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高浜原発4号機 最終段階の検査申請へ
10月9日 17時00分

福井県にある高浜原子力発電所4号機の新しい安全対策に基づいた設備の設計が、9日、原子力規制委員会の認可を受け、関西電力は、近く再稼働に向けて最終段階となる使用前検査を申請します。高浜原発を巡っては、裁判所から再稼働を認めないとする仮処分の決定を受けているため、先行きは見通せない状況です。
高浜原発3号機と4号機はことし2月、新たな安全対策が原発事故後に作られた規制基準に適合しているとして、いずれも原子力規制委員会の審査に合格しています。その後、安全対策の設備の詳しい設計を示した「工事計画」が提出され、規制委員会は、4号機の設備の耐震性や津波や竜巻に対する強度の評価などが妥当だとして、9日、工事計画を認可しました。
これを受けて関西電力は、4号機の再稼働に向けた最終段階となる使用前検査を、近く申請する方針です。すでに工事計画の認可を受けている3号機は、ことし8月から使用前検査が始まっています。
しかし、高浜原発3号機と4号機は、ことし4月、福井地方裁判所から再稼働を認めないとする仮処分の決定を受け、少なくとも来月中旬まで審理が続きます。関西電力は、来月中の再稼働を目指していますが、決定が覆らないかぎり再稼働できないことなどから、3号機4号機ともに先行きは見通せない状況です。

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