越来グスク跡で発掘された加工途中の勾玉(下)=16日、沖縄市城前町の発掘現場事務所
【沖縄】沖縄市城前町の越来グスク跡での民家建設に伴い同市立郷土博物館が2011年8月から続けている現地発掘調査(約600平方メートル)で、加工途中とみられる勾玉(まがたま)が見つかった。沖縄ではノロ(神女)が祭祀(さいし)で勾玉を用いた。県内のグスクで発掘された勾玉はほとんどが完成品で、材質は瑪瑙(めのう)や翡翠(ひすい)でできており、本土から持ち込まれたとみられていた。同博物館は今回見つかった勾玉は、沖縄の石である石灰岩の可能性があると指摘している。
沖縄考古学会の知念勇会長は「仮に石が石灰岩であれば、14世紀ごろに沖縄でも勾玉を作っていた可能性が高くなる」としている。市は今後、石を本格的に分析する予定。
発掘地点は表層から第1〜4層まであり、勾玉は12〜14世紀にできたとみられる3層にあった。1層は14〜15世紀代の陶磁器や貝、獣骨などが見つかり、尚泰久が王子として過ごした越来グスクの繁栄を示した。
2層は14世紀ごろに造成された厚さ70センチの土で、上面に炉の形跡や柵を立てたとみられる穴が確認された。3層は陶磁器の出土が少なくなり、それより古いグスク系土器が多くを占めた。4層に遺物はなかった。
出土品は数万点に上る。市によると、越来グスク跡の本格的な発掘調査は1985年度(150平方メートル)、2010年度(330平方メートル)に続き3度目で、まだ謎が多いという。
沖縄市立郷土博物館は22日、調査結果について一般向けの現場説明会を行う。開催は午前10時30分〜同11時30分、午後2時〜3時の2回。問い合わせは同博物館(電話)098(932)6882。
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