官房長官:29日からグアム訪問へ 米軍移転先視察

毎日新聞 2015年10月11日 23時40分

 菅義偉官房長官は今月29、30両日に米領グアムを訪問する方針を固めた。安倍晋三首相の外遊日程と調整した上で正式決定する。日米両政府は、沖縄県に駐留する米海兵隊の一部のグアム移転で合意しており、菅氏は移転先の米軍施設の視察や軍関係者との会談を予定している。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先の名護市辺野古での本体着工を見すえ、基地負担軽減をアピールする。

 内閣の危機管理を担当する官房長官の外国訪問は極めて少なく、近年では1995年に野坂浩賢氏、2003年に福田康夫氏が訪中した例がある程度だ。

 菅氏は11日のNHK番組で、翁長雄志(おなが・たけし)知事が表明している辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しに関し「(前知事により)埋め立て承認の行政判断はされている」と述べ、移設工事を続行する考えを強調した。【高本耕太】

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