「火花」著者・又吉直樹(ピース)
吉本興業所属。お笑いコンビのピースのボケ担当、又吉直樹さんの小説「火花」が第153回芥川賞受賞。お笑い芸人初の芥川賞作家誕生となったんだけどさ。 私はお笑いが好きでお笑い芸人本を所持してるんだよ(現在、部屋からテレビを取り外したため最近のお笑い事情は分かりません)。今回はお笑い芸人が書いた小説を一覧にしてみた。 これを機会にお笑い芸人執筆の小説を読んでみるのもいいんじゃないかな。
「かごめかごめ」著者・滝沢秀一(マシンガンズ)
太田プロ所属。お笑いコンビのマシンガンズ滝沢秀一さんの小説。コンビの特徴として、二人ともツッコミという芸風。 子供や奥さんを養うために小説を書き始め、毎年、文学賞に応募していたらしいんだけどさ。ついにE★エブリスタ電子書籍大賞2013双葉社賞受賞し作家デビューしたんだよ。 北日本文学賞の3次予選まで行ったことあったそうなので、真剣に小説に取り組んでいたんだよね。 女性のストーカーをしている主人公のホラー小説だそうですよ。
「陰日向に咲く」著者・劇団ひとり
太田プロ所属。ピン芸人の劇団ひとりさんの小説。陰日向に咲くは平川雄一朗監督で映画化もされたんだよ。 V6の岡田准一さん、宮崎あおいさんが出演していましたね。
「浅草キッド」著者・ビートたけし
オフィス北野所属。ビートたけしさんの自伝的小説。 25歳の時に浅草フランス座のエレベーターボーイから始まり、お笑い芸人修行の日々が描かれているんだよ。 小説を読んだけどさ。ビートたけしさんの原点はここにあったんだなって思ったよ。 昔、浅草フランス座を観に行ったことがあったんだけどさ。舞台の幕間に無名のお笑い芸人たちがコントをしていましたね。
「佐賀のがばいばあちゃん」著者・島田洋七
島田オフィス、オスカープロモーション所属。お笑いコンビB&Bの島田洋七さんの自伝的小説。 タイムリーにB&Bの漫才を観ることはできなかったんだけどさ。島田洋七さんの漫才はビートたけしさんに影響を与えているんだよ。 ビートたけしさんはB&Bの漫才を観て、あっちが「広島VS岡山」でやっているならツービートは「東京VS山形」でやってやろうと思ったみたい。 また、引退された島田紳助さんはB&Bの漫才を観て、B&Bを倒すために島田洋七さんの弟弟子になったんだよね。2人が弟子入りしたのは今喜多代さん、島田洋之介さんの夫婦漫才コンビのところですね。
「京大芸人」著者・菅広文(ロザン)
吉本興業所属。お笑いコンビのロザンのボケ担当菅広文さんの自伝的小説。 お笑い芸人として売れるためには、相方の宇治原さんを京都大学に合格させること。 まだ読んだことはないんだけどさ。レビューを読むと勉強法でためになると書かれていたので、受験生が読むのもいいかもと思ったよ。 京大芸人の続編も出版されていますね。
「青春サイバーアクション漫才ハードボイルドコメディな転校生」著者・リタ・ジェイ
青春サイバーアクション漫才ハードボイルドコメディな転校生 (スマッシュ文庫)
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ホリプロコム所属。インコさんのライトノベル。 2015年5月に成田優介からインコさんに芸名を変更しているんだけどさ。元々はJJポリマーというお笑いコンビで活動していたんだよ。 リタ・ジェイ名義で他にもライトノベルを出版しているんだよね。ライトノベルを初めて出版したお笑い芸人はインコさん(リタ・ジェイ)なのではないでしょうか。
「芸人ディスティネーション」著者・天津 向(天津)
吉本興業所属。お笑いコンビ天津の向清太朗さんのライトノベル。芸歴10年の売れないお笑い芸人と芸人養成所1年生の美少女の物語。リアルなお笑い界でも年の差の男女コンビいるみたいですね。
「芸人前夜」著者・中田敦彦(オリエンタルラジオ)
吉本興業所属。お笑いコンビのオリエンタルラジオ中田敦彦さんの自伝的小説。 武勇伝で彗星の如く現れ、あっという間に売れたんだよ。下積みなしで売れた8.6秒バズーカーのラッスンゴレライも凄い勢いで売れましたね。
「沈黙の轍―ずんだれ少年と恋心」著者・ヒロシ
ヒロシ・コーポレーション所属(サンミュージック企画業務提携)。ピン芸人のヒロシさんの短編集。 現在は芸人の活動の他に中野坂上駅にあるカフェ&カラオケ喫茶「ヒロシのお店」を経営されています。
「漫才ギャング」著者・品川ヒロシ(品川庄司)
吉本興業所属。お笑いコンビの品川庄司のボケ担当品川祐さんの小説。 品川ヒロシ名義で出版されています。漫才ギャングは品川ヒロシ監督で映画化もされたんだけどさ。 主演は佐藤隆太さん、上地雄輔さんですね。
「統合失調症がやってきた」著者・ハウス加賀谷 、松本キック
サンミュージック企画所属。お笑いコンビの松本ハウスのハウス加賀谷さん 、松本キックさんの10年振りにお笑い芸人として復活するまでが書かれているんだよ。 ハウス加賀谷さんは統合失調症が悪化し、松本ハウスの活動は休止したんだよね。 松本キックさんとコンビを組むきっかけは、私の記憶ではハウス加賀谷さん精神的に不安定で暴れた際、格闘技をやっていた松本キックさんが唯一、腕力でハウス加賀谷さんの暴走を止めることができたからだと思います。 生のお笑いライブで松本ハウスの漫才は観たことたったのでコンビの復活は嬉しいですね。
「四季折々 アタシと志木の物語」著者・中川秀樹(ペナルティ)
吉本興業所属。お笑いコンビのペナルティのツッコミ担当ヒデさんの小説。 本名の中川秀樹名義で出版。4年の歳月をかけて書き上げたものみたい。ちなみに芥川賞作家の田中慎弥さんは10年の歳月をかけて書き上げた作品が第37回新潮新人賞を受賞しデビューしているんだよ。
「14歳」著者・千原ジュニア(千原兄弟)
吉本興業所属。お笑いコンビの千原兄弟千原ジュニアさんの自伝的小説。 千原ジュニアさんは14歳の時に引きこもりになってね。そのような経験を経てお笑い芸人になっているんだよ。 昔、テレビで千原ジュニアさんが言っていたことで印象的だったのは、「根拠はないけど、あっ! 千原ジュニアだと指さされる人になると思っていた」と語っていたこと。 「3月30日」は第25回織田作之助賞候補になっています。
「ラブボール」著者・木村明浩(バッファロー吾郎)
吉本興業所属。お笑いコンビのバッファロー吾郎のツッコミ担当バッファロー吾郎Aさんの小説。 本名の木村明浩名義で出版。青春ものの小説ですね。
「デメキン」著者・佐田正樹(バッドボーイズ)
吉本興業所属。お笑いコンビのバッドボーイズのツッコミ担当佐田正樹さんの自伝的小説。 元暴走族の総長だった佐田正樹さんの経歴は珍しいですね。
「ダブル★ピース」著者・大溝清人(バッドボーイズ)
吉本興業所属。お笑いコンビのバッドボーイズのボケ担当大溝清人さんの自伝的小説。 暴走族からお笑い芸人へ。大溝清人さんも珍しい経歴です。
「エスケープ!」著者・渡部健(アンジャッシュ)
プロダクション人力舎所属。お笑いコンビのアンジャッシュのツッコミ担当渡部健さんのコメディ小説。 アンジャッシュのコントの世界観が漂う小説みたいです。
「トリガー」著者・板倉俊之(インパルス)
吉本興業所属。お笑いコンビのインパルスのボケ担当板倉俊之さんのハードボイルド小説。 射殺が許可された日本を舞台にしているみたいですね。
「短編小説集 青春箱」著者・村上純(しずる)
吉本興業所属。お笑いコンビのしずるの村上純さんの短編小説集。村上純さんの相方の池田一真さんは、しずる結成前にゴールデンボンバーのボーカルを担当している鬼龍院翔さんとお笑いコンビを組んでいましたね。
「文明の子」著者・太田光(爆笑問題)
タイタン所属。お笑いコンビの爆笑問題のボケ担当太田光さんの小説。多数の本を出版。 GAHAHAキングで爆笑問題が10週勝ち抜いて初代チャンピオンになった時は嬉しかったですね。
「アキオが走る」著者・内村光良
マセキ芸能社所属。お笑いコンビのウッチャンナンチャンの内村光良さんの書いた小説。 私はこの小説を購入したんだけどさ。まだ家にあるかなぁと探してみたところ、あったんだよ。小説の帯は森高千里さんが書いているんだけどね。小説の書き出しはこんな感じで始まっているんだよ。
人口四万二千人ほどの小さな田舎町に中学生のアキオは住んでいた。 街のちょうど真ん中を、東から西へ瀬ノ内川がゆるやかに流れているのどかな温泉街である。 中学一年の冬、バスケット部の仲間と、街に一つしかない洋画系の映画館・秋本シネマに『ロッキー』を観に行った。それ以来アキオは、ほとんど毎日ジョギングを続けている。
小説が発表されてから20年経った今も尚、内村光良さんはお笑いの世界を、テレビ業界を走り続けている。 自伝的小説ということで内村光良さんがどのような青春を送ったのか。青春の断片を知ることができます。
「泥の家族」著者・東野幸治
吉本興業所属。東野幸治さんの小説。3割が実話の家族小説みたい。東野コージ名義で「この間。」というエッセイも出版されています。
「君を心から愛してる。だから僕は浮気をする。」著者・酒井啓太
プロダクション人力舎所属。お笑いコンビのS×Lの酒井啓太さんの書いた小説。現在、週刊女性PRIMEにて小説を連載。
【酒井啓太 小説vol.1】君を心から愛してる。だから僕は浮気をする。は、こちらで読めるようです。 【酒井啓太 小説vol.1】君を心から愛してる。だから僕は浮気をする。|週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
番外編! 元お笑い芸人で小説家になった人を紹介
こうやって一覧にしてみるとお笑い芸人で小説を書かれている人はたくさんいるんだよ。さらに元お笑い芸人で小説家になった人もいてね。 一気にここから↓は、元お笑い芸人で小説家になった人を紹介していきます。
「芸人失格」著者・松野大介
松野大介さんは中山秀征さんとお笑いコンビABブラザーズとして活動。 文學界新人賞に応募し最終候補になっているんだよ。小説家としてデビュー後、多数の本を出版。 私は松野大介さんの本はほとんど読んでいるファンなんだよね。
「神様の裏の顔」著者・藤崎翔
藤崎翔さんは石井光三オフィス所属のお笑いコンビのセーフティ番頭として活動。 第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。受賞するまでに4年かかっています。 次回作はこちらです。
「鯖がぐうと鳴いた」著者・萩原正人
タイタン所属。お笑いコンビのキリングセンスとして活動。ハギワラマサヒトさんは萩原正人名義で第八回新潮エンターテインメント大賞の最終選考に残ってるんだよ。 鯖がぐうと鳴いたは、こちらで読めるようです。 » 鯖がぐうと鳴いた 1 [前編] 萩原 正人 || WEB文芸誌 片隅-かたすみ- 伽鹿舎
ユーリオ的まとめ
今回の記事を作成して感じたのはお笑い芸人、元お笑い芸人の皆さんが小説をたくさん出版していること。また、KADOKAWA×はてなが今冬に新・小説投稿サイトを始めることによって、お笑い芸人に限らず、いろいろな人たちが気軽に小説を書く時代になるのかなと予想しているんだよ。
他にもこんなお笑い芸人が小説を書いているという情報があったらお知らせください。随時、こちらの記事は更新していけたらと思っています。