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【プロ野球】

阪神、抑えの呉昇桓不在響き競り負ける

2015年10月11日 紙面から

◇CS ファーストステージ第1戦 巨人3−2阪神

 守護神の不在が、やはり響いた。延長10回裏。阪神は安藤、高宮の救援陣が計4四球。情けない押し出しサヨナラ負けで、瀬戸際に追い込まれた。

 「めいっぱい全力を尽くした結果なんで…」

 今季限りで退任する和田監督は、誰も責めなかった。今季2勝11敗の敵地で手は打った。捕手を鶴岡から梅野に代え、0勝3敗と天敵のマイコラスに対し、打順も組み替えた。「シーズンずっとやられてきた。同じようにしていたら、同じようにやられる」。7回、梅野の中前適時打と代打・西岡の中犠飛で追い付き。そのまま延長にもつれ込んだ。

 そして10回裏。和田監督がマウンドへ向かったのは、高宮が阿部を三ゴロに打ち取った直後だった。長野を迎えたところで、高宮に指示を与えた。長野を避け、亀井と次の代打で勝負−。しかし、思惑は崩れた。

 「最後はフルカウントなので、腕を振って全力で勝負にいった。腹をくくっていったら、真っすぐが外れた」

 代打の高橋にサヨナラの押し出し四球を与えた高宮は唇をかむ。呉昇桓は右内転筋の違和感のため、ベンチを外れている。レギュラーシーズン終盤同様、2年連続のセーブ王を欠いては、接戦になるほどきつくなる。

 得点力はリーグワースト。「よく追いついたが、勝ち越したかった」と悔やむ指揮官。8回には勝ち越すチャンスもあったが、今季を象徴するような敗戦を喫し、連勝するしかなくなった。 (吉川学)

 

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