頭の位置を長時間、下に下げると眼圧が上がることが言われています。


東北大学の油井 理恵子先生のグループは、ヨガでの頭を下げるポーズで緑内障が進行した方を報告されました。


この方は45歳の男性で、10年ほど前から緑内障と診断されていたものの、眼圧が20mmHgくらいで推移しているにもかかわらず、視野障害が進行してきたため精査が目的で大学病院に紹介となりました。



問診で日常的に1日1−2時間ヨガをやっていたことがわかり、その中で頭を下げたポーズもとっていることがわかりました。


そこで、頭を下げた状態で眼圧を測定したところ、眼圧は右38mmHg、左は38mmHgまで上昇しており、


その後、体制を戻して測定すると、1分後には眼圧は右23mmHg、左23mmHgにまで下がっていました。


ヨガが眼圧の上がり緑内障の進行する原因であると推測されたため、ヨガの中止を指示したところ、最近は眼圧は左右共に12-18mmHgで推移しているとのことです。

(以上、2015年第26回日本緑内障学会抄録集を参考にいたしました)

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このように普段の何気ない生活習慣が眼圧を上げて緑内障を進行させしまうことがあるのです。


ヨガは健康のために行っている方が多いと思いますので、実は緑内障を進行することになっていたとは、意外な盲点だったようです。


そのために、緑内障で治療中の方には、どんなことが良くてどんなことが悪いのかを知っておく必要があると思います。


同様に、


長時間うつむいて仕事をする事務作業の多い方


ネクタイで首を強く締める習慣のある方



も同じ理由で眼圧が上がっていることがあるので要注意です。


そのほか、

ステロイド


抗コリン作用を持つお薬



にも、眼圧を上げる危険性があり、

近視

低血圧


加齢


によっても緑内障が進行する要因となるので、これらが関係するときには要注意です。



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