kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブコメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブコメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブコメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年10月10日

「人によって見えている世界が違う」ということ(Twitter的に)

現在のインターネットでは、人それぞれの検索履歴などに基づいて「パーソナライズ」された(その人に合わせて最適化された)ものが第一に示されるようになっている、ということは、かつてイラク戦争の時代にMoveOn.orgでオンラインの反戦運動を組織化し、「みんなの意見は正しい」的な価値観の署名・社会運動サイト、Avaaz.orgを立ち上げ、現在は「みんな」的な何かに拠って立っているらしい(何度か見てみたことはあるが、それきりになっているので私は「らしい」としか語れない)Upworthyというバイラル・メディア(日本語圏でいう「バイラル・メディア」はアメリカでのそれとはかなり別物なので注意)を運営しているイーライ・パリサーが、"The Filter Bubble" (日本語版の題は『閉じこもるインターネット』) で指摘していることである。

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義
イーライ・パリサー Eli Pariser

つながりすぎた世界 ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること ネットが社会を破壊する ──悪意や格差の増幅、知識や良心の汚染、残されるのは劣化した社会 つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方 つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの

by G-Tools


検索エンジンは、今は事実上Googleしかない状況だが、Googleアカウントを持っていなければ、あるいはアカウントを持っていてもログインしていなければ、そしてブラウザを使い分けていたり、Cookieを頻繁に削除していたりすれば、ある程度は「フィルター・バブル」化は避けられるのかもしれない。しかし、Twitterのように、「常にログインしていること」が前提のサービスでは、何かを検索することは「パーソナライズ」された結果を表示されることを意味する。

例えば、下図は、Twitterにログインしていない状態での weather の検索結果と、ログインした状態での検索結果のキャプチャーを上下に貼ってまとめたものだ。



ログインしていないと、私のアクセスポイントは日本だし、パソコンの言語設定も日本語なので、日本語の天気予報が一番上に表示される。しかしログインすると、普段の傾向(と、今このタイミングでのRTの多さなど)から、The Atlanticのエル・ニーニョ現象についての解説記事の紹介ツイートが一番上に来る。続く「画像」のセクションも、表示されているものが全然違うし、その下に表示されている検索結果も、それぞれでまったく違う。

こういうことが、Twitterで何かを検索するたびに(実は)起きている。

それが実感されることが、今日、あった。










#KDPはやや特殊な事例だが、このくらいに「見える世界」が違うということは、Twitterを使う上では注意しておかねばならないと思う。

といいつつ、私はよく最新のニュースについて「ほにゃららのニュースについては、○○というワードを検索して確認してください」ということをTwitterで書いている。こういうふうに。




実際にどのくらいの人が当方のツイートを見てその「○○」(上の例ではAnkara)を検索して確認してくださっているかはわからないが、その検索結果が私の見ているそれとは必ずしも一致しない、というかまるで違っている可能性ももちろんあるわけで、それはきっと日本語圏では「ケンカン」(私の環境では漢字に変換されないが、あえてそのままにしてある)のトピックに関連するワードで最も顕著だろう。



ちなみに、#KDPのハッシュタグで流れてきていたのは、下記のニュースである。








ここにある、#KurdishSpring というハッシュタグを確認してみようとしていたときに、トルコのアンカラでの爆発のツイートがどっと流れてきているのに気づいたのだ。






アンカラの写真をツイートしているファラさんはパレスチナの人だが、パレスチナも相当なことになっている。日本語圏で報道されてるかどうかは知らない。英語圏でもろくに報道されてない。










はてブのトップページにこのエントリがあったのだが、いろいろ微妙。。。

※この記事は

2015年10月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:19 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【おことわり】「阿修羅」掲示板にこのブログ、および当方の管理下のブログの記事が全文転載されているのは、無断転載(コピペ)です。当方の関知するところではありません。詳しくはこちら(2015年7月以降、当方のブログの「阿修羅」への無断転載は、固くお断りします)。



なお、ここに貼ってあったZenbackは2015年2月19日にコードを外しました。今後は検討中です。


【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼