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 米上下両院で多数を握る共和党内で、主流派と保守強硬派の対立が激化し、下院議長選びが立ち往生している。8日に党内投票を予定していたが、すでに辞意を表明したベイナー議長の後継として有力視されたマッカーシー下院院内総務が保守強硬派の抵抗を受けて突然出馬を辞退。同党は投票を延期したが、見通しは立たないままだ。

 マッカーシー氏は8日の党の会合で「我が党は完全に割れており、一人のリーダーの下に団結する必要がある。私は議長選から辞退する」と突然切り出した。

 同党内の大半は主流派、同氏支持だが、オバマ政権に対して妥協的な議会運営をしてきたとして執行部に不満を募らせる保守強硬派「自由議員団」約40人が、保守派のウェブスター議員に投票する方針を決定。

 議長に選出されるには下院議員(定数435)の過半数の獲得が必要で、保守強硬派がマッカーシー氏に投票しなければ、議長選やり直しが必至のため、同氏が辞退した格好だ。共和党内では主流派と保守強硬派の対立が先鋭化。ベイナー議長も、強硬派からの突き上げに嫌気がさし、今月末の引退を表明している。(ワシントン=佐藤武嗣)