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トルコ政府 テロ事件受け敵対勢力を攻撃10月12日 6時02分
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トルコの首都アンカラで97人が死亡したテロ事件を受けて、トルコ政府は過激派組織IS=イスラミックステートやクルド人武装組織といった敵対する勢力への攻撃や取締りを強めています。
トルコの首都アンカラの中心部で10日、政府軍とクルド人武装組織との相次ぐ衝突に抗議して、和平を訴えるデモが行われていたところ、爆発が2回、相次いで起き、デモの参加者などこれまでに97人が死亡、246人がけがをしました。
これまでのところ犯行声明などは出されていませんが、トルコの当局は2人の男が実行した自爆テロで、過激派組織ISやクルド人武装組織、それに極左組織のいずれかによる犯行とみて捜査を進めています。
また、事件を受けてトルコ政府は、これらの敵対する勢力への攻撃や取締りを強め、11日にはトルコ国内やイラク北部でクルド人武装組織を攻撃し49人を殺害したほか、トルコ中部のコンヤや南東部のシャンルウルファなどでISの戦闘員や関係者とみられる43人以上を拘束しました。
しかし、トルコ国内では、こうした政府の強硬なやり方がテロを引き起こしたとして、イスタンブールなど各地で、12日に政府への抗議活動が計画されるなど、政府への批判も強まっています。
これまでのところ犯行声明などは出されていませんが、トルコの当局は2人の男が実行した自爆テロで、過激派組織ISやクルド人武装組織、それに極左組織のいずれかによる犯行とみて捜査を進めています。
また、事件を受けてトルコ政府は、これらの敵対する勢力への攻撃や取締りを強め、11日にはトルコ国内やイラク北部でクルド人武装組織を攻撃し49人を殺害したほか、トルコ中部のコンヤや南東部のシャンルウルファなどでISの戦闘員や関係者とみられる43人以上を拘束しました。
しかし、トルコ国内では、こうした政府の強硬なやり方がテロを引き起こしたとして、イスタンブールなど各地で、12日に政府への抗議活動が計画されるなど、政府への批判も強まっています。
葬儀では悲しみと怒り
トルコの首都アンカラで起きたテロ事件で犠牲になった人たちの葬儀が相次いで行われ、トルコは悲しみに包まれています。
このうち、アンカラのモスクでは雨が降るなか、テロで亡くなった女性の葬儀が行われ数千人が参列しました。ひつぎの周りには親族が集まり、最後の別れを惜しんでひつぎをさする人の姿も見られました。やり場のない悲しみと怒りから、葬儀に参列した人たちからは「政府は事件の責任をとれ」などとテロを防げなかった政府を非難する声が上がっていました。
また、遺体が安置されているアンカラ市内の病院の周りにはテントが設けられ、遺体を引き取りに来た大勢の遺族や友人が集まり、亡くなった人の写真を掲げたり、抱き合ったりして慰めあっていました。
このうち、アンカラのモスクでは雨が降るなか、テロで亡くなった女性の葬儀が行われ数千人が参列しました。ひつぎの周りには親族が集まり、最後の別れを惜しんでひつぎをさする人の姿も見られました。やり場のない悲しみと怒りから、葬儀に参列した人たちからは「政府は事件の責任をとれ」などとテロを防げなかった政府を非難する声が上がっていました。
また、遺体が安置されているアンカラ市内の病院の周りにはテントが設けられ、遺体を引き取りに来た大勢の遺族や友人が集まり、亡くなった人の写真を掲げたり、抱き合ったりして慰めあっていました。