蔓延する逃走する不審車両を確保せよ。
男が隠し持っているものとは…。
床の下にろう城。
追い詰められた男がとんでもない行動に…。
こうまでして逃げる理由とは?若い女性をだまし覚せい剤を飲ませる男。
女性の知らぬ間に悪事を働くシャブ盛り男に鉄槌を下せ!続発する事件事故。
その最前線で戦う警察官を追った!スゴ腕の隊員が揃う…。
ここにパトロールに出ると必ず犯人を捕まえるといわれる男がいる。
今年自ら隊で検挙数トップをひた走る…。
常に神経を研ぎ澄ませあらゆる方向に目を光らせる。
すると…。
対向車線を走る白い車に目をとめた。
周りの車と比べてみても…。
山下は一瞬でハンドルを握るドライバーの表情まで読み取った。
追跡開始。
ドライバーのオーラまで感じ取った山下。
白い車はインターネットカフェの駐車場に停車していた。
うつろな目をした男。
隊員と視線を合わせようとしない。
男は明らかに動揺している。
見られてまずいものをどこかに隠しているに違いない。
すると…。
車検が切れ保険にすら入っていない。
男は43歳。
なぜ無免許で車を運転していたのか?わかりました?よし。
男は日雇いの仕事で収入を得ていた。
無免許のうえ無車検。
そして無保険。
免許を取り直す金もなく家もないため車の中で寝泊りするしかなかったという。
福岡県警自ら隊には山下も認める猛者がもう一人いる。
彼は私にとってもう最高の仲間ですし最強のライバルなんで。
検挙数トップを競い合う2人。
この日そんな最強コンビの前に最悪の相手が待っていた。
深夜0時にさしかかろうとしていた時…。
別の自ら隊員から応援要請が入った。
繁華街のコンビニで客が暴れているという。
現場にはすでに数台のパトカーが…。
男はまだ暴れているのか?店員に暴行したのは40代のサラリーマン風の男。
泥酔している。
意味不明の言葉を並べる泥酔男。
防犯カメラには男が働いたとんでもない暴行の一部始終が映っていた。
このあと最強コンビが追及。
酒に酔いコンビニの店員に暴行した男。
その姿を防犯カメラがとらえていた。
そこに映っていた状況はこうだ。
男はコンビニに入るなり店員にトイレを貸してくれと告げた。
しかし客用のトイレがないため断ると男は勝手にバックヤードへ入ろうとした。
慌てて店員が止めると男はいきなり左足で蹴りを入れ右フックさらに左ストレート回し蹴りを食らわせ引きずり倒そうとしたのだ。
(西牟田巡査部長)じゃあ自分がしとる事はなんか?自分のしとる事はなんかて?聞かんかて。
聞かんかて。
(隊員)はいもうよかよか。
男の拳には店員を暴行した際に切ったのであろう血がにじんでいた。
悪あがきをする泥酔男。
署に連行するためパトカーに乗せるが車内でも悪態をつき続ける。
お前らが正義か?ああ。
お前らが正義か?最後の最後まで激しく抵抗し訳のわからない事を言う男。
翌朝酔いがさめると反省しきりだったという。
県下最多の事件を処理する常に現場と向き合う刑事たちの中になぜか黙々とデスクに向き合う一人の男がいる。
現場に出る事はほとんどない。
刑事課の要とされる職務だがおのずと無口になるという。
無口ですね。
そんな野本に声をかけてみた。
(スタッフ)簡単に言うと…。
やはり無駄口はたたかないタイプのようだ。
そんな寡黙すぎる野本に現場へ出る機会がやって来た。
犯人は逃げようとしているらしい。
窃盗事件は丁寧に手順を踏まないと逮捕に持ち込めないケースもある。
しかし盗犯係で手が空いているのは経験が浅い若手だけ。
そこで庶務という仕事柄事件処理に長けた野本が久しぶりに現場へ。
犯人は逃走する恐れがある。
一刻を争う事態。
通報してきたスーパーに到着。
万引き犯はどこだ?すぐさま店内へ入る。
すると広い店舗の片隅に…いた。
男は70代。
悪びれる様子もなく憮然としている。
犯行の状況は…。
この男3カ月前にもこの店で万引きをし逮捕されていた。
店側から出入り禁止の通告を受けていたという。
そんな出入り禁止男が再び来店し買い物をしていた。
その姿を偶然見つけた店長が様子をうかがっていたところ…。
懐から缶詰らしきものを落とししらじらしくもカートに入れた。
その後男は会計を済ませ駐車場に止めてある車に乗り込もうとした。
そこで店長が来店した事を注意するために声をかけると動揺した男のズボンの裾から商品のお茶っ葉が落ちてきたのだという。
若手捜査員2人が出入り禁止男を問い詰める。
5点ですね。
寡黙な野本はそのやり取りをじっと見ていた。
出入り禁止男が万引きしたのは缶詰や漬け物など5点総額1719円。
しかもこの男1万6千円もの現金を持っていた。
若手捜査員が男を連れて1品ずつ万引きした場所を確認。
写真に収めていく。
ここで初めて野本が指示を出す。
指摘したのは商品を服の中に隠した場所の確認。
万引きでは重要な供述となる。
歯切れの悪い万引き犯。
ついにスーパーで万引きした出入り禁止男。
それまでじっと見守っていた寡黙な野本が男を追及する。
野本の問いかけには男も不思議と素直に答える。
出入り禁止男はここで店長に声をかけられお茶っ葉を落としたと供述。
庶務係の野本。
デスク業務で培った手腕を現場で発揮した。
何度も万引きを繰り返す出入り禁止男を…。
短時間で全ての情報を収集し緊急逮捕する判断を下した。
人前で手錠をかけなかったのは現場責任者としてのせめてもの情け。
出入り禁止男はパトカーで警察署へ。
久々の現場を終えた野本は再び寡黙な庶務係に戻っていった。
福岡県警自ら隊で検挙数ナンバーワンを競い合う最強コンビ山下と西牟田。
2人が次々と犯人を挙げる理由それは…。
一瞬で犯罪者を見抜く洞察力にある。
この日2人は天神地区をパトロールしていた。
ここはかつて親不孝通りと呼ばれ若者同士のけんかが絶えなかったが名前の表記を変えてからは落ち着きを見せている。
しかし…。
深夜1時。
2人の目が同時に1台の車をとらえた。
それは交差点を右折してきた黒い乗用車。
乗っているのはドライバーの男1人。
この時最強コンビ山下と西牟田はドライバーの表情を見ていた。
一体何に違和感を覚えたのか?通常パトカーとすれ違う際ドライバーは何気なくパトカーを見てリラックスした状態である事が多い。
だが黒い車のドライバーはかなり離れた位置からパトカーを絶対に見ないように目をそらし続けていたのだ。
すぐさま追跡。
後ろを走っていた別の自ら隊のパトカーも違和感を覚え転回する。
パトカー2台による追跡が始まった。
パトカーをまこうとでもいうのか。
無線を受けた別の自ら隊員もあとを追う。
速度を上げ細い道へと逃げ込んだ黒い車。
歩行者がいる路地での追跡は危険が伴う。
そこで最強コンビはある策に出た。
黒い車は自ら隊員とすれ違ってから狭い路地を右へ左へと曲がっている。
追跡するパトカーは2台。
別動隊が先回りし挟み撃ちにする作戦。
後ろを走っていたパトカーが先回りを試みる。
果たして…。
すると先回りをした別動隊が道を塞ぐように停車。
よく見ると前方には向かってくる車のヘッドライトが。
逃げた黒い車だ。
そして最強コンビのパトカーが現れた。
挟み撃ちに成功。
1回エンジンエンジン…。
その時!西牟田が車内から酒とは明らかに違う異臭を嗅ぎ取った。
持ってない?
(西牟田巡査部長)におうよ。
この男何か隠し持っているのか?まずは所持品を確認する。
ポケットの中身を全てチェック。
だが財布スマートフォンライターなどで漂う細部までくまなく捜すが見つからない。
男立ち会いのもと車内を調べる。
ブツを隠してあるのは車の中なのか?最強コンビが嗅ぎ取った異臭のもとはどこに…。
必ず何かあるはず。
あっ車内から薬物などを使用する際に使う巻紙を発見。
さらに…。
薬物を小分けにする空パケも見つかった。
次々と出てくる巻紙や空パケ。
だが肝心のブツがどうしても見つからない。
車内からそして男の体から強烈に発せられる異臭。
ブツは必ずどこかにある。
自ら隊きってのスゴ腕隊員が2人ともそう確信している。
この男一体どこに隠し持っているのか?すると男の挙動をつぶさに観察していた山下がある場所に注目した。
見ると男の股間が異様に膨らんでいる。
まさか…。
男がパンツの中から取り出したのは…。
これは一体なんなのか?さらに…!まだ入ってるまだ入ってる。
まだ入っとるうん。
最初から往生際悪いよ。
じゃあ乗ろうか。
はい。
クラッシャーね。
うん了解了解了解。
男がパンツの中に隠していたのは…。
そしてパンツの中には最強コンビの読みどおり大麻もあった。
正直…もうここまできたらさ往生際よく喋れ。
個人だけね?うん。
男の目の前で試薬検査を行う。
結果は…。
パンツの中に隠し持っていたのは大麻だという事が確定した。
はい。
男を手錠の冷たさに何を思ったのか男は堰を切ったようにとどめていた思いを語り出す。
わかった?それが真人間なの。
男は妻も子もいる父親。
アメリカに留学した1年間で英語だけではなく大麻も覚えて帰ってきたのだという。
たたきつけるように雨が降る東名高速道路。
路面は滑りやすく事故発生率も高くなる。
この日静岡県警高速隊の隊員は最悪の夜を迎える事になった。
(サイレン)現場は下りの1台の乗用車が追い越し車線に止まっている。
フロント部分は見るも無残に大破。
中央分離帯にぶつかって樹木を引きちぎったのであろう前輪はバーストしている。
ここでようやく止まったらしい。
事故の原因は…。
動揺しているドライバー。
車の右側をガードレールにぶつけて止まったと説明した。
しかし隊員は車の左側にも不可解な傷がついているのを見逃さなかった。
左前輪のホイールに何かとこすったような傷がある。
…となればどこかにその跡が残っているはず。
雨の中路面に目を凝らすと…。
縁石にホイールと接触したような跡が残っていた。
右側をぶつけたというドライバーの証言と食い違う。
やはり隊員の読みどおりだった。
走行車線を走っていたドライバーは前の車を追い越そうと車線変更。
その途端後輪はスリップ。
ハンドルを左に切りながら急ブレーキをかけたが車は制御不能。
左の縁石にぶつかったあとはじかれるようにして中央分離帯のガードレールに衝突した。
降り止まない雨の中事故の処理を続けていると…。
スリップ事故の現場から100メートルほど離れた近づいてみると1台のワゴン車が走行車線を塞ぐように止まっていた。
雨の高速道路が容赦なくドライバーに牙をむく。
雨の東名高速道路。
スリップ事故の処理中現場のすぐそばで2件目の事故が発生した。
1台のワゴン車が道を塞ぐようにして止まっている。
事故の衝撃で肩を打ったようだ。
まずは渋滞を防ぐためワゴン車を動かし道を空ける。
だがひしゃげたドアがタイヤに食い込み動かす事が出来ない。
ワゴン車は前方の損傷が激しい。
バンパーはもぎ取られその奥がむき出しになっている。
果たしてドライバーは前を走っていた車の急ブレーキが原因だという。
雨で濡れた路面から事故の痕跡を手繰り寄せる。
ワゴン車の前を走っていた車が突然ブレーキをかけて減速。
とっさにハンドルを右に切ったが濡れた路面で後輪がスリップ。
ハンドルを左に戻すがワゴン車はスリップしたままガードレールに衝突。
さらに回転しながら中央分離帯にも衝突した。
前の車と十分な車間距離を取っていれば急ハンドルを切る事もなかった。
しかしこの日の事故はこれだけでは終わらなかった。
高速隊最悪の夜。
現場は東名高速度道路下り愛鷹パーキング付近。
手前からすでに渋滞となっている。
到着すると目に飛び込んできたのは横転しているトラック。
その右側には白の乗用車。
さらにトラックの前方にはグレーの乗用車が。
車両3台による多重事故。
トラックは路肩の方に腹を向け横倒しになっている。
すぐ近くの斜面には土がえぐり取られたような跡があった。
斜面に乗り上げて横転したのだろう。
中にドライバーはいない。
自力で脱出したという。
追い越し車線には白の乗用車。
路肩に移動する。
ダメージが大きいのはフロント部分。
ボンネットがぐにゃりと曲がっている。
後部のへこみもひどい。
乗っていたのは3人の20代男性。
奇跡的に誰もケガはない。
もう一台はグレーの乗用車。
後ろのバンパーが破損しているがなんとか自走出来る状態。
3台はグレーの乗用車を先頭に白の乗用車トラックの順に追い越し車線を走っていた。
先頭を走っていた40代のドライバーによると…。
前の車がブレーキをかけたのには訳があった。
最初に追突したのは真ん中を走っていた白の乗用車。
乗っていたドライバーは…。
そして最後尾を走っていた20代のトラックドライバーもやはり…。
車両3台が絡んだ追突事故。
状況はこうだ。
追い越し車線を走行中グレーの乗用車の2台前の車が車線変更。
その後ろの車とグレーの乗用車がブレーキをかけた。
さらに白の乗用車もとっさに急ブレーキをかけたが間に合わずに追突。
それを見た最後尾のトラックはとっさにハンドルを切ったがよけきれずまた追突。
トラックはコントロールを失いスリップしながら斜面に乗り上げ横転した。
事故の原因を作ったと思われる車はすでに走り去っている。
雨の高速道路ではいつも以上に車間距離や速度に注意が必要だと肝に銘じなければならない。
これは被害女性の証言をもとに作成された似顔絵。
卑劣極まりない行為に及んだ男である。
仕事帰りの若い女性。
その背後から白っぽい軽ワゴン車が近づいてきたという。
30代とおぼしき男。
女性は親切心からか車に乗ってしまう。
すると…。
言葉巧みな男の誘い。
女性は仕方なくカラオケボックスへと入った。
だがそれは男の罠だった。
しばらくすると女性は突然気分が高揚。
今までに経験した事のないような感覚に襲われたという。
酒は1滴も口にしていない。
そもそもアルコールとは違う高揚感。
気がついた時はすっかり日が昇っていた。
すると鞄の中にあったはずの財布が消えている。
あの男だ!あの男に違いない!女性が駆け込んだのは…。
物々しい服装に身を包んだ捜査員が被害女性から事情を聴きある検査を行った。
女性が突然高揚した原因はなんだったのか。
検査の結果は信じられないものだった。
まあそれも女性の尿から検出されたものそれは覚せい剤。
一体いつどこで…。
(捜査員)気をつけ。
敬礼!
(一同)おはようございます。
初動捜査の徹底という事で言われていました。
新潟東署の刑事課はその謎を追った。
捜査員が被害女性と男の足取りを記録した防犯カメラを洗う。
被疑者…。
それは2人が入ったカラオケボックスの防犯カメラがとらえていた。
部屋から出てきたのは…。
女性の証言をもとに作った似顔絵に瓜二つ。
男が向かったのはドリンクバー。
2分後男がドリンクらしきものを持って部屋に戻ってくる。
捜査員はこの映像に隠された不審な動きを見逃さなかった。
男が手に持っているのはドリンクの入ったカップ。
部屋の手前で立ち止まりドリンクに何か細工を加えているように見える。
この時男が企てた事。
それは女性の証言が裏付けていた。
男は部屋に戻るなりドリンクを飲み…。
女性が口にすると確かに強い苦みがあったという。
強い苦みそれは覚せい剤である事の証し。
男はこうして女性に覚せい剤を飲ませた。
つまりシャブを盛ったのだ。
女性をだまして覚せい剤を飲ませ財布を奪ったシャブ盛り男。
しかも…。
女性は体調を崩し病院へ。
シャブ盛り男を断じて許す事は出来ない。
この時点でわかっているのは中肉中背で車は白っぽい軽ワゴン。
(スタッフ)特定は出来てる…?
(スタッフ)出来る?特定の糸口それは女性が男から聞いた携帯電話の番号。
そこで電話会社に向かい契約者を割り出すと一人の男が浮かび上がった。
新潟市の近隣に住む30代の男。
乗っているのはシルバーの軽ワゴンだった。
捜査員は携帯電話の契約者と防犯カメラに映っていた男が同一人物か確かめるため現地に飛んだ。
なんとしても男の姿を確認する。
足代わりに使っていると思われるシルバーの軽ワゴンは止まっているのだろうか?男の自宅の前に着いた。
その玄関先には…。
すかさずナンバーを見ると…。
確かに携帯電話の契約者それはカラオケボックスの防犯カメラに映っていたこの男と同一人物なのか?
(カメラのシャッター音)捜査員は家から出てくる男を近くで待つ。
だが…。
自宅の前で張り込んでいると目立ってしまうため男の家から幹線道路へと繋がる途中のコンビニで動きを待つ事にした。
男が仕事などで出かけるとすれば必ずこの目の前の道を通るはずだ。
しかし2時間以上経ってもシルバーの軽ワゴンは現れない。
男は動かないのか?するとその時…。
シルバーの軽ワゴンに乗って男がやって来た。
しかも捜査車両の真横に堂々と車を止めコンビニの中へ入っていく。
ただちに捜査員が追跡。
男はペットボトルの飲み物を買っていた。
店員の対応に律義に頭を下げる。
この顔間違いない。
防犯カメラに映っていたあのシャブ盛り男だ。
コンビニで撮った男の写真を被害女性に確認してもらったところ…。
男の容疑は覚せい剤取締法違反と女性から財布を盗んだ窃盗罪など。
だが新潟東署刑事課にはある考えがあった。
覚せい剤で逮捕すると売人など関係者に警戒される恐れがある。
そこでまずは財布を盗んだ容疑で逮捕しその後覚せい剤でも追い詰め入手ルートを解明する方針だ。
そしてその日の深夜。
ついに逮捕状が発付された。
決着の日は明日の朝。
それまでの間新潟県警本部機動捜査隊が男の自宅を監視する。
ガサ入れまでの間機動捜査隊が夜を徹して男の自宅に張り付く。
そして翌朝5時30分。
刑事課に盗犯係の捜査員が集結。
張り込んでいる機動捜査隊からの連絡がき次第ガサ入れを敢行する。
しかし…。
男は昨晩帰宅しなかったという。
足止めを食らった形になった捜査員たち。
男の消息は完全に途絶えた。
再び事件が動き出したのは翌日。
男の車が県境にある道の駅にパンクした状態で止めてあるとの目撃情報が入った。
ああ…。
捜査員が現場の確認へと急ぐ。
車が動かない状態で止めてあるという事は男も付近に潜伏している可能性が高い。
男の車がない。
目撃されたのはゆうべの事。
すでに立ち去ったのか?なんとしてもシャブ盛り男を発見しなければ。
一体どこに身を隠しているのか?その時新たな情報が飛び込んできた。
じゃあさ…。
捜査会議が開かれた。
隣のその売人の通話履歴を調べるとシャブ盛り男と頻繁に連絡を取っていた事が判明。
しかも売人が連絡を取っていた男がもう一人浮上。
それはシャブ盛り男の実の兄だった。
兄の家に向かう途中にあるのがあの道の駅。
車がパンクし一時放置していた場所だ。
男が向かった先それは兄の家しかない。
本部と合わせて総勢20名以上の捜査員を動員。
男の兄の自宅へと捜索の照準を絞り込んだ。
兄の家の捜索差押許可状もすでに下りている。
若い女性をだまし知らぬ間に覚せい剤を飲ませたシャブ盛り男を絶対に捕まえる。
男は間違いなく兄の家に潜伏している。
東署を中心に中央署さらに県警本部が連携を取り兄の自宅を完全包囲。
先に到着していた捜査員に兄の家の状況を聞くと…。
車はないがそれらしい男が出入りしているという。
兄はマンションの1階と2階にそれぞれ1部屋ずつ借りているという。
そこで二班に分かれて同時に突入する。
ついにガサ入れ。
捜査員20名あまりが一斉に兄の家へと向かう。
マンションを囲むように捜査車両を止めそれぞれの持ち場につく。
逃走の恐れがないように周囲を固めた。
一班は1階の玄関前へ。
鍵は開いていた。
同時にもう一班が2階の部屋へと向かう。
すると…。
シャブ盛り男がいるのは1階。
捜査員が突入する!女性に覚せい剤を飲ませ財布を盗んだシャブ盛り男にガサ入れ。
寝込んでいたところにいきなり現れた多数の捜査員。
シャブ盛り男は面食らい慌てふためいている。
とぼける男に捜索差押許可状を示す。
(捜査員)いいな?部屋の中からは…。
小瓶の中に注射器とストローが捨ててあった。
さらにタブレット錠のケースの中や布団の下からも使用した形跡がある注射器を発見。
覚せい剤はどこだ?家の中をくまなく捜すがシャブ盛り男が言うとおりだがこうした事態に備え窃盗の容疑でも逮捕状を用意している。
シャブ盛り男をまずはふてぶてしい態度の男だったがその手に冷たい手錠が重くのしかかる。
長時間に及ぶ連行中も男は反省の色を全く見せない。
警察署でも窃盗の容疑を否認したが…。
押収した車を調べると被害女性の財布に入っていたカードが見つかった。
目の前に突きつけられた証拠に男はついに観念した。
シャブ盛り男は女性に渡したドリンクに覚せい剤を混入した事も自供。
画面右上から自転車でやって来た黒ずくめの男。
この男の大胆すぎる犯行に捜査員は目を疑った。
その手口とは…。
クリッパとはワイヤーなど太い鋼材を切断するためのハサミのような特殊な工具。
現場は京都市内の商店街。
至る所にある防犯カメラの1つが犯行の一部始終をとらえていた。
買い物客が行き交う中ふらりと自転車で現れる1人の男。
男は雑貨店の前で止まり商品のバッグを食い入るように眺めている。
そしてさらに近づきバッグを物色。
しかししばらくして男は買い物をせずその場を去っていく。
その27分後再び自転車で悠然と男がやって来る。
そしてまたもやバッグに近づいていく。
よく見ると自転車のカゴにはクリッパが。
その雑貨店は複数のバッグを一括りにして盗まれないようチェーンで結び防犯対策をしていた。
男は自転車を降りさらに近づきバッグを物色。
そして…。
なんと人目も気にせず自転車のカゴからクリッパを取り出し堂々とチェーンを切断。
周囲を気にしている様子は全くない。
さらに他のチェーンも切断。
この位置は店のカウンターから死角になっており店員は気づいていない。
チェーンから外したバッグを手に取る男。
あまりに堂々としているためか通行人も男が盗んでいる事に気づいていない。
そして無造作にバッグを自転車のカゴに入れ落ちたバッグも拾い上げる。
犯行後男は慌てる様子もなく悠々と去っていった。
この映像からクリッパ男は黒いジャージを着てサイドにラインの入った黒いズボンを着用。
シルバーの自転車に乗り自転車の鍵はピンク色だという事がわかった。
大胆な窃盗犯を捜査するのは早速バッグを盗まれた店で確認したところ捜査線上に1人の男が浮上。
それは過去に窃盗の前科がある52歳無職の男。
捜査員が早速男の自宅へ向かった。
男の部屋はアパートの1階。
窓は開いているが…。
人の気配がない。
その後連日アパートを張り込むがクリッパ男は姿を現さない。
シルバーの自転車も見当たらない。
そこで捜査員は現場の商店街や周辺の住宅街を徹底的に捜査しクリッパ男の足取りを追う。
すると…。
捜査員がアパートの駐輪場でシルバーの自転車を発見したという。
クリッパ男はいるのか?アパートの駐輪場にはクリッパ男が乗っていたシルバーの自転車が。
鍵もピンク色。
間違いなく犯行時に使用した自転車だ。
部屋の窓は開いている。
しかし男の姿がない。
男は必ず戻ってくる。
刑事の勘がそう告げていた。
その時…。
1人の男が現れた。
白いスニーカーにラインが入った黒いズボン。
入っていったのはクリッパ男のアパート。
犯行時の服装にかなり似ている。
しかし似ているだけでは人物の特定には至らない。
果たして…?入っていったのはクリッパ男の部屋。
あとは顔さえ確認出来れば白昼堂々大胆にバッグを盗み取ったクリッパ男だと断定出来る。
さらに張り込む事1時間。
男が出てきた。
特に警戒している様子はない。
顔を確認すると…。
写真と同一人物。
ついにクリッパ男を特定。
一体どこに行くのか?クリッパ男は来た方角へと戻り始めた。
捜査員は用意していた自転車で追跡開始。
捜査車両は別のルートから追っていく。
気づかれぬよう距離を置いて追尾。
すぐさまクリッパ男が入った路地へ。
だがその姿が忽然と消えた。
商店街でバッグを盗み取ったクリッパ男を追跡!男が路地へ。
すぐさま追うとなぜか男の姿がない。
わずか数秒。
忽然と消えた。
男が入った路地の先にはアパートや駐車場ビルなどがある。
一体どこに雲隠れしたのか?その後路地を徹底的に張り込んだところ男がある建物に出入りしている事を確認。
それはこのアパートの一室。
クリッパ男は連日のように入り浸っていた。
名義は別の人物。
知人の家にでも潜伏しているのか?捜査員はただちに逮捕状を請求。
男の身柄を確保する。
白昼堂々人目を気にせず大胆にバッグを盗み取ったクリッパ男。
これ以上の犯行を防ぐためにもこの日お縄にする。
すでに男は朝から知人の家に身を置いている事がわかっている。
そして…。
憮然とした表情で出てきたクリッパ男。
そのまま捜査車両に乗せ自宅へ。
犯行に使ったクリッパは動かぬ証拠となる。
部屋の隅々まで探す。
そもそも男はクリッパを持っていなかった。
雑貨店で下見をしたあと27分の間に自転車店でクリッパを借りて犯行に及び何食わぬ顔で返却していた。
そんな男に逮捕状を突きつける。
クリッパ男を白昼堂々盗みを働いた男。
だが闇に紛れて悪事を働く者もいる。
深夜0時。
広島県警察自動車警ら隊のパトカーが広島駅近くの住宅街にさしかかった時…。
2人の隊員の視線が重なった。
前方から向かってくる1台のバイクがパトカーの前で突如Uターンした。
パトカーを見て逃げようとしたのか?何げないバイクの動きを2人は見逃さなかった。
すぐさま後を追う。
すると…。
なぜかパトカーが接近するといきなりUターン。
そして逃げるように走り去る。
パトカーもUターンしてバイクを追走。
すると…。
タクシーの前方を走るバイク。
突然左に曲がろうとするもすぐにやめてまた真っすぐ走る。
明らかに…と突然バイクがスピードを上げた。
追跡開始!Uターンを繰り返す不審なバイクを追跡。
…と突然スピードを上げた。
ヘルメットを取らずに息を吐いていた男。
取ると酒のにおいが…。
飲んどる?いつ飲んだんですか?最後。
わかるじゃないですかそれぐらい。
免許持っとるんじゃけん。
ちょっとこっちお願いします。
男からはかなりの酒のにおい。
だが酔っていないという。
完全に酔っている。
と今度は…。
男から放たれる悪臭は相当な量の酒を飲んでいる事を物語っている。
飲酒量を計ろうとすると…。
もうそりゃあねえ。
仕方がない。
なぜかヘラヘラと笑い出す。
上機嫌にテンション高く大きな笑い声を上げる男。
隊員の言葉でようやく笑いが収まり検査をする。
その結果は…。
歩行検査は異常なしだったがアルコールの数値がかなり高い。
時刻は午前0時半。
あいまいな受け答えでその場をやり過ごそうとしているのか?男は携帯がないと焦り始めた。
そんな男に下されたのは…。
するとさっきまでのテンションはどこへやら。
男は急におとなしくなった。
罪の重さを反省したのか。
結局携帯は見つからず家族の電話番号も覚えていないため自宅に送り届ける事に。
後日男は携帯が何台も買えるほどの罰金を支払う事となった。
この日捜査員はある情報をもとに現場へ向かった。
頻繁に覚せい剤を購入し使用している男がいるというのだ。
男の部屋のカーテンが開いている。
中にいるのか?確かめるため静かに部屋へ近づいていく。
ドアの外から室内の気配を伺うと…。
どうやらいないようだ。
ここに住んでいる男とは?過去に実はこの男なんと保護費が振り込まれるとすぐに郵便局で金を下ろしそのまま大阪まで覚せい剤を買いに行くのだという。
そんな覚せい剤常習者を追い詰めるのは…。
京都府警察この覚せい剤事件の捜査にあたるのが…。
過去数多の薬物犯罪者を逮捕してきた。
田中は生活保護費が振り込まれたあとの男の動向を探る。
郵便局のATMが開くのは午前9時。
田中は男がその時間に動き出すと読んで早めに自宅アパートと最寄りの郵便局で張り込む作戦を取った。
捜査員が男の部屋をチェック。
田中は郵便局が見える位置に陣取った。
だが…。
ATMは開いたが男は一向に現れない。
生活保護費で覚せい剤を買う男はまだ家にいるのか?まだ寝ているのか?それとももう出たのか?男がどんな生活サイクルを送っているのかまだ把握しきれていない。
ひたすら張り込みを続ける。
その時…。
足音。
これまで何度もこうした内偵を経験してきた。
当たり前のように足音から年齢性別を聞き分ける事が出来る。
男は部屋にいるのか?それともすでに覚せい剤を買いに行ったのか?張り込みを開始して5時間。
目の前にターゲットの男が姿を現した。
アパートを張り込んでいる捜査員から男が外出したという連絡はない。
配置につく前からすでに出かけていたようだ。
他の郵便局で金を下ろしたとすればすでに覚せい剤を手にしている可能性もある。
男はそのままあのアパートへ帰っていった。
これによって男がそこに住んでいる事を特定。
その後の内偵で男の生活サイクルが判明した。
外出するのは決まって午後。
毎朝必ずドアポストから新聞や郵便物を取り出している。
つまり午前中は必ず自宅にいる。
しかし…。
覚せい剤を使用している者の行動は予測不能。
そして地道な捜査で証拠を固めついに迎えたガサ入れの日。
働きもせず生活保護費で覚せい剤を買う不届き者を逮捕する時が来た。
男は金を手にしブツを買った可能性が高い。
警察の存在に気づき証拠隠滅を図られる事だけは避けたい。
カーテンが閉まっている。
男は部屋にいるのか?相手は覚せい剤常習者。
姿が確認出来るまで慎重に待つ。
男の部屋のドアポストには新聞が入ったままだ。
まだ寝ているのか?そして張り込みを開始して3時間。
(携帯電話)もしもし。
はい。
ベランダを張っていた捜査員が洗濯物を干す男の姿を確認した。
ここで田中がある作戦を提案する。
田中の作戦はこうだ。
男が郵便物を取りに行くためドアを開ける。
その瞬間を狙って捜査員が部屋になだれ込むというのだ。
もしチャイムを鳴らして訪ねれば男が持っている覚せい剤を処分する可能性がある。
その隙さえ与えない。
ドアポストにあった新聞はなくなっている。
踊り場で男が動き出すのを待つ。
その時…。
(物音)突然なだれ込んできた捜査員に男は驚いた表情を浮かべる。
やはり男は覚せい剤を持っている。
封筒の中にあったのは…注射器と包み紙。
ワンジーなかったか。
やはり生活保護費で覚せい剤を買っていた。
さらに包み紙の中からは…。
この日は男の誕生日。
前祝いか前日の夜覚せい剤を使用し眠れなくなったため睡眠薬を飲み起きるのが昼になったという。
その腕には生活保護費はおよそ10万円。
内家賃が4万円残りのおよそ6万円の中から2万円も覚せい剤に使用していた。
あきれて言葉も出ない。
試薬検査をすると…。
検査の男を男には別れた妻と子供がいる。
しかし音信不通で他に頼る友人もいない。
やがて自暴自棄になり覚せい剤に溺れていったという。
蔓延する薬物はここにも…。
新潟東署組織犯罪対策係に緊急通報が入った。
覚せい剤使用の疑いがある男が職務質問を受け尿検査を頑なに拒否しているという。
現場は複数のパトカーが出動し騒然とした状況。
パトカーに挟まれるように止まっている1台の車。
この車のドライバーに声をかけたところ挙動が不審だったという。
覚せい剤使用の疑いがあったため捜査車両の中で尿検査の協力を促していく。
調べると…。
しきりに一度家に帰りたいと警察官にせがむ。
警察官が尿検査を求めるもなぜか男は父親にあいさつをしたいと言ってきかない。
この場を逃れるのが目的なのか?しつこく食い下がる男。
すると今度は別の要求を始める。
突然便意を催したと言い出した男。
しかも家のトイレがいいと言う。
ひたすら署に行く事を拒み続ける。
やはり覚せい剤を使用しているのか?ようやく観念して署に同行するというが代わりに自宅の玄関先から父親にあいさつだけしたいと言ってきかない。
この時万が一に備え捜査員は家に到着すると…。
(捜査員)玄関先だけ。
という約束だったのだが…。
男は捜査員を家に上げるとすぐにトイレへ駆け込んだ。
捜査員がトイレのドアを少し開けて暴力団幹部の行動を見守っているらしい。
本当は捜査員だって見たくはない。
閉めろ閉めない問答が続く事30分以上。
あとは男を署まで連れていくのみ。
突然捜査員を振り切り男が部屋の奥に入っていってしまったらしい。
さらに男はとんでもない行動をとる。
捜査員があとを追ってみると…。
なぜか男の姿が見当たらない。
すると…。
捜査員が思わず叫ぶ。
それは床に空いた収納の穴。
覚せい剤使用の疑いがある暴力団幹部がなんと床下に逃げ込んだのだ。
すぐさま家の外の空気口から男を捜す。
連絡を受け応援も多数駆けつける。
そして暗い中捜査員が必死に空気口から男を捜す。
だが一向に男の姿が確認出来ない。
床下から他の抜け道があるのか?男が姿を消してからすでに1時間半が経過。
このままでは埒が明かない。
床下は大人がやっと入れるスペースしかない。
そこで一番細身の捜査員が意を決して収納の穴から進入。
すると…。
空気口から捜査員の怒号が響いた。
やはり床下に男がいた。
だが…。
床下に隠れていた暴力団幹部が捜査員に向かって暗闇の中拳銃を打つような構えをしているという。
相手は暴力団幹部。
拳銃を所持していてもおかしくはない。
身動きの取りづらい床下だけに戦慄が走る。
現場に走る緊張感。
拳銃を所持しているとなれば事態は大きく変わる。
警察官の増員も視野に入れなければならない。
捜査員が男の説得にあたる。
あくまでも刺激しないよう慎重に語りかける。
しかし床下の暴力団幹部は折れる様子が全くない。
男は昔事件を起こした際世話になった刑事を呼んでほしいと要求。
しかしその刑事は別の警察署の所属だ。
自暴自棄になったら何をするかわからない。
捜査員が署に連絡。
そして男が床下に入って4時間半後。
男を世話した事のある刑事が到着。
蒸し暑い夜旧知の刑事は30分以上も中腰のまま説得を続けた。
すると…。
昔のよしみの関係だからなのか男は降伏し捜査員の前に泥だらけになりながら戻ってきた。
結局男は拳銃を持っていなかった。
その場を逃れるための演技だったのだ。
新潟東署で尿検査を受けた男。
すると男の尿から覚せい剤の陽性反応が出た。
この暴力団幹部を覚せい剤使用の容疑で逮捕。
そして捜査員はさらなる薬物事件に遭遇する。
福岡県警自ら隊がパトロール中…。
隊員が暴力団の事務所から出てきた男を発見。
男はパジャマ姿でどこへ行こうというのか?名前を聞いた隊員はピンときた。
なんとこの男暴力団の組長だ。
(携帯電話)余裕の態度を見せるパジャマ姿の組長。
だが…。
その表情とは裏腹に手が震えている。
こけた頬くぼんだまぶた。
隊員が抱いた疑惑。
それは覚せい剤の使用。
調べてみると過去に10件を超える犯歴が判明。
しかもうち6件が薬物によるもの。
(隊員)そういうわけじゃなくて?寒いとかいうわけじゃ…。
快く協力するが体の震えは止まらないようだ。
(隊員)腕まくって。
その腕に覚せい剤の痕跡はない。
写真撮影にも応じここまではかなり協力的。
本当にもう覚せい剤を断ち切ったのか?そこで隊員がある提案をする。
尿を調べれば白黒はっきりする。
しかしパジャマ姿の組長はやんわり隊員がそれとなく探ると急に口ごもる。
怪しい。
応援のパトカーも到着。
何度も説得するが組長は採尿を拒否し続ける。
そこで…。
自ら隊員が慌ただしく動き出す。
(サイレン)任意でダメなら強制捜査。
もうごねても無駄だ。
令状が下りればいくら組長が拒否しても強制的に採尿する事が出来る。
今は令状が届くのを待つのみ。
(隊員)もうご自由に。
自由にしていいと聞いて再び陽気になる組長。
隊員を引き連れて買い物へ。
疑いが晴れたとでも思っているのかまたベラベラ喋り始めた。
やはり状況を理解していないらしい。
中はいいです。
持ち物見させてもらっとるんで。
缶ビール3本を買った組長。
令状が届くまでつかの間の自由を楽しむつもりか。
一方令状の請求に向かった隊員が裁判所に到着。
事務所に戻る組長。
この現場に令状が届けば白か黒かはっきりする。
果たして…。
覚せい剤使用の疑いがある暴力団組長。
いったん事務所に戻ったがビール3本を飲み干し出てきた。
そりゃもう私に言われても…。
ようやく自分の置かれた状況が理解出来たようだ。
組長はなぜか上機嫌で再びビールを買いに行く。
末期の酒のつもりか。
酔いが回った組長は千鳥足でようやく博多署に行く事に同意した。
令状が届くまでごね続けたが採尿の結果は陽性。
パジャマ姿の組長をパトカーに直接指令が届くケース。
それは犯行現場が近い事を意味する。
九州最大の繁華街中洲で全裸の男がいるとの目撃情報。
福岡県警自ら隊が確保に向かう。
その後も通報が複数入りまだ全裸男は素っ裸のまま付近をうろついているのか?現場へ着くと隊員が一人の男を確保。
職務質問していた。
だが男は服を着ている。
服を着ているこの男は38歳。
神奈川からやって来て中洲で酒を飲んでいただけだと話す。
完全に犯行を否認した。
本当に身に覚えがないのか?だが川を隔てた場所にいる若い女性が全裸になった男からある行為を見せつけられていた。
これやったら…。
男の行為は目撃した女性を凍り付かせた。
女性が川沿いを歩いていると目の前で全裸の男がしゃがみこんだ。
何かあったのかと心配になった女性は「大丈夫ですか?」と声をかけようとして近づいた。
すると男がおもむろに立ち振り返る。
その手は動いていたのだという。
全裸男のおぞましい行為を見せられおびえた様子の女性。
隊員が厳しく追及する。
それは教えれん。
どこにはどこにでいいったい。
言わな。
いややってないですよっちなんか?あくまで自分ではないとしらを切る。
しかしここは繁華街中洲。
全裸になった男の行動を目撃したのは1人ではない。
再度目撃者の女性に確認する。
やはりこの男で間違いない。
現場の状況を記録する。
すると…。
なぜか男のズボンのチャックが全開。
のらりくらりととぼけた返事ばかりする男に対し隊員がついに…。
繁華街中洲で全裸になった男が犯行を否認。
おかしくねえか?なんで僕なんですか?「なんで僕なんですか?」じゃ…。
繁華街での大胆すぎる犯行。
全裸男はそれでも犯行を否認し続ける。
しかし複数の人々がこの男の許しがたい行為を目撃している。
逃げ場はない。
ほら手ぇ出せ。
手ぇ出せ。
(警察官)1時ちょうど。
(藤島巡査部長)わかるか?なあ?繁華街中洲で全裸になった男を博多警察署に連行する。
(藤島巡査部長)もういいよお前…。
(警察官)恥ずかしい。
犯行を否認していた全裸男だが署に到着すると手のひらを返したように犯行を認めた。
男は酒を飲むとそのゆがんだ性癖を抑えられなくなるのだという。
静かな夜を切り裂く一本の通報が新潟東署地域課のパトカーに入る。
それは事件発生を伝える直接指令。
(サイレン)一体何があったのか?緊急走行で現場へと向かう!時刻は夜10時。
現場はコンビニの駐車場。
先着した警察官が調べているのは2台の軽自動車。
そのうちの1台の軽自動車の女性ドライバーから事情を聴く。
駐車中にぶつけられたというドライバー。
車の側面には傷がついている。
その女性が友人と買い物を終え車に乗って帰ろうとした際1台の軽自動車が駐車場にバックで進入。
そのままどんどん近づいて止まる事なくぶつかってきたという。
だがぶつけられた女性は相手のドライバーを見て思わず近づくのをためらった。
ぶつけたドライバーはパトカーの中で事情を聴かれていた。
様子がおかしいとはどういう事なのか?ぶつけたのは会社員風の一見するとごく普通のようだが…。
自分で運転していながら自分の事がわからないと答える女性。
だが終始落ち着いた様子で受け答えしている。
一体コンビニの駐車場で起きた謎の事故。
その原因は…。
チューハイは?
(女性)えっ?あっ…。
実はこの女性コンビニで事故を起こす前なんと4時間にわたり居酒屋で酒を飲んでいたという。
飲酒検知の結果は真面目そうな彼女がハンドルを握った理由。
それは酒の酔いで生じた心の隙にあった。
女性は居酒屋で10杯ほどの酒を飲んだあとタクシーで帰宅。
しかしまだ飲み足りなかったため酒を買いに酔ったまま車で来たという。
この女性を後悔するならハンドルを握るべきではなかった。
彼女は浴びるほど酒を飲みたい気分だったのか?しかし理由はなんであれ飲酒運転は絶対に許されない。
京都市上空を警戒中の航空隊に盗難車両が逃走しているとの一報。
現在パトカーが追跡中だという。
その時航空隊のカメラが猛スピードで走る白い車をとらえる。
目の前の信号は赤。
盗難車両が赤信号を無視して交差点に突っ込む。
トラックの陰から出てきたシルバーの乗用車と衝突寸前!パトカーの追跡を振り切るように逃げる盗難車両。
再び赤信号の交差点へ。
信号機などお構いなしに突き進む。
この危険極まりない運転。
車を盗み捕まる事を恐れて逃げているだけなのか?深追いすると盗難車両がさらにスピードを上げ事故を起こす危険が高まる。
地上のパトカーへ無理な追尾をやめるよう指示。
追跡は航空隊に委ねられた。
しかし無謀な運転は続く。
なんとあろう事かまさにスレスレ。
なおも逃げ続ける。
次々に車を追い抜いていく盗難車両。
しかし上空の目からは決して逃れられない。
この先は人通りが多い繁華街。
重大な事故を引き起こす危険が高まる。
…と突如盗難車両が速度を落とす。
そして…。
犯人が車から降りて逃走。
その手にはなぜか消火器が!?猛スピードで逃走する盗難車両が細い路地に入っていく。
危険極まりない運転を繰り返した割にはなぜかきっちり丁寧に駐車している。
すると中から…。
降りてきたのは一緒に乗っていた男性と女性。
後ろに乗っていた男性が街中へ去っていく。
そして無謀な運転をしていたのがこの男だ。
男は上空から見つけやすい服を着ている。
この大きなドクロのマークが悪質ドライバーの目印だ。
はるか上空から映像に撮られている事など全く気づいていない。
追跡をかわしたとでも思っているのか何食わぬ顔で繁華街を歩く。
すると何か思いついたように雑居ビルへ入っていく。
ほどなく男がビルから出てくる。
その手には…。
男の手にはなぜか消火器が…。
雑居ビルの中から無断で持ってきたようだ。
そこへ消火器の持ち主と思われる女性が取り返そうと追いかけてきた。
素直に消火器を返す男。
ペコペコと頭を下げながら再び駐車場を離れようとした。
その時…。
地上の警察官が追い詰める。
逃走を繰り返していた男に警察官が迫る。
すると男が脱兎のごとく逃走。
確保しようとする警察官と激しくもみ合う。
暴れ回る男。
だが2人の屈強な警察官が取り押さえる。
男は30代。
確保の際激しく抵抗したため…。
その後の調べで無謀な運転は薬物によるものと判明。
乗用車の窃盗と覚せい剤使用の容疑でも逮捕となった。
空からの追跡により逃走車両の捕捉から確保までわずか6分のスピード解決だった。
日々起こる凶悪犯罪。
その最前線に立つ警察官を追跡する。
2015/10/08(木) 19:04〜21:48
ABCテレビ1
列島警察捜査網 THE追跡 2015秋の事件簿[字]
大追跡120日“逮捕の瞬間”を完全激撮SP!!
自宅床下に逃げ込むシャブ疑惑男…白昼の大胆窃盗男…女性にシャブを盛る男…泥酔したシャブ疑惑の組長…繁華街で全裸男ほか
詳細情報
◇番組内容
▽自宅床下に逃げ込み、暗闇で捜査員を“撃つぞ”と恫喝…シャブ疑惑の暴力団幹部の男を完全包囲せよ!
▽パジャマ姿の泥酔したシャブ疑惑の暴力団組長vs最強職質のプロ
▽白昼の商店街…6万5千円相当のバッグ4点を大胆に盗み取った男を追え!
▽若い女性にシャブを盛る男 執念の捜査で卑劣な犯人の潜伏先をガサ入れ
◇番組内容2
▽豪雨…高速スリップ&追突事故同日3連発
▽股間に不自然な膨らみが…パンツに大麻男
▽福岡の繁華街で全裸の男を確保せよ!
▽猛スピードで信号無視…対向車線を逆走の盗難車を“空と陸から”追跡!
ほか…悲惨な事故の真相、犯人逮捕の瞬間を緊迫の完全追跡!!
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/the-tsuiseki/
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ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
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