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トルコテロ 爆発物に殺傷能力高める金属球
10月11日 11時57分

トルコの首都アンカラで10日に起きた爆発では、現場にいたデモの参加者などこれまでに95人が死亡しました。地元メディアは、犯行に使われた爆発物には、殺傷能力を高めるため金属の球が詰め込まれていたと伝えており、治安当局は、背後関係の捜査を進めています。
トルコの首都アンカラの中心部にあるアンカラ駅の近くで10日、2度にわたって大きな爆発があり、トルコの首相府によりますと少なくとも95人が死亡、246人がけがをしました。地元メディアはトルコ史上最悪のテロ事件だと伝えています。
現場周辺では、トルコ軍が7月以降、クルド人武装組織に対し進める軍事作戦に抗議し、和平を訴えるデモを行うためクルド人政党の支持者などが集まっていて、トルコ政府は2人の実行犯によるデモの参加者を狙った自爆テロとみています。また、地元メディアは、犯行に使われた爆発物には殺傷能力を高めるため金属の球が詰め込まれていたと伝えています。この爆発物は、7月に隣国シリアとの国境近くで起きた過激派組織IS=イスラミックステートとつながりがある男による自爆テロの際、使われたものと似ているということです。ただ、これまでのところ犯行声明などは出されていないことから治安当局では現場付近の監視カメラの映像を分析するなどしてISなどのテロ組織の関与も含め慎重に背後関係の捜査を進めています。
爆発現場近くにいたという男性は、「また悲劇が起こり、罪のない人たちが死んでしまいました。何があろうと平和になるように頑張っていますが次第に望みを失ってきています。私たちはもはや、大丈夫ですと言えなくなっています」と話していました。また、別の男性は、「この集会の目的は私たちの平和への決意を示すためのものでしたが、それを望まず、戦いを続けたいというものたちが今回の事件を起こしました。私たちの団結が彼らを恐れさせたのかもしれません」と話していました。

オバマ大統領「トルコ国民と結束しテロとの戦い続ける」

トルコの首都アンカラの中心部で起きた爆弾テロ事件を受けて、アメリカのオバマ大統領は、10日、トルコのエルドアン大統領と電話で会談しました。ホワイトハウスによりますと、この中で、オバマ大統領は、事件の犠牲者に対して、見舞いのことばを伝えるとともに、アメリカが、トルコの国民と結束して、テロに対する戦いを続ける決意を伝えたということです。

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