サムスン電子の利益が大幅減少、人員削減や賃金カットをしても苦戦続く

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関連データによると、アップルや中国系スマートフォンメーカーによる競争が激化する中、サムスン電子の第2四半期における主力機種の利益が37.5%減の2兆7600億ウォン、第1四半期の純利益は前年同期比で39%減の43億1100万ドルだった。2015年4月以降、サムスン電子の時価総額は440億ドル近く落ち込み、株価も5ヶ月連続で下落し、8月だけの時価総額は120億ドルも減少した。

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減益に歯止めをかけるため、サムスンは極端な手段に出るしかなくなった。IHS.Technology中国市場研究総監の王陽氏によると、サムスン電子は利益が大幅に減少し、リストラによるコスト削減を余儀なくされた。

サムスン電子とアップルは異なるビジネスモデルを採用したが、2社の従業員数は格差が大きい。サムスン電子の業務は半導体、ディスプレイ、家庭用電器などに広がり、従業員数は48万9000人とアップルの9万3000人の5倍強に相当する。

その一方で、サムスン電子とアップルはスマートフォン事業に頼り、前者の第1四半期と第2四半期における売上高に対するスマホの割合は50%以上だ。アップルは売上高に対するスマホの売上割合は更に高い。過去9ヶ月でiPhoneだけの売上高は60%以上を占めた。革新分野でアップルに対抗しようとするサムスン電子にとって、人員削減は投資者を引き付ける得策だった。

だが王陽氏によると、サムスン電子のスマホ事業は苦戦が続き、人員削減や給料カットをしても逆転することは難しいという。

(翻訳 王秋)