トップページ国際ニュース一覧トルコ史上最悪のテロ事件86人死亡
ニュース詳細

トルコ史上最悪のテロ事件86人死亡
10月11日 4時34分

トルコ史上最悪のテロ事件86人死亡
k10010266351_201510110504_201510110505.mp4
トルコの首都アンカラで10日に起きた2度の爆発は死者が少なくとも86人けが人も180人以上に上り、トルコ史上最悪のテロ事件となりました。トルコ政府は、2人の実行犯による自爆テロとみて、背後関係について捜査をすすめています。
トルコの首都アンカラの中心部にあるアンカラ駅の近くで10日、2度に渡って大きな爆発がありました。トルコ政府によりますとこれまでに少なくとも86人が死亡、けが人も186人に上り、地元メディアはトルコ史上最悪のテロ事件だと伝えています。現地の日本大使館によりますと、これまでに日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
トルコの政府軍は、ことし7月以降、クルド人武装組織に対して大規模な軍事作戦を行っており、今回の現場ではこの軍事作戦に抗議して、和平を訴えるデモを行おうと、多くの人が集まっていました。記者会見したダウトオール首相は、「2人の実行犯による自爆テロだという証拠がある」と明らかにしました。
トルコでは、7月に隣国シリアとの国境近くで過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある男による自爆テロがあり、30人以上が死亡しています。今回の爆発ではこれまでのところ犯行声明などは出されておらず、治安当局は、ISと関わりがあるのか、それとも、ほかの組織の犯行なのか、背後関係について捜査をすすめています。
トルコの首都アンカラの中心部で起きた爆発事件について、アメリカのホワイトハウスは、強く非難する声明を出しました。
ホワイトハウス、国家安全保障会議のプライス報道官は10日、声明を出し、「恐ろしいテロ行為を強く非難する」としています。そして、「平和的な集会を前に、今回の事件が発生したという事実は、犯行の背後にいる者たちの悪質さを浮き彫りにするとともにこの地域で、安全に対する脅威に立ち向かう必要性を示している」としています。そのうえで、アメリカ政府は、トルコ政府とともに、引き続きテロの脅威に立ち向かっていくと強調しています。

関連ニュース

このページの先頭へ