トップページ社会ニュース一覧日歯連 実際には同じ日に1億円振り込みか
ニュース詳細

日歯連 実際には同じ日に1億円振り込みか
10月10日 19時03分

日歯連=日本歯科医師連盟の政治資金を巡る事件で、日歯連はおととし、参議院議員を後援する団体に2回に分けて合わせて9500万円を寄付したとされていますが、口座の記録から、実際には同じ日に合わせて1億円が振り込まれていたことが関係者への取材で分かりました。その後、法律の上限を超える寄付が発覚するのを恐れて、改めて資金の出し入れが行われた疑いがあるということで、東京地検特捜部は不正の認識を裏付けるものとみて調べているものとみられます。
東京地検特捜部の調べによりますと、前会長の高木幹正容疑者(70)ら3人が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された日歯連は、自民党の石井みどり参議院議員を後援する日歯連関連の団体におととし1月、別の団体を経由して5000万円を、3月には直接4500万円をそれぞれ寄付したとされています。しかし口座の記録から、5000万円が入金された1月の同じ日に、実際には合わせて1億円が団体の口座に振り込まれていたことが関係者への取材で新たに分かりました。
その後、日歯連は3月になって、入金した1億円のうち5000万円を引き出し、今後かかる経費分を差し引いた4500万円を振り込み直したということです。
政治団体間の寄付の上限は年間5000万円と法律で定められていますが、関係者によりますと、日歯連はいったん1億円を入金したあと、法律の上限の超える寄付が発覚するのを恐れて、改めて資金の出し入れを行った疑いがあるということです。
特捜部は、こうした資金移動は不正の認識があったことを裏付けるものとみて調べているものとみられます。
関係者によりますと、3人は「違法性の認識はない」などといずれも容疑を否認しているということです。

関連ニュース

このページの先頭へ