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「ポールダンス」はエロじゃない、青春かける高校生 競技化進む

西日本新聞 10月10日(土)8時10分配信

「かっこいいスポーツとして見て」

 福岡市東区の私立立花高校(斎藤真人校長、515人)のポールダンス同好会が、11日の文化祭で初舞台に挑む。日本ポール・スポーツ協会(大阪)によると、ポールダンスが小中高の正規活動として認められているのは、九州では同校だけ。近年は競技化が進んでおり、メンバーは「かっこいいスポーツとして見てほしい」と意気込んでいる。

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進む競技化

 ポールダンスは、映画などで半裸の女性が体をくねらせる踊りとして登場することが多い。しかし、金属の棒上で回転したり、ポーズを決めたりするには高い柔軟性や筋力が必要だ。競技として男女別部門はもちろん、ジュニア部門やマスター部門を含む世界大会や国内大会が開かれ、日本人選手も活躍している。
 立花高同好会の中心は1年生の川野希音(あかね)さん(15)だ。昨年、福岡市内のポールダンススタジオに通い始め、1年でみるみる上達。今ではポール上で逆さまになり、180度の開脚をするなど高度な技もこなし、大会出場を目指している。
 川野さんの活動を知った同じクラスの男子3人が「高い身体能力を身につけたい」と集まり、今年6月に同好会を結成。当初は柔軟体操と筋力トレーニングだけだったが、夏休みのアルバイト代などをつぎ込んで9月に高さ約2・5メートルのポールを購入。本格的な練習を始めた。

衣装の問題

 放課後の教室で汗を流すメンバーを訪ねた。2人が向き合い、片足をポールに引っかけ、もう一方の足を伸ばして決めポーズ。山口竜也さん(15)は「金属の棒は滑るし、自分の体を支えるのは意外ときつい」。中田充哉さん(16)は「技を決めたときの達成感がいい」と魅力を語った。野球部にも所属する大島知也さん(16)は、体の柔軟性を高めたいと加わったが、「筋力がつき、球が速くなった」と効果を実感しているという。
 学校から正式な同好会に認められたとはいえ、無理解に悩むこともある。例えば衣装。ポール上では金属と素肌の摩擦を使って静止するため、腹部と足を出した方が望ましい。だが、当初学校側からは体操着で踊るように言われ、交渉してオリジナルの衣装が認められたという。
 「来場者にこの競技の特性を理解してもらい、健全なスポーツだということを感じてほしい」と川野さん。初舞台は11日午前10時から同校で。屋外会場のため、雨天時は中止となる。

西日本新聞社

最終更新:10月10日(土)23時45分

西日本新聞

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