おみやさん4 2015.10.09


(鳥居勘三郎)
12年前民真党の大物代議士に収賄の疑惑が持ち上がった
しかし代議士の第一秘書姫野雄介が賄賂を受け取ったのは自分だと告白した遺書を置いて自殺したため真相は闇へと葬られた
そして12年後…
おかしいなぁ。
先生いるはずなんだが。
(男の悲鳴)先生…。
先生っ!
(姫野真路)高林先生の容態どうなんですか教えてください!
(真路)大丈夫なんですよね?ねえ教えてくださいよ!教えてください!
(大滝鉄也)どうも。
お宅高林代議士の関係者?おみやさん!
(七尾洋子)えっ?ちょっと何やってんの?
(鳥居勘三郎)おたまさん機嫌悪くてさ。
朝ご飯作ってくんないんだよ。
あーまた言わなくてもいいこと言ったんでしょう?「おたまさんのスカーフちょっと派手じゃない?もうちょっと地味にしたら?」って言ったら五十過ぎたらおしゃれしちゃいけないのか!って。
七十過ぎてんだよ。
知らないよ…。
おかしい…。
(森本道正)もしかして鳥居勘三郎さん?はい…。
やっぱりそうだ!俺!俺ですよ。
森本!ラーメンチェーン満腹代表取締役森本道正?忘れちゃったの?俺が高校生の時さ万引きしてるのあんたに見つかって説教されたのよ!「森本君蓮の花は泥の中に咲くんだよ」「君は今一番つらいところにいるんだ。
花を咲かせる力はある」「希望を捨てずに真人間になれ。
君ならできる!」ってね。
感動したなあー!あの一言がね俺を救ったのよ。
今の俺があるのは鳥居ちゃんあんたのおかげよ!ちょっちょっ…放して。
あなたの記憶僕にはないの。
そんなこと言わないで…!放してって!歳のせいで健忘症にかかってるんじゃないんですか?ほんっとに覚えてないんだって。
それにさ蓮の花うんぬんなんて説教僕しませんよ。
ああ〜。
(会沢桂子)確かにおみやさんだったらもうちょっとイケテルお説教しますねえ。
僕はねああいうタイプ苦手。
顔ダーっと突っ込んできて人との距離感が取れない奴ダメ。
はあーなるほどぉ。
お坊ちゃま育ちは節度を保ちお上品な会話を大事にするわけか。
あっ!もしかしておみやさん小学校の時とか半ズボンに蝶ネクタイで通学して浮きまくってた奴ぅ?いやぁ〜!半ズボンに蝶ネクタイ?
(七尾清一郎)おみやさんもそうだったの?いえいえ。
ああいうのってさガキ大将がいじめるんだよなぁ。
だから学校行くのが嫌で嫌でしょうがなかった。
違いますよ。
僕はもっと野生的に育ちましたよ。
怪しい!
(高岡俊介)課長!
(村井信治)どうだ高林代議士の容態は?相変わらず重体のままです。
おいどうなんだ。
事故なのか?突き落とされたのか?現場の窓枠から誤って落ちることは考えにくいんです。
とすると自殺…。
いやあるいは殺し。
昨夜のヤマね。
うん。
民真党の代議士高林洋一郎が後援会事務所のあるビルの窓から落ちた一件。
民真党…。
高林洋一郎?
(鳥居・桂子)ん?おっと!ひっかかったなおみやさんのソナーに。
高林…高林…。
ええっ!思い出せないんですか!?まさかおみやさんのコンピューターガタきちゃった!?やっぱり健忘症だ…。
ウソ!?いやいや…。
僕はタレントの名前は覚えられないけどここの資料はみんなインプットされてます!不愉快。
不愉快。
不愉快。
朝から不愉快。
ずーっと不愉快!なんか怒りっぽいし。
どうしよう…。
兵さん。
まだ意識は戻ってません。
医者の話だと今日いっぱいが峠だということでした。
(兵藤兵吾)そうか…。
(大滝)あれ?あいつ…。
ちょっと君!待ておい!不愉快…。
なんで本日休業なの!?鳥居ちゃん!ねえ鳥居ちゃん!今朝の…。
偶然だねえ!1日に2回も会うの。
もしかしたら俺たちは赤い糸で結ばれてるのかな〜なんて!どうしちゃってんの?お休み?なら行こうよ!俺の知り合いのねうまいラーメン屋があるのよ。
はいおまちどおさま。
ここのオヤジね口は悪いんだけどいい味だしてんのよ。
ダシは鶏ガラとかつお節だな。
へえ〜。
あ名刺にはラーメンチェーンってあったけど。
ああ京都市内にね27店舗ぐらいやってんの。
すごーい!どうしてそこに僕ら連れていかないの?オヤジちょっとテレビいい?
(レポーター)「民真党の高林洋一郎代議士の容態は…」代議士のニュースなんて興味持てねえな。
どうせ陰で悪いことやってんだろうこいつら。
こいつの大将の藤原ってのも昔賄賂もらってたんじゃないの?これ…思い出そうとしてたのこれ!!オヤジさんラーメン今度食べます。
洋子お金払っといて。
ええ!?ちょっとおみやさん!だから知り合いのドクターがあの病院にいるから行っただけで。
転落事故現場にも来てたじゃないですか。
偶然通りかかっただけです。
(高岡)大滝さん。
姫野真路。
確かに洛都大学病院の研修医です。
特に怪しいところはありませんね。
ありがとう。
今日のところはいちおう帰っていただきますがまた何かあったらすぐ来てもらいます。
あっごめんなさい。
(桂子)おかえり。
藤原省三高林洋一郎…。
なに!?ぶつかっといて知らん顔なわけ?どうしたの?ああ!おみやさんのコンピューターが直ったみたいよ。
あった。
…これ。
「代議士秘書自死事件」12年前。
なになに。
「第一秘書姫野雄介62歳が首を吊って自殺」…。
(桂子)姫野?あれ?今あっちで取り調べ受けてた若いイケメン君も姫野って名前だったわよ?確か姫野真路とか言ってたかしら。
姫野はただ今オペ中ですが確かに彼のお祖父さんはある民真党代議士の秘書をしていました。
ありがとうございました。
12年前民真党の大物代議士藤原省三の収賄疑惑がタブロイド紙にすっぱ抜かれた。
建設会社から産業廃棄物に関する規制を緩める見返りに1億円を受け取ったのではないかという疑惑だったが地検が捜査に乗り出す前に関係書類のすべてを持って第一秘書の姫野が姿を消した…。
数日後姫野は関係書類をすべて消去して自殺…。
残された遺書には藤原代議士には内密に姫野自身が建設会社から金を受け取ってたことが記されてた。
その姫野さんの孫に当たるのがさっきの病院で研修医をやってる若者なんですね。
そして昨日後援会事務所が入ってるビルから落ちたのが当時藤原代議士の第二秘書をやってた高林代議士。
なんかややこしいけどおみやさんはその12年前の秘書の死と代議士の転落事件が関係あるってそう思ってるの?詳しいことはわからないけど12年前も今回も姫野真路っていう若者が関わってることは間違いない。
(腹の鳴る音)ん?んん?…腹減った。
朝から何も食べてない。
今度はきれいにいただきまーす。
いただきまーす!お宅らあんまりええお仲間持ってまへんな。
はい?うちはかつお節のダシなんて使うてまへんで。
そうなんだ〜。
ほんとあいついいかげん!森本道正。
(茅野太一)高林氏が誰かに恨まれていたということは?解散が近いんじゃないかという噂もあって反対陣営からのプレッシャーもあるにはあるんですが…。
反対陣営ですか。
しかし先生本人は人格清冽な方で突き落とされるなんてことは絶対にありません!
(星野康夫)おいこれ見てみろ。
高林氏の手帳ですね。
(星野)うんこれだよ。
(村井)10時か…。
(星野)はい。
高林氏が落下したのが午後10時半。
高林氏が最後に会ったのがこの「H」だとも考えられる。
ねえおみやさん。
「H」ってもしかしたら姫野真路の「H」じゃ?ひょっとしたら彼が何らかの事情で高林代議士を窓から…突き落とした。
真路…道正…。
ちょっと!聞いてるんですかおみやさん。
え?もう〜!
(電話)はい村井。
うん…わかった。
高林洋一郎が息を引き取った。
(チャイム)
(姫野純子)はい。
鴨川東署の鳥居って言います。
警察の方が何でしょうか?高林代議士の一件ご存じですよね?それに関連して12年前の姫野さんのことも調べ直してます。
あれはもう済んだことのはずですが。
母さん!どうかしたの?君が姫野真路君?そうですが。
君が気にしてた高林代議士さっき亡くなった。
君高林代議士と面識は?いえありません。
変だね。
だって君のお祖父さんは藤原代議士の第一秘書。
高林代議士は第二秘書。
言ってみれば先輩後輩の間柄だよね。
三回忌とか七回忌に姿を見せてもおかしくないと思うけど。
いらしてません。
きっとお忙しかったんだと思います。
それに祖父は死に方がああでしたから。
なるほど…。
じゃあどうして後援会事務所に様子見に行ったり病院に行ったりしたの?それは心配だったからですよ。
祖父が育てた人でもあるわけだし。
高林氏の手帳に「H氏に会う」って書いてあったそうだけどH氏って君じゃない?違いますよ。
知りません。
オペが続いてて疲れてるんです。
もういいですか?最後にもう一つ。
君のお父さんていうかご主人ていうか…今どこで何を?あの人とは…。
(真路)父は12年前家を出て音信不通です。
僕は彼を軽蔑してます。
親とは思ってない!失礼します。
なんだか頑ななのよ!その孫に当たる研修医。
やっぱり突き落としたんじゃないのかな?代議士の高林を。
(小池仁美)おみやさんは違うって言うてはんのやろ?でもおみやさんの意見がすべてじゃないでしょう?
(福島重夫)そりゃそうや。
おみやさんが間違うてて洋子ちゃんの推理が当たってるなんてことも…ないかそりゃ。
ないない。
ひどーい!おいでやす。
おこしやす。
遅いよおみやさん!姫野真路君のお父さんのことちょっと調べてた。
彼の父親のこと?真路君と違って成績不良で高校中退。
結婚しても長く続いた仕事はなくてサラ金に結構借金溜まってた。
へえ〜。
(携帯電話)ちょっとごめん失礼。
はい。
…おたまさん?
(おたま)「坊ちゃまカニが来ましたよカニが」「顔もお声も大きな友達が持ってきてくださったんです」顔も声も大きい…?わかった!うわあーっ!重ーい!身がしっかり入ってる!洋子までそんなものにつられて…。
用意できましたよ!鳥居ちゃん!立派なカニでしょ?ちょっとちょっとちょっと!勝手に親友だと名乗ったり勝手に人の家へ上がり込んだり勝手にお勝手に入り込んだり失礼でしょ。
文句は後後!おいしいカニラーメンを恩人に食べてもらいたくて持ってきたんじゃないの!カニから旨いダシが出てんのよ。
絶品よ!食べたくない?食べた〜い!食べたくない?
(おたま)試食しとうございます。
勝手にどうぞ。
どうぞ。
うん…カニのダシが出てる。
とにかくおいしいんでしょう?うん。
やったあ!はい!では今夜は我が家に森本様ご宿泊!ありがとうございます!ちょっちょっ…何?何!?
(森本)鳥居刑事は今どんな事件扱ってるんですか?ううん!おみやさんとね私はデカじゃないの。
資料課っていうところにいてね…。
あんまりしゃべっちゃダメか。
いや。
資料課っていって昔の事件を扱う部署ですが今現在は高林洋一郎代議士が転落して死亡した一件内密に調べてる。
ただ事故死か殺しか刑事課でも意見の分かれるところ。
いいの?そんなにスラスラと。
だってそのこと聞きたくてカニぶらさげてわざわざ来たんだもん。
森本道正さんじゃなくて姫野達夫さん。
あなたの家の近くの写真館に残ってました。
これ君。
えっ!?じゃ何?この人が自殺した秘書の息子なの!?え…あの昼間会った研修医の父親なの?
(姫野達夫)ラーメンよりうまい芝居を打つつもりだったんだけど。
すっかり見抜かれちまったな。
森本道正は姫野真路まさみちひっくり返しただけの簡単な偽名。
さすがは評判のおみやさんだ。
あんただったら12年前の事件の真相明らかにしてくれるはずだ。
親父さんが自殺した一件?自殺じゃねえよ!親父は誰かに殺されたんだ。
えっ?その根拠は?親父のことは倅の俺が一番よく知ってる。
正義感の塊みたいな男だった…。
そんな親父が建設会社から賄賂もらったなんて信じられねえ。
嘘だ!誰かが仕掛けた陰謀だよ!それ証明するものは?それは…!それはねえよ。
でもね収賄の罪を着せられ自殺したことにされてる親父の無念を思うと俺…たまらねえんだよ。
頼む鳥居ちゃん。
もう一回捜査し直してくれ!そうなりゃ訊くけどもどうして万引きの話作ったり偽名使ったりしたの?ラーメンのチェーン店の社長だってこの電話番号先斗町のスナックじゃない。
そういう嘘やはったりで自分を大きく見せようとする人間僕は好きじゃない。
家柄のいいお坊ちゃまにはわからねえよ。
ガキの頃から不良だった奴は嘘でも肩書きつけてハクつけたくなるもんだよ。
不良でもきちんと成人して堅実に働いてる人はいっぱいいます!そういう奴らは親に愛された奴らだ。
俺の親父は高級なグラブは買ってくれても1回だってキャッチボールなんかしてくれなかった。
落ちこぼれは許さねえ奴だったんだよ。
寂しい少年だったんだ…姫野さん。
成人して家庭を持ってもあの男は心を開いてくれなかった。
(達夫)ただ不良の俺が叶えてやれなかった夢を孫に託そうとしたのか俺の息子に必死になって勉強を教えていたよ。
とにかく俺はずっと邪魔者だったんだ。
だが親父は親父だ。
賄賂をもらった極悪人のままにはしておけねえよ。
わかる!わかるその気持ち。
ねえおみやさん調べてあげたら?あいにくその手の話に共感しない協力できません。
フンッ。
お坊ちゃんには情も通じねえのかよ!何とでも。
頼む!このとおりだ。
おみやさん見捨てねえでくれ。
親父の…親父の名誉を挽回してくれ頼むって!頼むから…ねえ頼むよ。
これから捜査だってのにまるで自然体だよ。
さすが大物!ちょっと声がでかいって!あ悪い悪い。
それから僕が質問してる時黙って静かに待ってること。
ラジャー!すいません神崎さんていらっしゃいます?神崎?…ああサングラスかけたあの人だよ。
元京阪新聞の神崎さんですね。
12年前藤原代議士の収賄疑惑のスクープ記事をお書きになった。
何だって!?シーッ!
(神崎恭一)誰あんた?鴨川東署の鳥居って言います。
12年前のこと調べ直してます。
おい!親父は自殺じゃなかったんだよな?だから黙って!歳のせいかな昔のことはみんな忘れた。
一つ疑問点があります。
12年前藤原代議士が建設会社から賄賂を受け取ってるって情報どこから手に入れました?今はしがないバッタ屋やがこれでもブン屋魂は残ってる。
ニュースソースは明かせまへんな。
それじゃ困るんだよ!高林も死んで当時知ってる人間は少ねえんだ。
あんたがしゃべってくれなきゃ!おい。
その手の傷どうしたんだ?えっ?クソッ!あの野郎どこいきやがったんだ。
静かにしてろって言ったでしょう?だってさあいつ逃げたよ。
後ろ暗いことしてるってことじゃない。
すぐに署に知らせてあいつ捕まえようよ。
君の指図は受けません。
ふーん。
俺の追及が結構なもんだからあんた拗ねてんじゃないの?なにバカなこと言ってんの!昔のことより今のこと考えろって言ってんの!そりゃ親父さんの名誉回復するのも大切だよ。
あんたも人の親なんだから息子さんのところに戻るべきでしょう。
父親として夫としてきちんと謝るべきだ。
真路君のグローブ買えなかったかもしれないけどキャッチボールはまだできるでしょうが。
うるせえ!さっきから聞いてりゃいい気になりやがって。
親の気持ちがあんたにわかるか?一丁前に説教しやがって。
このもやしお坊ちゃまが!帰るに帰れねえ事情があるから必死になってんじゃねえか。
事情ってどんな事情?だからさ…ああ結構だよ!真相だったら自分で調べてやらあ!どうぞどうぞどうぞ!ねえちょっと…。
おみやさん!もう…。
放っといていいんですか?もやしとまで言われて付き合ってられません。
もう〜意地になっちゃって子供みたい。
僕は立派な大人です。
腹は立ててもヤマは捨てません。
あ兵さん?ちょっと調べてほしい人がいるんだけど。
元京阪新聞の記者神崎恭一?この男が高林氏と繋がってるっていうんですか?…わかりました。
すぐ当たってみます。
頼みます。
もう一つ確かめてみるか。
親父が祖父の名誉のために?ええ。
必死で真相を探ろうとしてます。
あの人ほど名誉と関係ないとこで生きてる人はいませんよ。
あの人は結局自分が楽になりたいだけなんだ。
どういう意味です?祖父が死んだ原因の一つは親父にあるってことです。
祖父は死ぬ前の日家へ来たんです。
すいませんねぇお義父さん。
主人ちょっと出かけてまして。
借金取りに追われていてずーっと帰ってこない。
やめなさい!
(姫野雄介)ああそうか。
実はな…今ちょっと難しい問題を抱えていてな。
できれば達夫に相談したかったんだが。
すみません。
(達夫)おーい!今帰ったぞ。
あなたお義父様が。
うるさい!
(雄介)達夫。
親父…。
頼む!300万何とかしてくれ。
300万あると何とか乗り切れるんだ。
300万都合してください…。
やめろよ!お祖父ちゃんは今藤原先生のことで大変なのに…。
起きろよ!
(いびき)
(真路)寝込んでしまった親父を見つめていた祖父の悲しそうな顔今でも覚えてます。
祖父は翌日首を吊りました。
そうなんですか…。
親父が事件の真相を知りたいというのは自殺の責任が自分にあると思いたくないからです。
他殺なら背中の重荷も軽くなる。
そう考えてる最低の人間なんです。
自分が楽になりたいだけなんだ!あんな奴もう相手にしないでやってください。
失礼します。
おみやさんが言うとおりあのおじさん最低だなー。
んにゃ。
僕彼に対する見方がちょっと変わったな。
え?胸に痛みを持ってる10年はフラフラ生きてる10年とはわけが違う。
ん?意味がちょっと見えないんだけど…。
おみやさんいたいた。
さっきねおたまさんがこれ届けにいらっしゃいましたよ。
おたまさんが?あれ?これあのおじさんの忘れ物だ。
何なの?
(大滝)課長。
なんだ?高林代議士が落ちたビルのエレベーターの防犯カメラに事件の夜姫野真路の姿が映ってました。
何っ!?彼が?課長止めて!止めて止めて。
資料課が口を挟むなと言ってるだろう!すいません。
(大滝)課長ここです。
あっ真路君!時刻は午後10時。
高林氏が落ちる直前ですね。
ようし大滝高岡。
まずはこいつの周囲を張り込め。
死んだ高林氏との関係が明らかになったら引っ張れ!ややっぱり彼がホシなわけ?ちょっと巻き戻して。
ここ。
えっ?あっこれあの元新聞記者!おみやさんこれどういうこと?9時40分。
ということはこの男と真路君と高林の事務所で会ってた可能性があるな。
えっ?
(ノック)おみやさんご推察どおり高林代議士と神崎は繋がっていました。
双方表立った接触はありませんが5年前まで神崎の口座に高林から不定期に10万20万の振込みがされているんです。
強請られてたってことか…。
多分。
兵さん至急神崎の行方捜して。
了解。
あっおみやさんあの人…。
奥さん。
そろそろ出勤の時間です。
そうだなぁ。
あれ?あいつ何だ?おい。
出てきた。
何なんだ?
(猛スピードで走る車の音)姫野さんちょっとお話があるんですけど。
どなたですか?あんたが死ぬ前の高林氏に会うてるのを見た人間ですわ。
あの男…!真路!ついていくな!真路!…あっ!
(クラクション)そこをどいて!真路ついていくんじゃない!逃げられるんだから!どけって!真路ー!あれっ?大滝君?鳥居ちゃん!真路があの新聞記者に連れてかれた!早くそこを左!どこに行くんですか?じきにわかる。
どっちだ?こっちか?イチかバチか行ってみます!
(達夫)ねえちょっと止まって止まって!右だよ右右!ここは?そうや。
ここでお前の祖父さん首くくったんやったな。
そのおかげで俺は追跡取材もできへんようになりすっかりツキに見放された。
どん底の10年やったで!そんなこと言うためにここまでわざわざ僕を?いいや。
こいつを見せよう思うてな。
お前が死ぬ前の高林代議士と交わした会話がこのテープに録音してある。
こいつを民真党の大物代議士のとこに持っていったら連中顔色変わるやろな。
そんな!これ1本で俺は一生左団扇や。
そのためにはお前に生きてられたら困るんや。
真路!この野郎!真路に手出すな!もういい!もういいって。
真路…大丈夫か?12年ぶりだな。
元気だったか?真路君。
やっぱりあの日君高林の事務所に行ったんだね?お母さんから何もかも聞いた。
12年前君のお祖父さんは遺書2通残してた。
何だと!?1通はすべての罪は自分にあるっていう公に向けた遺書。
もう1通は十三回忌が過ぎて君が分別のつく大人になったら渡してくれとお母さんに託された遺書。
本当か真路。
お母さん署に見えて何もかも話してくれた。
真路にそのもう一つの遺書を渡しました。
それには「真路私は潔白だ。
賄賂を受け取ったのは藤原代議士だ。
だが私には先生に恩義がある」「藤原先生の名誉を守るためにも先生に今後も国政のために力を尽くしてもらうためにも私がすべての罪をかぶることにする」「お前を残して先に行く事を許してくれ」親父は…やっぱり無実だったんだ。
君はその遺書を持って高林代議士に会いに行った。
(高林洋一郎)姫野君君はこれをどうするつもりだ?先生の前で燃やそうと思います。
祖父は名誉を重んじる人でした。
その人が命をかけて守ろうとした秘密です。
これからは僕がその秘密を守っていきたいと思います。
君は似てるねえお祖父さんに。
…立派だ。
姫野君。
ありがとう。
ありがとう!ありがとう!
(真路)僕は先生のご健闘を祈って事務所から帰りました。
とするとその後に高林代議士は死んだの?こいつが高林代議士を殺した。
おそらくこの男が君と高林の話を立ち聞きしてたんだろう。
(高林)「ありがとう。
ありがとう!」失礼します。
先生。
えらい込み入った話してはりましたな〜。
そしてテープを見せて公にされたくなかったら金を出せと迫った。
抵抗した高林代議士は窓から突き落とされた。
デタラメや!だいたいなんで俺が高林の事務所なんかに行かなあかんのや?12年間の腐れ縁があって。
真路君。
12年前藤原代議士が建設会社から賄賂を受け取ってるという情報をこいつに流したのは当時藤原代議士の第二秘書だった高林だ。
狙いは藤原氏の失脚。
まさかあの先生が…。
こいつはそれをスクープしたがお祖父さんの自殺によってそれ以上の追求はできなかった。
だが高林の弱みを握ったことになり12年間強請り続けた。
そうだな?うわああっ!こら神崎!神崎待てっ!確保ー!なんだか苦い結末…。
犬死にだよ。
賄賂をもらった代議士の罪かぶって死んでって何になる。
結局は政治屋の汚ねえ泥仕合に巻き込まれただけじゃねえか。
バカだよ。
親父は大バカ野郎だ!あなたにそんなこと言う資格があるのか?お祖父さんは国を守るために必死で生きた。
政治のために命を捨てた!僕は名誉ある死だと思う。
何が名誉だ!人間に一番大事なのはなドブの中でも這いつくばって一生懸命生きていくその肝っ玉が必要なんだ。
親父にはそれがなかっただけじゃねえか!下品な考えですね。
自分の勝手で家族を捨て何の誇りも持たずに好き放題生きてきたあなたらしい考えですよ!うんざりする。
真路お前…。
同感!手厳しいけど真路君の意見に同感。
あなたほら吹きでその場しのぎのいいかげんな奴。
あんたまでそんな…。
真路君君一つ間違ってる。
この男自分が楽になりたくて12年前のこと調べてるって言ったけどそうじゃない。
この男も家に帰りたかった。
君やお母さんのところに帰りたかった。
だが家出てきた経緯考えたらそう簡単には帰れない。
12年前の事件の真実を突き止めてそれを手土産に帰ればすべて水に流してくれるんじゃないかと考えた。
わかったふうに言うんじゃねえよ。
(真路)水になんか流せるもんか!あんな真似しておいて。
そのとおり。
この男はもう一つ手土産にしようとしたものがある。
その男ラーメン屋になろうと一生懸命修行してる。
ラーメン屋?借金と膨れ上がった利子を返すのに10年。
ようやく自由の身になったお父さんは去年から市内のラーメン屋で住み込みで働いてる。
弟子を育てることに関しては厳しいので評判の店だ。
見栄っ張りのお父さんが若い店長に怒鳴られながらスープ作りに取り組んでる。
みっともない。
いい歳して修行中なんて。
みっともないの承知のうえでどうしてお父さんやってると思う?これ君が小学校3年の時の作文。
「ぼくの夢。
ぼくはラーメンが大好きです」「しょくにんさんが何度も手で引っ張って細いラーメンを作るのを見てま法みたいだなと感動しました」「ぼくはそんなラーメンを作る人をそんけいします」「しょう来ぼくもおいしいラーメンを作る人になりたいです」鳥居ちゃん…もういいやめてくれ。
確かにお祖父さんは名誉ある死を選んだ。
それ尊敬したい君の気持ちもよくわかる。
だけど名誉なんていうしゃちほこばったものよりも息子に認めてもらいたい一心で汗水流す生き方のほうが僕は血が通ってるような気がするな。
そんな気持ちにやられちゃうな。
結構好きだよ。
このどうしようもない男。
鳥居ちゃん…。
お父さんそろそろ受け入れてやったら?バス停を教えてください。
僕は京都に帰ります。
あっ。
買ってきた。
何を?渡して。
商売繁盛!おみやさんもいいとこあるじゃない。
やってるやってる。
よう!あっおみやさん!こんばんは〜。
どうぞいらしゃい!えーと何にしますか?何がオススメ?醤油かな。
じゃ味噌。
(笑い)今すぐに。
景気はどうですか?う〜ん崖っぷちかな。
でも楽しいよ。
自分の好きな仕事…。
真路君!一番おいしいの何?いや…。
醤油!ああ醤油…。
じゃあそれ。
(ラーメンをすする音)まあまあかな。
そうか。
ヒゲ剃り残してるよ。
ん?客商売なんだから気をつけろよ。
ああ…。
帰ってきてよ。
やっぱり家に。
母さんも待ってる。
3人でまた…暮らそう。

(嗚咽)
(嗚咽)2人っきりにしよう。
はい。
ああっ!忘れた…渡すの。
今の言葉が何よりのお守り。
それもそうですね。
あそうだ訊こうと思ってたんですけどおみやさんはやっぱり蝶ネクタイに半ズボンの子供だったの?風呂入って寝よ。
2015/10/09(金) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
おみやさん4[再][字]

京都鴨川東署。資料課の窓際課長・鳥居勘三郎が、部下の七尾(櫻井淳子)と迷宮入りした難解事件を鮮やかに解く、渡瀬恒彦主演の好評シリーズ第4弾。

詳細情報
◇番組内容
代議士の高林洋一郎がビルから転落、意識不明の重体で病院に運び込まれた。一方、おみやさんは、森本と名乗るやたらに調子いい男(梅沢富美男)に声をかけられる。森本は、高校時代に万引きをしておみやさんに説教されたことがあるという。だが、おみやさんにはまるで記憶がない・・・。
◇出演者
渡瀬恒彦 櫻井淳子 加勢大周 七瀬なつみ 谷啓 菅井きん 他

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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