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昆虫ブームきっかけに 貴重な標本を展示10月12日 4時47分
大正から昭和にかけて子どもたちの間に「昆虫ブーム」を巻き起こした加藤正世博士の残した貴重な昆虫の標本などを集めた展示会が東京で開かれています。
加藤正世博士は、大正から昭和にかけて活躍した昆虫学者で、クマゼミやエゾゼミなど多くの日本のセミを初めて世界に報告したほか、子どもたちに夏休みの自由研究として昆虫を題材にすることを勧め、当時「昆虫ブーム」が起こるきっかけを作りました。
東京・練馬区で開かれている展示会には、加藤博士が残した昆虫の標本や採集道具、顕微鏡などおよそ1万点が展示されています。
このうち「基準標本」と呼ばれるセミの標本は、加藤博士が新種として報告する際の基準として使われた世界に1つしか無い貴重なもので、クマゼミなど21点が展示されています。また、「アカハネバッタ」というバッタや「オオウラギンヒョウモン」というチョウの標本は、加藤博士が昭和初期に東京で捕まえて標本にしたものですが、今では東京をはじめ日本のほとんどの地域で姿を消しています。
標本を所蔵する東京大学総合研究博物館の矢後勝也助教は「今の子どもたちにも加藤博士の幅広い興味や科学的な探究心を感じて欲しい」と話しています。
この展示会は東京・練馬区の「石神井公園ふるさと文化館」で来月29日まで開かれています。
東京・練馬区で開かれている展示会には、加藤博士が残した昆虫の標本や採集道具、顕微鏡などおよそ1万点が展示されています。
このうち「基準標本」と呼ばれるセミの標本は、加藤博士が新種として報告する際の基準として使われた世界に1つしか無い貴重なもので、クマゼミなど21点が展示されています。また、「アカハネバッタ」というバッタや「オオウラギンヒョウモン」というチョウの標本は、加藤博士が昭和初期に東京で捕まえて標本にしたものですが、今では東京をはじめ日本のほとんどの地域で姿を消しています。
標本を所蔵する東京大学総合研究博物館の矢後勝也助教は「今の子どもたちにも加藤博士の幅広い興味や科学的な探究心を感じて欲しい」と話しています。
この展示会は東京・練馬区の「石神井公園ふるさと文化館」で来月29日まで開かれています。