絶対に聴いておくべきザ・ローリング・ストーンズのギターリフ ベスト10 by 久保憲司

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キース・リチャーズのソロ『クロスアイド・ハート』も出たことですし、すべての音楽ファンが絶対聞いておくべきザ・ローリング・ストーンズのかっこいいギター・リフ・ベスト10をやりたいです。

1. Paint it Black




キースのギターを下手くそという人がよくいますが、このギターとかセンスいいと思いますよ。これぞブリティッシュというか、ここからイギリスのロックが始まったと言ってもいいようなナンバー。インドぽくやっただけですね。ジョイ・ディヴィジョンと言ってもいいし、今のイギリスの若手のナンバーと言っても誰も疑わないでしょう。みんなここに帰ってくるんですよ。このリフを考えたのシタールを弾いているブライアン・ジョーンズかもしれませんが、そんなことない。




2. Street Fighting Man




キースが今のロックに一番貢献したのはロックに破壊と暴力を持ち込んだことなんです。ザ・フーのピート・タウンゼントのお決まりポーズ、腕を風車のように回すスタイル、ハード系のギータリストなら、一番盛り上がった時に思わずやってしまうあのスタイル、あれって、もともとキースがやっていたことなんです。

でも、本番の時じゃなく、出番前に準備体操でやってたんです。それを舞台袖で見ていたピート・タウンゼントが「かっこいい」とやりだした。後日ピートは「兄さん、すいませんでした。兄さんのあのギター・アクションパクってしまって、あれやるとえらいウケるんですわ。このままやらせてもらっていいですか?」キース「えっ、なんのこと?」ピート「(この人分かってない)あっ、いいす。」キースってこういう人なのです。

ピートは「キースのギターで最高なのはアコギの音だ」と言ってます。この曲のアコギはピートの言っている意味と違いますが、これもキースのアコギの名演です。アコギでこんなロックな感じを出せるなんて、趣味いいす。スタジオでこの感じが出せなくってカセットデッキに録音したデモを使っているんですけどね。




3. Last Time




ピート・タウンゼントが思うキースのギター・リフのかっこよさとはこの曲なんでしょうね。ぼくがあげた「ペイント・イット・ブラック」と同じでしょう。スティーブ・クロッパーなんかのアメリカのR&Bを、下手くそかもしれないけど英国なフィーリングでやっている所がかっこいいんです。ピートがなぜこの曲を好きかというのが分かるかというと、キースとミック・ジャガーがドラッグで捕まった時にこの曲をカバーして、彼らをサポートするためにシングルをリリースしたからです。日本のアーティストと全然違いますよね。ドラッグをやったアーティストに対して口をつぐむんじゃなく「ドラッグやって何が悪いんだ。俺たちは普通のドラッグやっている奴らと変わらない、俺たちを捕まえて、ドラッグ撲滅運動のキャンペーンに使うことなんか、違法だ」と戦っていくんです。ピートはハッパ大好き青年だったから、そんな意思表示することは危険なことなんですけど、自分の思うことはちゃんと言う、それがロックというか、彼らがやっている音楽なのです。




4. You Can’t Always Get What You Want




ピートが言う、これぞキースというアコギサウンドはこれなんでしょうね。アメリカのブルースのギターの音なんかもしれませんが、それをアップデートした感じですよね。目の前でギターを弾かれているようなギターの音、最高です。




5. Jumpin’ Jack Flash




ストーンズの名リフ、ベスト10に戻りましょう。ここからハードロックが生まれたと言ってもいい最高のロックリフです。でも、これ、キースじゃないんですよね。ストーンズで何もしない人と言われていたベースのビル・ワイマンが「ストーンズで貢献したことあります?」って質問されて(外人はすごい質問するな)、「ジャンピン・ジャック・フラッシュのリフはぼくが考えたんだけどね」と答えてました。確かにベースで考えたぽいです。ピアノだったかな、どっちでもいいです。ビル・ワイマンがこのリフ考えました。あんな質問されてキレずに答えるビル・ワイマン偉い。




6. Satisfaction




すいません、キースを讃えるつもりがとんでもないことになってきてます。ロック・リフNO1と言えばこれでしょう。ファズで歪ませたギター、これこそハード・ロックの誕生です。このリフがラジオから流れてきたら、「オー」と叫びたくなります。でもキースはこの曲を初めてラジオで聞いた時は「えっー」と叫んだそうです。

キースはこの曲にオーティス・レディングな管楽器を入れようと思って、ガイドとしてあのファズのリフを入れていたのです。それをマネジャーが「これでかっこいいから、これでリリースしちゃえ」とアーティストの許可なくリリースしたのです。ビートルズなんかでは考えられない事件です。でも、ロックを代表するリフになったからいいか、あかん。




7. Sympathy for the devil




キースと言えばこれですよ。sus4がアクセントになったコードカッテング、そして、このつん裂くようなギターソロ。これぞ、ロックです。




8. Midnight Rambler




ぼくにとってキースの一番かっこいいギターはこれ、シャッフルから8ビート、そしてスローなブルースになって、シャッフルに戻って大爆発する感じ、最高のダンス・ナンバー、これこそがストーンズであり、キースだ。キースいわくブルースオペラだそうだ。なるほどよく分かります。




9. Dancing With Mr.D




究極のねちっこさリフがこれ、黒人とは違ったこのファンクさがたまりませんね。




10. Happy




究極のギターロックはこれできまり。キースが歌っています。



(久保憲司)

久保憲司

カメラマン&ライター。「ダンス・ドラッグ・ロックンロール ~誰も知らなかった音楽史~」発売中。なんとNO2も出ました。「ザ・ストーン・ローゼズ ロックを変えた1枚のアルバム」 電子書籍「ロックの闘争」お仕事の依頼はkenji.kubo@m6.dion.ne.jpまで。

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