木の伐採にイノシシ用の柵作り。
やった!僕の自転車も置きまーす。
自転車置き場を作ったかと思えばお家診断まで。
皆さんなんの会社だと思います?実は岡山の建設会社が手掛けたもの。
その数年間250件。
過疎と高齢化に悩む町の便利屋さんとして期待を集めています。
そして従業員も元気いっぱい。
『日本のチカラ』今週は笑顔を力に挑戦する建設会社に密着しました。
今日の『日本のチカラ』舞台は岡山県。
のどかな田園が広がる岡山市北区建部町。
町の中央には旭川が流れ古くは交通の要衝として栄えていました。
現在では豊かな自然を生かした酪農なども行われています。
旭川のほとりにあるのが今年で創業60年の建設会社おはようございまーす。
代表を務めるのは小坂田英明さん42歳。
従業員は11名。
平均年齢は47.4歳と地元のベテランから若手までが勤める会社です。
小坂田建設は県道や市道の道路維持・管理など公共事業を行っている建設会社。
実はもう一つの顔がありました。
小坂田社長とベテラン従業員市森さんが向かったのは…。
(小坂田さん)お邪魔します。
(勝部さん)うちのは今ちょっと出てて…。
(勝部さん)ここがね…。
(小坂田さん)ああ…。
じゃあちょっとこれ上げて…。
押し入れそして階段下の床が湿気にやられていたのです。
ひょっとしたら家全体にも影響があるかもしれません。
(小坂田さん)虫が食べてしまってる。
(勝部さん)あ〜やっぱり…。
(勝部さん)あ〜。
(市森さん)きれいに乾いとるもん。
山に近い住宅のためごく一部の床だけに湿気がたまっていたようです。
しかし腐っていた床の張り替えだけで済みそうです。
はいわかりました。
ちょっと段取りします。
はい。
お邪魔しました。
いえいえお世話になります。
(小坂田さん)確かめられたら問題ないですね。
テレビ好きやね。
イテッ!イテッ…。
地域密着スピードと親切さが自慢です。
実はこの小坂田建設公共事業だけでなく町の便利屋さんとして地域住民の困りごとを解決する事業に取り組んでいるのです。
家の周りの草刈りをはじめ一般の人では手に負えない樹木の伐採。
そしてお家周りの水路の清掃や整備。
さらには山間の地域ならではイノシシ対策用の柵の設置まで行っています。
その数年間250件。
料金も5000円から規模によっては300万円まで様々です。
こちらのお宅では自転車置き場が完成。
(佐藤さん)行ってみよう。
やったー!通れます。
フフフ…。
(佐藤さん)よいしょ。
フフフ…。
(小坂田さん)完成。
大ちゃんやった〜じゃ。
フフフ…。
やった!僕の自転車も置きまーす。
(佐藤さん)よかったねえ。
建設会社ならではの土木工事をはじめ専門外の分野でも協力会社と共同でお家に関する地域の困りごとに応えています。
続いて訪れたのは和田さんのお宅。
(小坂田さん)木も?全部?うん。
木も全部取って…。
あっこからここまで。
うんもし入ればね。
(和田さん)ブロックはもう取ってください。
体の悪くなったご主人のために庭の整備の依頼です。
どれだけの費用がかかるのか見積もりを作って後日工事を実施するか改めてお家の方と相談していきます。
今から60年前小坂田さんの祖父である基さんが創業した小坂田建設。
砂防ダムの建設や河川改修など自治体発注の公共事業を中心に手掛けてきました。
2代目利明さんの長男として生まれた英明さん。
東京の建築会社でトンネルの技術者として働き今から14年前家業を手伝うために戻ってきました。
家業は順調に見えていたのですが…。
というところはあったと思います。
小坂田さんが戻ってきてから赤字続きだった会社の経営。
平成21年3月に倒産する事まで決まっていました。
モルタルでいくんな?セメントと砂と混ぜるしかない…。
そこの現場で混ぜるしかないかと思うんですけど…。
この会社で37年勤める大ベテランの長崎さん。
これまで代々の社長をずっと支えてきました。
経験豊富な現場のリーダー的な存在です。
創業50年を超える歴史そして地域や社員の生活の事を考え倒産の予定を取り消し事業の継続を決意した小坂田さん。
自社の強みとは何かを見つめ直しある事に気づいたのです。
笑顔を強みにした会社で再建を図ろうとした小坂田さん。
そこでまず始めたのが自分たちの事を知ってもらう折り込みチラシ「笑顔通信」です。
このチラシ作りを行うのは奥さんの千華子さん。
毎月2600部を町内の家庭に配布しています。
季節の話題やお手軽料理レシピをメインにその季節ごとによくある仕事の話などを掲載しています。
さらに年1回会社の敷地を開放して地域の交流イベントも開催。
綿菓子やうどんの振る舞いヨーヨー釣りなど社員総出で運営に当たります。
この地区のごく一部の人にしか知られなかった会社の取り組みも少しずつ知られるようになりました。
隣町で岡山県名産のブドウを作る後藤さんもその一人です。
他にないですもんね。
接点がないですもん。
京都から移住してきた後藤さん。
チラシが縁で今ではすっかり常連になっています。
今回はブドウの出荷作業に向けて駐車場を覆う屋根の相談でした。
多くの地域の人たちと繋がる事で地域独自の悩みがある事がわかってきました。
こちらは毎年夏場に草刈りを頼まれています。
(小坂田さん)またお願いします。
言うてください。
岡山市北部にある建部町地域のおよそ4割が65歳以上の高齢者で過疎化も進んでいます。
最近では高齢のためにお墓の手入れが出来ないという悩みも多く寄せられています。
そのため地元のシルバー人材の方にも協力してもらい地域の墓地の維持に努めています。
公共事業中心の経営から地域の困りごとを解決する経営へのシフト。
会社経営も翌年から黒字に上向き現在は6年連続の黒字が続いています。
お客さんの数も始めた頃から4倍に増えました。
なんすかね。
まあ…。
この日台風15号の岡山県への接近が予想されていました。
社員は全員集合。
雨にもかかわらず会社は休みではありません。
(小坂田さん)そんな感じでちょっとゴソゴソしましょう。
ほな行きましょう。
(スタッフ)社長。
はい。
(スタッフ)今日雨だったら皆さんお休み…。
ですね。
よその会社はそうでしょうね多分。
地域を通る県道や市道の維持管理を行っているため台風や災害に備えるのも小坂田建設の役目です。
台風が収まった夕方山間部の道路を巡回していると…。
(長崎さん)ちょっと通れるだけにしようや。
柿の木が完全に道を塞いでいるために撤去作業に取り掛かります。
近所の人も手伝いに駆けつけました。
およそ30分がかりで撤去作業が終了。
ひとまず道を開ける事が出来ました。
8月下旬小坂田さん夫婦は岡山市中心部へ。
自社の取り組みや季節の話題などを掲載している折り込みチラシ「笑顔通信」9月号の印刷です。
ひたすら待つだけ。
毎月1回地域の2600世帯に配布され新たな繋がりが生まれていきます。
そしてご主人の英明さんはというとホテルで地元中小企業の後継者を育成するためのセミナーにパネリストとして参加。
祖父そして父から引き継いできた自身の体験談を語ります。
体を悪くしてしまったご主人のために玄関先の整備を依頼していたお宅の工事も進んでいました。
おはようございます。
おはようございます。
フェンスの色をちょっと決めてもらいたくて。
はい。
あの…ブロックがボロなのでそれに合うのは?どれがいい?まあ…シャイングレーですかね。
ふ〜ん…。
ならそれでいい。
これでいいですか?わかりました。
あっもしもし。
あの…。
この工事を仕切るのは最年少25歳の藤井清文さん。
ベテラン2人を従えての作業です。
高校を中退し働きながら別の高校を卒業。
土木の経験は全くありませんでしたがこの世界に飛び込みました。
入社当時はわからない事だらけでしたが先輩たちは温かい目で見守ってくれていました。
(2人の笑い声)砂利を敷き詰め終えましたが藤井さん地面の傾斜が気になるようです。
(重近さん)ここか?この辺ずっと…。
排水の事を考え少し地面に傾斜がつくよう砂利を敷いていきます。
(重近さん)いいですか?藤井さん納得出来たようです。
お昼時。
事務所に戻ってみんなで昼食です。
(スタッフ)それは誰が作ったんですか?奥さんです。
(スタッフ)奥さん。
(スタッフ)黒瀬さんも?
(長崎さん)ええなあ。
愛妻弁当。
(スタッフ)見せてください。
いやええよ!そう言って照れていましたがこちらが長崎さんのお弁当。
焼きそばにごはん。
(スタッフ)独り身なんですか?まだ独り身です。
妻の味母の味…ほっとするひとときです。
昼食後は作業再開。
藤井さんの手掛ける整備工事も完成まであとわずかです。
それがいい…。
他なんもねえわ。
ハハハ…。
この日は給料日。
小坂田建設では今でも昔ながらの現金手渡しです。
(小坂田さん)いいですか?
(一同の笑い声)
(小坂田さん)お疲れさまです。
市森さんの…ありましたありました。
あっいいですか?
(一同の笑い声)はいお疲れさまです。
小坂田さん父のやり方を守りたいと必ず社員に手渡しする事にこだわっています。
CMのあとは笑顔カンパニーの秘密そしてこれからは…。
9月上旬降り続いた雨の影響で土砂崩れが発生。
幸いけが人など大きな被害はありませんでしたが急きょ従業員全員で対応に当たります。
何かあれば自分たちの出番。
そんな心意気をみんな持っています。
(笑い声)この手そしてこの笑顔で地域と歩んでいます。
(笑い声)今日もヘルメットを片手に患者さんのもとへ。
お家周りの町医者さん出動です。
『日本のチカラ』次回は岐阜県。
山あいの里でシャワーヘッドを開発した町工場の挑戦です。
2015/10/11(日) 06:00〜06:30
ABCテレビ1
日本のチカラ[字]
のどかな田園が広がる岡山県の小さな町…ここに、おうち周りの困りごと解決で人気の会社があります。実は建設会社!笑顔いっぱいの社員と高齢者たちの心温まる物語です。
詳細情報
◇番組内容
山間の町のどこにでもありそうな建設会社が話題になっています。建設業だけでなく「木の伐採」「イノシシ用の柵作り」「自転車置き場の設置」「お墓の草刈り」など、「おうち周りの困りごと」を解決するサービスが人気なんです。3代目の社長と11名の従業員…ベテランから若手まで地元出身者が多い会社です。過疎・高齢化が進んでいるのにも関わらず、この会社には年間250件もの依頼が寄せられています。
◇番組内容2
これまで大がかりな公共事業を中心に経営を行っていましたが、今から6年前には9年連続の赤字で倒産の危機が…そんななか、自社の強みを見つめ直した社長…「笑顔の多い社員と地域とともに歩んできた歴史」を活かすことが再生への道だと信じ、地域のお困りごとを解決するサービスを展開していったのです。建設会社としての役目だけではない、地域を守りつづける建設業の新たなあり方。笑顔いっぱいの建設会社の挑戦です。
◇番組内容3
全国各地の「魅力あふれる産業」を通して、地域の歴史や文化・人々の英知や営みを学び、日本の技術力・地方創生への道・温かいコミュニティー、生きるヒントを描き出す、教育ドキュメンタリー番組。
◇ナレーション
池田弥生(西日本放送アナウンサー)
◇音楽
高嶋ちさ子「ブライト・フューチャー」
◇制作
企画:民間放送教育協会
制作著作:西日本放送
協力:文部科学省/中小企業基盤整備機構
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.minkyo.or.jp/
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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