)」
それだけであって、それ以外本当は何も関係ないんじゃないかと私は思っている。
自分に肯定感があり自信がある状態、つまりすでに安心感で満たされてる状態。幸せってほんとはそれができればゴール。
就職氷河期世代が割を食わされてかわいそうなわけでもなく、また、当人が「割を食わされている」と怒る必要もない。むしろその煽りに乗って、いつか見返してやるとか、親世代を恨むとか、そんな必要も全くない。
安心感で満たされている状態の人は、自分を過小評価することもないし、怒ることも、焦ることもない。そのとき自分がやりたいこと、自分にとってやるべきことが見えて、その見えたものの通りに動ける。だから、結果的に人から好かれるし、評価される。自分がやりたいこと、自分にとってやるべきことを見え続け、実行し続けるから、人から好かれ続け、評価され続ける。
引用記事で語られているような世界観とは正反対。
お金(評価ともいう)を貰いつづけて初めて幸せになれるなんじゃなくて、
自分が幸せでい続けることが、お金(評価)にも自動的につながっている。
そういうカラクリなんじゃないかと思い始めている。
落とし穴は「自分に肯定感・自信があって安心感で満たされている状態になる」ってことが、かなり軽く見られているってこと。
マジでヤバイ状況になっている非正規社員の事例として記事にでてくるAさん(女性)は、職を転々としていて、そうするうちに地元の企業にエントリーし尽くし、車の免許もないのでもうエントリーする先がなく、結婚もしていなく、年老いた母と二人暮らしで、今はネットオークションに出品して生活保護費より少し上くらいの収入を得ているらしい。
「もうネットオークションしかない」という絶望として描かれているんだけど、ネットオークションで稼げることそれ自体、スキルなんじゃないの?生活保護費以上稼ぎ出しているということって誰でもできることではないのでは・・・・?
掘り出し物を買いつけてオークションで売り続けられる、ということは、いわゆるバイヤーの仕事をしているということ。ネットオークションで稼ぎ続けてもいいだろうし、オークションじゃないオンラインショップの店長などで活躍する人なのかもしれない。
Aさんはそれに気づいていないのだろうし、お母様やこの記者や周りの人も気づかない。社会の底辺にいる彼女にまさか「特技」があるだなんて、認識できない。企業に雇われなくても生きていける、生きていっていいと思えない。
これはあくまで私が思った彼女の活躍例でしかないけれども、なぜこのような活動に至らないかというと、彼女が「自分に肯定感があり自信がある状態」に至っていないからなのではないか。私なんて、、、と思うから、やらないし、やらないからできない。企業に雇われるしかないちっぽけな存在と思うから、非正規になるし、そうなると、私はやっぱり非正規でしかいられない、と思う。その自分を貶める認識が彼女を「絶望」的な状況に追い込んでいく。
これはさらに穿ち過ぎな見方かもしれないけど、結婚せずに母と二人暮らし、という点にいびつさを感じないといったら嘘になる。このお母さんが彼女の自信を喪失させ、管理下に置き、本来の力を発揮させない状態に置き続けているのではないだろうか。
もし彼女が「自分に肯定感があり自信がある状態」だったら、こんな現実はやってこなかったし、「自分に肯定感があり自信がある状態」になった瞬間に、この「残酷」な現実は吹き飛んでしまうのに違いない。
中年フリーターをサポートしなければならない、だなんて、どれだけ人の尊厳を貶めるつもりなんだろうか。「中年フリーター」にサポートされるのはむしろ社会の方だろう。
「非正規」で「自分に肯定感があり自信がある状態」の人だったら、どんな未来が待っているか、想像してみた。
「人の為に働いても評価されない」組織にい続ける必要はない。そもそも組織にいる必要性なんてない。ということで個人事業主化していくだろう。今まで封印されていた個人個人の能力が開花していく。そのうちに手が足りなくなり、人を雇うようになるかもしれない。
都心の会社に通わなくなれば、家賃の高い場所にい続ける必要なんてない。ということで、都会にいる人の一定数は地方に散らばっていく。
都会で働き続けた人が、そのスキルを持って地方にやってくる。地方には求人はなくても自分で作る限り仕事はある。都市への人口集中が緩和され、地方が徐々に栄えていく。
そんな人・地域が増えていくと、「自分は非正規でお先真っ暗なんだ」という思い込みが激しい人も「もしかすると、こういうのもありなのかな」と思える機会も増え、この人と地域が生き生きとしていく転換スピードが加速していく。
多くの人が、自分の感性、発想、技術を生かして活躍し、地域の様々な「問題」と呼ばれるようなことが解決されたり、そもそも問題と思われなくなってくる。
ーーー
だれがなんと言おうと自分には力がある。社会や会社や家族に承認されるかどうかは関係ない。まず、一人一人がその肯定感・自信を持って安心して生きることが、こんなハッピーな想像が現実になる唯一の鍵なんじゃないかな、と思っています。
マハロ!
*News*
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