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 米国防総省は9日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討のため、米軍が支援しているシリア反体制派に武器を直接提供することを発表した。これまで反体制派の訓練を続けてきたが成果はなかった。一方でロシアがIS掃討名目で反体制派への攻撃を強めており、さらなる強化策を余儀なくされている。

 「我々がシリアでのISを掃討しているにもかかわらず、ロシア軍は反体制派ばかり攻撃している」。ローズ米大統領副補佐官は9日の電話会見で、米国が支援する反体制派への空爆を強めるロシア軍へのいらだちをあらわにした。

 米国は地上軍を派遣する代わりに、アサド政権と対立する反体制派の中から年5400人を選んでシリア国外で訓練し、戦闘部隊として養成する計画だった。しかし、そのほとんどが殺害されたり離散したりしているという。反体制派を結集させてISと戦わせるという作戦は行き詰まっていた。9月末からはアサド政権を支援するロシア軍が、反体制派に空爆を加え、事実上、壊滅状態だ。