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愛媛県議会 伊方原発3号機の再稼働容認決議
10月9日 13時23分

愛媛県議会 伊方原発3号機の再稼働容認決議
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四国電力が再稼働を目指している愛媛県の伊方原子力発電所3号機について、愛媛県議会は、9日、再稼働を認める決議をしました。中村知事は、県議会の決議のほか、関係する市や町の意見も踏まえ、今後、再稼働に同意するかどうか判断する考えを示しました。
伊方原発3号機はことし7月に新しい規制基準の審査に合格し、四国電力は愛媛県に再稼働への同意を求めるとしています。
愛媛県議会では、定例会最終日の9日の本会議で、自民党の県議から「再稼働の必要性が認められる」とする決議案が提出されました。この中で、伊方原発3号機について、安全性は国や県によって厳正に審査・確認されており、県民の暮らしや産業活動のために再稼働が必要だとしています。また、中村知事に対して、再生可能エネルギーの導入を促すなど将来的に原子力に依存しない経済・社会構造を目指すよう国に要請することなども求めています。
議員からは「安全性に疑問を持つ県民が少なくないなか、そうした声を無視して再稼働を認めることは許されない」とする発言もありましたが、採決の結果、自民党、愛媛維新の会、それに公明党などの議員が賛成し、決議案は可決されました。あわせて経済団体などが提出した伊方原発3号機の早期再稼働を求める請願も採択しました。
決議のあと、中村知事は「国の方針や四国電力の姿勢、それに地元の意見などすべての条件がそろった段階で知事として最終判断したい」と述べ、今後、県議会の決議や関係する市や町の意見も踏まえ、再稼働に同意するかどうか判断する考えを示しました。
伊方原発3号機を巡って、立地する伊方町の町議会は、再稼働に同意する立場を示しています。

知事「判断条件そろうまで そしゃくできず」

県議会のあと、中村知事は「伊方原発3号機の再稼働に対する県議会の方向性は明確になったが、すべての判断条件が出そろうまで自分の中でそしゃくすることはできない」と述べました。
そのうえで、再稼働についての判断の条件としてきた、経済産業大臣の現地視察が実現し、原発が立地する伊方町から最終的な意見が示された段階で、地元として同意するかどうか判断する考えを改めて示しました。

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