エキレビ!は、TBSで決勝の瞬間を見届けてきます(詳細は明日、井上マサキががっつりレポートする予定)。
「キングオブコント」の醍醐味は、本戦だけじゃないのだ。
優勝者が決まった後は、芸人さんたちのラジオをめぐり、感想を聞きまくる、これが楽しい。たとえば「おぎやはぎのメガネびいき」。2014年については、ファイナリストたちの質の高さを称えながら、存続するためには番組の姿勢がストイックすぎるのではないかと心配、ネタ番組そのものが減りつつあることを憂う真情が聞けた。「有吉弘行のサンデーナイトドリーマー」は「トップリード」「アルコ&ピース」などの番組レギュラーが続々ファイナリストになっては決勝で涙を飲む。その結果を受け、有吉の焼け火箸のような(愛ある)罵倒、「全体に小劇場っぽくなってきたね」などの分析が刺さった。今年はファイナリストにサンドリファミリーがいないのがざんねん。「バナナマンのバナナムーンGOLD」も気になる。ふたりが審査員になった今回はどんな語りになるんだろう。
キングオブコントのすべてがある
……あげているときりががない。
で、ぜったいに逃せないのがネット番組「ニコニコキングオブコメディ」。2010年キングオブコントを制したキングオブコメディのトーク番組である。
キングオブコメディふたり(高橋健一・今野浩喜)の語りはもちろん、毎年夏の終わり頃から、彼らの後輩であるプロダクション人力舎の若手芸人たちが番組にやって来ては、ドラマを見せてくれる。
賞レースの厳しさ、芸人同士の友情、ライバル、友情ゆえの葛藤、嫉妬、苦悩、バイト、借金……、
「ニコニコキングオブコメディ」には、キングオブコントのすべてがあるといっても過言ではない。
最初にあげた3番組とちがって基本収録配信なので即時性こそないが、トークの自由度が格段に高く、生々しいのだ(生々しくなる理由についてはこちらキングオブコメディのフリートーク力が凄い件。チケット瞬殺公開収録番組戦慄のレポを参考に)。
お笑い大好き小西りえこさんがステキなイラストを描いてくれた。それを見ながら「ニコニコキングオブコメディ」で繰り広げられてきた「キングオブコント」のバックストーリーを追ってみたい。2010年配信開始分からアーカイブがすべて無料で視聴できます。(ニコニコ動画版 youtube公式ミラー)
1.ライバル編
親友がファイナリストになってしまったら 巨匠岡野とザンゼンジ武田の場合(2014年 ニコニコキングオブコメディ 112回)
2014年のキングオブコントで、テレビ出演もほとんどない無名の存在からファイナリストとなった巨匠。…