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(「越天楽」)生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは、10時5分になりました「くらしきらり解説」さて芸術の秋、優雅な調べが流れていますが、きょうは宮中や神社などで奏でられる日本古来の音楽、雅楽についてお伝えします。
担当は出石直解説委員です。
雅楽と言いますと結婚式などで耳にしたことはもちろんあるんですがちょっと遠い存在で、あまりなじみがないというのが正直なところです。
出石⇒そういう印象を持っている方も多いと思うんですがもしかしたら私たち大人の先入観かもしれませんね。
きょうは雅楽の楽しさを子どもたちに伝えようという取り組みをお伝えしたいと思います。
岩渕さん、雅楽というのはいつごろから演奏されているかご存じですか。
いつごろから?平安時代とか結構前からじゃないですかね。
もう少し前なんです。
1000年以上前からなんです。
もともとは5世紀と言いますから古墳時代から9世紀にかけて仏教とともに中国や朝鮮半島から日本に伝えられたといわれています。
雅楽の演奏を聴いてみましょう。
♪〜中国や朝鮮半島だけでなくベトナムやインド、ペルシャの影響も受けていると言われています。
アジアともつながりがあるんですね。
そうですね、こうした外からの音楽が日本古来の音楽と融合して平安時代の中期に今の形に完成したと言われています。
実は聖徳太子が仏教の普及のために当時の百済から音楽家を招いて子どもたちに、雅楽を学ばせたという記録があります。
それから「源氏物語」にも雅楽を演奏するシーンがしばしば登場するんです。
これがやがて能楽や浄瑠璃などに発展していくわけですが雅楽はその大本日本音楽のルーツと言っていいと思いますね。
もとをたどれば雅楽にたどりつくわけですね。
演奏しているときの服装が特徴的なのも雅楽という感じがしますね。
古くから伝わる装束を身にまとって頭には、えぼしと呼ばれる帽子をかぶって演奏するのがスタイルです。
楽器もふだんなかなか見かけない楽器が使われていますね。
雅楽には管楽器、弦楽器、打楽器という3種類の楽器が使われています。
いろいろな楽器を使って演奏する音楽なので世界最古のオーケストラとも呼ばれています。
管楽器の音を聴いてみましょう、まずは笙
しょう
です。
竹の管を束ねた楽器です。
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笙
しょう
ハーモニカのような音ですね。
そして龍笛
りゅうてき
横笛です。
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龍笛
りゅうてき
鋭くて力強い感じがします。
そして篳篥
ひちりき
これも竹でできた楽器です。
主に主旋律を受け持つんです。
♪〜
篳篥
ひちりき
これは、深みがあってオーケストラのオーボエのような音に似ていますね。
実際に楽器をお借りしてきましたので吹いてみます。
これは篳篥
ひちりき
ですか。
はい。
よしでできた、舌と呼ばれるリードをさして振動させて音を出します。
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篳篥
ひちりき
深くていい音色が出るんですね。
プロの方はもっといい音色が出せるんですが、こんなふうに出します。
かなり強い息が必要ですね。
続いて弦楽器です。
琵琶と箏
そう
果物のびわは形が琵琶に似ているから名付けられました。
箏
そう
はお琴です。
打楽器は鉦鼓
しょうこ
太鼓、鞨鼓
かっこ
という3つの楽器が使われます。
いろいろな楽器を使って演奏されるのが雅楽ということですが聴く機会が少ないのでかしこまって聴く、難しい音楽という印象がありますね。
私も最初のころは退屈で難しい音楽だなと思っていたんですが実はそうじゃないんですね。
先日、都内で行われた子どもたちを対象にした雅楽の演奏会の様子です。
ご覧のように会場は満席でした。
休憩時間になりますとこうして、楽器の演奏を子どもたちが体験することができるんです。
先ほどの篳篥
ひちりき
ですね。
上手に吹いていますね。
そうですね、すごい人気でした。
楽器に触れると楽しそうですね。
この取り組みを行っているのは伶楽舎
れいがくしゃ
という雅楽の演奏家集団です。
8年前から子どもたちを対象にした雅楽の演奏会やワークショップを行って、普及に努めているんですね。
こちらは札幌市の小学校を訪れたときの映像です。
何の曲か分かりますか?ずいぶん優雅な曲ですけれども何でしょうか。
実はこの小学校の校歌なんです。
校歌だったんですね。
みんなが知っている曲を演奏することで雅楽の音に親しんでもらおうというのです。
いつも聴く校歌とは全然違う雰囲気だったので子どもたちもびっくりしたんじゃないですかね。
この団体の音楽監督をしていますのが芝祐靖さんです。
800年以上続く雅楽の演奏家の家に生まれて、宮内庁楽部を経て30年前にこの団体を設立しました。
長野オリンピックの開会式の映像なんですが♪〜この開会式で君が代を演奏したのも芝さんなんです。
芝さんはこのようにおっしゃっています。
そんな雅楽の魅力を子どもたちに知ってもらおうと文化庁の後援を受けて全国各地の学校を回っているんです。
実際に子どもたちの反応はどうなんでしょうか。
正直言ってなじみのない音楽ですので、最初のうちはあくびをしたり友達とおしゃべりをしている子どもがいてちょっと集中していないかなと思ったんですが実際に音を聴いたり楽器の説明を受けたりするとだんだん興味を示してきたなという気がしました。
演奏する側も雅楽になんとか親しんでもらおうといろいろな工夫をしているんです。
どこかで聴いた曲ですね。
あんたがたどこさの歌詞で知られる手まり唄です。
一緒に歌ったり手拍子をとったりして子どもたちも演奏に参加するんです。
手を動かしている子どもがいますね。
校歌はいつもはピアノで弾いてて淡々とした感じだったけど雅楽で弾いてみると優しい雰囲気で不思議な感じになりました。
雅楽って今まで興味あった?やったことありました?なかったですけど興味はもともとありました。
社会で歴史やったときに。
前回もワークショップで1回やってみたんですけどそのときよりちょっとうまくなってよかったです。
日本は音楽教育が盛んですからどこの学校に行っても合唱クラブや鼓笛隊、ブラスバンドがありますよね。
しかし雅楽は日本古来の音楽なのにもかかわらず正直に言って子どもたちにとっては遠い存在です。
確かにそうですね。
芝さんは雅楽の魅力に触れ雅楽に興味を持ってもらいたい日本の学校にも雅楽クラブができるようになるまで、雅楽を普及させたいと話しています。
プラスチック製の入門用の楽器もあるそうですので、興味を持たれた方はやってみたらいかがでしょうかね。
そんなに値段も高くありませんからね。
日本は大陸からたくさんのものを取り入れて自分たちの文化を育んできたわけです。
雅楽を学ぶということは私たちの歴史、あるいは私たちのルーツを学び直すことにもつながるのではないかと思います。
歴史ある音楽ですからね。
1000年以上続いてきた雅楽がこれから先1000年後にも引き継がれていくためにはこうした子どもたちに対する取り組みがとても大事じゃないかなと思います。
守っていくことが必要になっていくんですね。
出石直解説委員でした。
次回のテーマは、こちらです。
担当は今井純子解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
2015/10/09(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「雅楽の楽しさを子供たちに」[字]
NHK解説委員…出石直,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…出石直,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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