中国:スパイ容疑で日本人拘束、新たに2人 計4人に

毎日新聞 2015年10月11日 00時52分(最終更新 10月11日 00時54分)

 ◇上海50代女性、北京60代男性

 【上海・林哲平】上海で6月、50代の日本人女性がスパイ行為に関与したとの容疑で中国当局に拘束されたことが11日、日中関係筋の話でわかった。一方、政府関係者によると、北京でも60代男性が拘束されたといい、同様の容疑で当局に拘束されている日本人は、計4人となった。

 関係筋によると、上海の女性は東京都新宿区の日本語学校の関係者。中国に親族が住んでいるとの情報もある。北京で拘束された男性は大手企業を退職した民間人。

 中国では北朝鮮国境に近い東北部・遼寧省丹東で50代半ばの日本人男性=神奈川県在住=が、東部・浙江省温州市平陽県の軍事施設周辺で別の50代前半の日本人男性=愛知県在住=がともに今年5月、スパイ行為に関与したとして拘束された。

 中国外務省も9月30日の定例記者会見で男性2人の拘束の事実を認め、法律に従って取り調べをしていると説明している。拘束は長期間に及んでおり、健康状態などが懸念されている。

最新写真特集