読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

視野を広げるにはどうしたらいいのか

クソログのボコボコ相談室
スポンサーリンク

イケハヤさんに届いた質問を勝手に答えていくというコーナー「クソログのボコボコ相談室」。今日取り上げる質問はこちら。

バイトで視野が狭いんだよね、と言われました。できるだけキョロキョロ見回して、早めに行動しようと思っているのですが。他に受けたどの注意よりも凹みました。

でも周りから見てそうならば、きっとそうなんだろうなと思いますが、他人の視野を確認することはできないので、自分がどれほど視野がせまいのかよくわかりません。

視野を広げるにはどうしたらいいでしょうか。 また、逆に、視野が狭いからこそできることって何か思いつかれますか?


視野が狭いと言われても具体的にどうすればいいかわからないものですよね。
どのような状況で「視野が狭い」と指摘されたのかは質問内容からは分かりかねますが、一般的には「一つのことに捉われすぎていて他のことがおろそかになっている」ということでしょうか。

人が一度に処理できる情報には限界があるので、一度に複数のことをやらねばならない状況に陥るとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。
パンクしないためには頭に極力不要な情報を浮かび上がらせないことが重要です。ここでいう不要な情報というのは「焦り」や「怒り」や「不安」などです。こうしたものに捉われていると脳のメモリが奪われてしまうため、他のことに頭が回らなくなり視野が狭くなってしまいます。
1日15分ほどの瞑想(目を閉じて何も考えないようにすること)を習慣にすると焦りにくくなったり、不安を感じにくくなったりするので、取り入れてみてはいかがでしょうか。シリコンバレーで働いている社員の間でも瞑想は流行しているようです。

人の認知というのはこれまでの経験から必要な情報と不要な情報を選別して、不要な情報は勝手に端折るようにできています。例えば質問者さんはご飯を食べるとき、「お箸をこう動かして口のあたりに持っていて・・・」というふうにいちいち頭で考えたりしませんよね。こうした習慣化したパターンを「スキーマ」といいます。つまりスキーマによって繰り返し起こる出来事について思考を省力化しているわけです。
経験の長い人はスキーマが豊富なので仕事上の不要な情報に捉われにくくなるため、結果的に視野が広くなるのです。

ですが、経験が少ないとどうしても、必要な情報と不要な情報の選別に時間はかかるし、不要な情報まで貯めこんでしまうので、経験豊富な人に比べて視野が狭くなってしまいがちです。
要するに「慣れ」「経験」ということですが、程度の差こそあれ視野の狭さ広さというのは時間が解決してくる部分もあるということです。

指摘を受けたときにどういう状況で注意されたのかをノートなどに記載しておくと次回にも活かせるのではないでしょうか。

視野が狭いからこそできることということですが、一部の職人さんや単純労働など、一つのことに根気強く集中することを要求される仕事などが当てはまるでしょうか。視野が広くても逆にこうしたことが苦手な人もいるので、あまり重く受け止めずに自分の適正に合った職場を模索されてみるのも手かもしれません。