リブート版『ファンタスティック・フォー』が駄作でない理由(ネタバレなし感想)
今日の映画感想は『ファンタスティック・フォー』です。
個人的お気に入り度:7/10
一言感想:もはやヒーロー映画じゃなかった
少年リードは、人間をテレポートさせることを夢見ていた。
青年になったリード(マイルズ・テラー)は、親友のベン(ジェイミー・ベル)、科学者の娘のスー(ケイト・マーラ)、その義理の弟であるジョニー(マイケル・B・ジョーダン)とともに、異次元装置への開発に挑むことになる。
しかし、想定外の事故に巻き込まれてしまい、彼らは超人的パワーを宿してしまう。
本作については、まず全米での大酷評について語らなければならないでしょう。
IMDbでのスコアは10点満点中4.1点、Rotten Tomatoesでは9%と、圧倒的に低評価なのです。
その製作経緯も問題だらけ、ネガティブな情報が目白押し。とくにジョシュ・トランク監督の奇行はメディアに取りざたされました。
・撮影時荒れまくっていて住んでいた借家をめちゃくちゃにした
・主演のマイルズ・テーラーと殴り合い寸前になった。
・脚本のリライトと撮影延期を繰り返しまくり
果ては、ジョシュ監督は本作の酷評の嵐に対して「1年前にはもっと素晴らしいバージョンがあったんだけど、それが日の目を見ることはないだろう。それが現実だ」とツイートして大炎上し、それは『スター・ウォーズ』スピンオフ作品降板のきっかけになったとも言われています。
そのせいもあって、本作は興行的に大コケでした。
さらに、マーベル・コミック(原作漫画シリーズ)のサイトには本作のことが一切触れられていない、いままでノリノリで作品にカメオ出演していたスタン・リーおじいちゃんが出てこないなど、公式でもそっぽを向かれています。
そんな感じなので、本作は「映画秘宝」において映画史上最大の事故物件と言われてしまうありさまでした。
だけど・・・どうしよう、自分は本作のことが大好きでした。出来は決して悪くないと思うのです。
以下に本作の優れた点を挙げてみます。
(1)人間ドラマを深く描いた内容になっている
これが自分がいちばん気に入った要素。
びっくりしたことに、本作の主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者で、わりと性格も悪いのです(作中で、彼らは「Kids」と呼ばれています)
前半では彼らの精神的な幼さ、そのように人間になった理由が丹念に描かれています。
それは陰々鬱々としてすげえ暗いのですが、後半の展開へ至る伏線もふんだん、役者の演技も相まって、とても引き込まれる内容に仕上がっていました。
(2)かなり怖いホラー演出がある
ジョシュ監督自身が「デヴィッド・クローネンバーグ的に人間の肉体が変化していく場面を描きたいんだ」と言っていたとおり、作中では「これホラーだろ!」と思いたくなるシーンがあります。
ていうか、「テレポーション装置のおかげで怪物(能力者)になってしまった」というプロットが『ザ・フライ』とまったく同じです。
※グロくて哀しい映画
はい、この時点で明るく楽しいヒーローものを期待する人は素直に回れ右なのがわかりますね。
(3)能力を持ってしまった「悲哀」が描かれている
これはジョシュ監督のデビュー作にして、高い評価を得た『クロニクル』と同様です。

『クロニクル』は「能力を持ってしまったがゆえの悲劇」が描かれており、本作では「能力を持ったという運命を受け入れなければならないという試練」が前面に押し出されています。
お気楽ヒーロー映画とは、一線を画す内容になっていました。
(4)世の中の「日陰者」な技術者に対して尊いメッセージが込められいる。
主人公の成長物語とこのメッセージは密接に絡み合っており、そこは確かな感動がありました。
そんなわけで、前半〜中盤は未熟な若者たちによる奥深い人間ドラマが繰り広げられているのです。
脚本もよくできていて、主人公が「イカれている(You're Insane)」と言われるシーン、中盤のレジのシーンでは「台詞で説明せずに、それとなく意味を示す」クレバーな演出もありました。
作中ではあまりのも「悲劇」に、2回ほど涙を流してしまうシーンがありました。
自分は、本作を一方的に貶めることなんてできません。
で・・・本作の何が問題なのかと言いますと、時間配分が圧倒的に間違っていることにほかなりません。
もういいや、言ってしまうと本作はヒーローの能力を手に入れるまで1時間10分くらいかかり、ヒーローとして活躍するのは終盤のたったの5分くらいです。
リブートである本作に対して、以前に作られた2005年版は、ちゃんとヒーローものとしての時間配分ができていました。
※雰囲気が2015年版とぜんぜん違うけど、これはこれで楽しい映画
<2005年版>
(能力を手に入れるまでの)人間ドラマ:開始から15分
ヒーローとして活躍!:開始から30分
<2015年版>
人間ドラマ:開始から1時間10分
ヒーローとして活躍!:開始から1時間35分(残り5分)
両者をグラフにするとこんな感じになります。

本作が、いかにヒーローものとして致命的な構成になっているのかが、おわかりいただけたでしょうか(わかってほしい)。
それまで描写がとても丁寧だったのに、終盤になってから「巻き」が入ってバタバタと終わる感じはどうがんばっても擁護できません」
どれだけ本作が「ここで終わるのかよ!」「もうちょっとヒーローとしての活躍を見せろよ」になっているかは、以下の魂の叫びがとてもわかりやすいです。
<『ファンタスティック・フォー』感想、必見!! - Cinema A La Carte>
でも・・・終盤のバタバタ展開以外は、本当におもしろい作品なんです。
自分は本作はヒーロー映画ですらない、望まない能力(と人生)を手に入れてしまった若者たちのSF人間ドラマとして観るべき内容であると思いました。
酷評のもうひとつの理由は、「こんなん『ファンタスティック・フォー』じゃない!」という原作コミックファンの怒りもあるのでしょう。
2005年版の映画はヒューマン・トーチというキャラが「超」が付くほどのお気楽野郎で、コメディーシーンも満載でした。
反して本作ではヒューマン・トーチも含めて暗くてウジウジした連中ばかりで、コメディーシーンはほぼ皆無です。
なお、本作は一応『アルティメット・ファンタスティック・フォー』という「新シリーズ」がもとになっているのですが、ストーリーラインはほぼオリジナルになっているそうです。
※仕切り直したたために主人公たちは若くなりました(大学生くらい)
こうした「原作無視」はどこでも槍玉にあげられることなのかもしれませんね。
ちょっとフォローをしておくと、人間ドラマパートにもそれなりにアクションや見栄えのあるシーンもあるので、「話ばかりで退屈」ということはそれほどありません。
4DX上映の演出はとても効果的に使われていますし、アクションは数は少なくとも大迫力に仕上がっていました。
<『ファンタスティック・フォー』4DXは「それぞれの能力の違い」「『スターゲイト』のようなワープ」「ホラー」を体感できたという話>
結論としては、本作はお気楽なヒーローものを求めている人、お子様には死ぬほど向いていない内容です。
おすすめできるのは、前述の『ザ・フライ』や『クロニクル』のほか、『アンブレイカブル』や『バットマン ビギンズ』が好きな方です。

『アンブレイカブル』は地味で目立たない能力者の悲哀が描かれていることが、本作と一致しています。
本作はヒーロー誕生までのエピソードゼロを描いたような内容なので、『バットマン ビギンズ』のように「なぜヒーローが生まれたのか」を期待する人には、満足できる内容に仕上がっていると思うのです。
これらの作品を観たことがない人にとっても、ダークなSF人間ドラマを期待すれば、決して楽しめないということはありません。
本作は、映画ファンにとって必見作だと思います。
スクリーンからは、現場の悶着の数々、それでも努力を尽くしたスタッフの苦労が感じられまくるのです(もちろん「現場の苦労」は、「作品の評価」と切り離して考えるべきなのでしょうが)。
また、本作はまさに「俺たちの戦いはこれからだ!」なところで終わるので、ぜひ続編が観たいんです。
ジョシュ監督は間違いなく才能のある方だし、これでそのままハリウッドの黒歴史になってしまうのは、あまりにももったいないです。
願わくは、『ドラゴンボール EVOLUTION』を撮ったジェームズ・ウォン監督のように、ジョシュ監督がハリウッドで干されませんように。次回作に期待しています。
エンドロール後のおまけはないので、途中で帰っても大丈夫ですよ。
※ネタバレは後ほど追記します。
個人的お気に入り度:7/10
一言感想:もはやヒーロー映画じゃなかった
少年リードは、人間をテレポートさせることを夢見ていた。
青年になったリード(マイルズ・テラー)は、親友のベン(ジェイミー・ベル)、科学者の娘のスー(ケイト・マーラ)、その義理の弟であるジョニー(マイケル・B・ジョーダン)とともに、異次元装置への開発に挑むことになる。
しかし、想定外の事故に巻き込まれてしまい、彼らは超人的パワーを宿してしまう。
本作については、まず全米での大酷評について語らなければならないでしょう。
IMDbでのスコアは10点満点中4.1点、Rotten Tomatoesでは9%と、圧倒的に低評価なのです。
その製作経緯も問題だらけ、ネガティブな情報が目白押し。とくにジョシュ・トランク監督の奇行はメディアに取りざたされました。
・撮影時荒れまくっていて住んでいた借家をめちゃくちゃにした
・主演のマイルズ・テーラーと殴り合い寸前になった。
・脚本のリライトと撮影延期を繰り返しまくり
果ては、ジョシュ監督は本作の酷評の嵐に対して「1年前にはもっと素晴らしいバージョンがあったんだけど、それが日の目を見ることはないだろう。それが現実だ」とツイートして大炎上し、それは『スター・ウォーズ』スピンオフ作品降板のきっかけになったとも言われています。
そのせいもあって、本作は興行的に大コケでした。
さらに、マーベル・コミック(原作漫画シリーズ)のサイトには本作のことが一切触れられていない、いままでノリノリで作品にカメオ出演していたスタン・リーおじいちゃんが出てこないなど、公式でもそっぽを向かれています。
そんな感じなので、本作は「映画秘宝」において映画史上最大の事故物件と言われてしまうありさまでした。
だけど・・・どうしよう、自分は本作のことが大好きでした。出来は決して悪くないと思うのです。
以下に本作の優れた点を挙げてみます。
(1)人間ドラマを深く描いた内容になっている
これが自分がいちばん気に入った要素。
びっくりしたことに、本作の主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者で、わりと性格も悪いのです(作中で、彼らは「Kids」と呼ばれています)
前半では彼らの精神的な幼さ、そのように人間になった理由が丹念に描かれています。
それは陰々鬱々としてすげえ暗いのですが、後半の展開へ至る伏線もふんだん、役者の演技も相まって、とても引き込まれる内容に仕上がっていました。
(2)かなり怖いホラー演出がある
ジョシュ監督自身が「デヴィッド・クローネンバーグ的に人間の肉体が変化していく場面を描きたいんだ」と言っていたとおり、作中では「これホラーだろ!」と思いたくなるシーンがあります。
ていうか、「テレポーション装置のおかげで怪物(能力者)になってしまった」というプロットが『ザ・フライ』とまったく同じです。
はい、この時点で明るく楽しいヒーローものを期待する人は素直に回れ右なのがわかりますね。
(3)能力を持ってしまった「悲哀」が描かれている
これはジョシュ監督のデビュー作にして、高い評価を得た『クロニクル』と同様です。
『クロニクル』は「能力を持ってしまったがゆえの悲劇」が描かれており、本作では「能力を持ったという運命を受け入れなければならないという試練」が前面に押し出されています。
お気楽ヒーロー映画とは、一線を画す内容になっていました。
(4)世の中の「日陰者」な技術者に対して尊いメッセージが込められいる。
主人公の成長物語とこのメッセージは密接に絡み合っており、そこは確かな感動がありました。
そんなわけで、前半〜中盤は未熟な若者たちによる奥深い人間ドラマが繰り広げられているのです。
脚本もよくできていて、主人公が「イカれている(You're Insane)」と言われるシーン、中盤のレジのシーンでは「台詞で説明せずに、それとなく意味を示す」クレバーな演出もありました。
作中ではあまりのも「悲劇」に、2回ほど涙を流してしまうシーンがありました。
自分は、本作を一方的に貶めることなんてできません。
で・・・本作の何が問題なのかと言いますと、時間配分が圧倒的に間違っていることにほかなりません。
もういいや、言ってしまうと本作はヒーローの能力を手に入れるまで1時間10分くらいかかり、ヒーローとして活躍するのは終盤のたったの5分くらいです。
リブートである本作に対して、以前に作られた2005年版は、ちゃんとヒーローものとしての時間配分ができていました。
<2005年版>
(能力を手に入れるまでの)人間ドラマ:開始から15分
ヒーローとして活躍!:開始から30分
<2015年版>
人間ドラマ:開始から1時間10分
ヒーローとして活躍!:開始から1時間35分(残り5分)
両者をグラフにするとこんな感じになります。
本作が、いかにヒーローものとして致命的な構成になっているのかが、おわかりいただけたでしょうか(わかってほしい)。
それまで描写がとても丁寧だったのに、終盤になってから「巻き」が入ってバタバタと終わる感じはどうがんばっても擁護できません」
どれだけ本作が「ここで終わるのかよ!」「もうちょっとヒーローとしての活躍を見せろよ」になっているかは、以下の魂の叫びがとてもわかりやすいです。
<『ファンタスティック・フォー』感想、必見!! - Cinema A La Carte>
でも・・・終盤のバタバタ展開以外は、本当におもしろい作品なんです。
自分は本作はヒーロー映画ですらない、望まない能力(と人生)を手に入れてしまった若者たちのSF人間ドラマとして観るべき内容であると思いました。
酷評のもうひとつの理由は、「こんなん『ファンタスティック・フォー』じゃない!」という原作コミックファンの怒りもあるのでしょう。
2005年版の映画はヒューマン・トーチというキャラが「超」が付くほどのお気楽野郎で、コメディーシーンも満載でした。
反して本作ではヒューマン・トーチも含めて暗くてウジウジした連中ばかりで、コメディーシーンはほぼ皆無です。
なお、本作は一応『アルティメット・ファンタスティック・フォー』という「新シリーズ」がもとになっているのですが、ストーリーラインはほぼオリジナルになっているそうです。
こうした「原作無視」はどこでも槍玉にあげられることなのかもしれませんね。
ちょっとフォローをしておくと、人間ドラマパートにもそれなりにアクションや見栄えのあるシーンもあるので、「話ばかりで退屈」ということはそれほどありません。
4DX上映の演出はとても効果的に使われていますし、アクションは数は少なくとも大迫力に仕上がっていました。
<『ファンタスティック・フォー』4DXは「それぞれの能力の違い」「『スターゲイト』のようなワープ」「ホラー」を体感できたという話>
結論としては、本作はお気楽なヒーローものを求めている人、お子様には死ぬほど向いていない内容です。
おすすめできるのは、前述の『ザ・フライ』や『クロニクル』のほか、『アンブレイカブル』や『バットマン ビギンズ』が好きな方です。
『アンブレイカブル』は地味で目立たない能力者の悲哀が描かれていることが、本作と一致しています。
本作はヒーロー誕生までのエピソードゼロを描いたような内容なので、『バットマン ビギンズ』のように「なぜヒーローが生まれたのか」を期待する人には、満足できる内容に仕上がっていると思うのです。
これらの作品を観たことがない人にとっても、ダークなSF人間ドラマを期待すれば、決して楽しめないということはありません。
本作は、映画ファンにとって必見作だと思います。
スクリーンからは、現場の悶着の数々、それでも努力を尽くしたスタッフの苦労が感じられまくるのです(もちろん「現場の苦労」は、「作品の評価」と切り離して考えるべきなのでしょうが)。
また、本作はまさに「俺たちの戦いはこれからだ!」なところで終わるので、ぜひ続編が観たいんです。
ジョシュ監督は間違いなく才能のある方だし、これでそのままハリウッドの黒歴史になってしまうのは、あまりにももったいないです。
願わくは、『ドラゴンボール EVOLUTION』を撮ったジェームズ・ウォン監督のように、ジョシュ監督がハリウッドで干されませんように。次回作に期待しています。
エンドロール後のおまけはないので、途中で帰っても大丈夫ですよ。
※ネタバレは後ほど追記します。
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なんかラングレンのパニッシャーとか製作続行中止になったアメイジング・スパイダーマンや03年版のデアデビルみたいにマーベルの黒歴史に晴れて殿堂入りっぽいですね。
これはデアデビルの話なんですが、デアデビルを叩く連中の一体何人が「真の劇場版」であるディレクターズカット版を見ているのかといつも思います。
当時、監督は若輩者であり、プロデューサーにも恵まれず、監督は力不足故に泣く泣く上に従うしかなかったそうですよ。
今はディレクターズカット版が公式であり、公開版は悪い希少枠なのに…。
レンタルでしか見ない方はディレクターズカット版の存在を知らないんでしょうかね?
愚痴言ってすみませんでした。
これはデアデビルの話なんですが、デアデビルを叩く連中の一体何人が「真の劇場版」であるディレクターズカット版を見ているのかといつも思います。
当時、監督は若輩者であり、プロデューサーにも恵まれず、監督は力不足故に泣く泣く上に従うしかなかったそうですよ。
今はディレクターズカット版が公式であり、公開版は悪い希少枠なのに…。
レンタルでしか見ない方はディレクターズカット版の存在を知らないんでしょうかね?
愚痴言ってすみませんでした。
2015-10-11 23:21 :
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編集
見終わった感想 「無」
今まで色んな映画見てきましたけどこんな感情は初めてです…w
ヒナタカさんの仰る通りこれはヒーロー映画では無いですね。
「アンブレイカブル」とか「ハプニング」のようなシャマラン映画を見たような虚脱感がありました。
それでもシャマラン映画にあって本作に無いのはある種のぶっ飛び具合と言うか
「酷すぎて逆にすげぇw」な感じですかね。
逆方向にも突き抜けられていない分お話が散漫になり、「何かもう…どうでもいいや」と言う感情が5分に一回は沸き起こりました。
と言うかこれはあくまでジャンルとしてはヒーロー映画なので
シャマラン映画的な屈折した楽しみ方と言うのも僕は正直…ですかね。
悪役のドクタードゥームも折角去年「猿の惑星 新世紀」で神憑った悪逆非道ぶりを見せつけたコバを演じたトビー・ケベルなのに
何か勝手に暴れて即倒されて粉々…弱っw
アメリカ本国でこの映画がボロクソ言われてるのも納得はしました。
「退屈過ぎてキツい」だとか「つまんない」だとかそう言う感情すら許してくれませんねこの映画は。
良かったところは…寝るのには最適ですねw(すいません…)
僕の中ではエド・ウッド映画か、西尾由佳理のナレーション(滑舌悪すぎて催眠音波級)かコレってくらいです。
ただ本作の罪をジョシュ・トランク一人に押し付けるのはどうかと思うんですよ。
元々このリブート企画自体、FOXがマーベルにF4の権利、もっと言うならF4に出てくる
ドゥーム、シルバーサーファー、ギャラクタス辺りの人気キャラを返したくなくて
無理くり作ったようなリブートですし、そんな志で面白いものなんて作れるはず無いですよね。
現場で暴れたり公開前にネガティブなコメント残したりと監督復帰は正直かなり厳しいでしょうが
また「クロニクル」みたいな作品を僕も見たいので、トランク監督にはめげずに頑張って欲しいですね。
ヒナタカさんの仰る通りこれはヒーロー映画では無いですね。
「アンブレイカブル」とか「ハプニング」のようなシャマラン映画を見たような虚脱感がありました。
それでもシャマラン映画にあって本作に無いのはある種のぶっ飛び具合と言うか
「酷すぎて逆にすげぇw」な感じですかね。
逆方向にも突き抜けられていない分お話が散漫になり、「何かもう…どうでもいいや」と言う感情が5分に一回は沸き起こりました。
と言うかこれはあくまでジャンルとしてはヒーロー映画なので
シャマラン映画的な屈折した楽しみ方と言うのも僕は正直…ですかね。
悪役のドクタードゥームも折角去年「猿の惑星 新世紀」で神憑った悪逆非道ぶりを見せつけたコバを演じたトビー・ケベルなのに
何か勝手に暴れて即倒されて粉々…弱っw
アメリカ本国でこの映画がボロクソ言われてるのも納得はしました。
「退屈過ぎてキツい」だとか「つまんない」だとかそう言う感情すら許してくれませんねこの映画は。
良かったところは…寝るのには最適ですねw(すいません…)
僕の中ではエド・ウッド映画か、西尾由佳理のナレーション(滑舌悪すぎて催眠音波級)かコレってくらいです。
ただ本作の罪をジョシュ・トランク一人に押し付けるのはどうかと思うんですよ。
元々このリブート企画自体、FOXがマーベルにF4の権利、もっと言うならF4に出てくる
ドゥーム、シルバーサーファー、ギャラクタス辺りの人気キャラを返したくなくて
無理くり作ったようなリブートですし、そんな志で面白いものなんて作れるはず無いですよね。
現場で暴れたり公開前にネガティブなコメント残したりと監督復帰は正直かなり厳しいでしょうが
また「クロニクル」みたいな作品を僕も見たいので、トランク監督にはめげずに頑張って欲しいですね。
2015-10-11 23:39 :
ラリーB URL :
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