メイドカフェ火災、指導5回も消防訓練一度もせず
2015年10月11日6時0分 スポーツ報知
広島市中区流川町の繁華街で雑居ビルが全焼し、メイドカフェの客ら3人が死亡した火災で、ビルでは2007年以降、市消防局から、火災が起きた際の通報や避難などの消防訓練をするよう計5回指導されていたが、一度もしていなかったことが10日、市消防局への取材で分かった。
死傷者計6人がいた「黒猫メイド魔法カフェ」が占める2階は個室に分かれている上、火災報知機がすぐに鳴らなかったとの証言もあり、広島県警や市消防局は、初期の消火や避難などに問題がなかったか確認し、ビルの所有者らに事情を聞いている。
県警などの現場検証は10日午後で終了。火元とみられるビル南側の階段横には火の気がなく、県警は失火と放火の両面で捜査している。
この日、ブルーシートで覆われたビル前には、メイドカフェの客らが相次いで訪れ、花を手向けた。