キム第１書記 軍事パレードで演説 米を強くけん制

10月10日 17時02分

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北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）第１書記は１０日、朝鮮労働党創立７０年に合わせて行われた軍事パレードで演説し、「われわれは、アメリカが望むいかなる戦争にも万端の準備ができている」と述べ、長らく対話が途絶えているアメリカを強くけん制しました。

北朝鮮のピョンヤン中心部にあるキム・イルソン（金日成）広場では１０日、朝鮮労働党の創立から７０年を迎えたのに合わせて、２年３か月ぶりとなる大規模な軍事パレードが日本時間の午後４時半前から始まりました。
パレードの開始に先立ち、広場を見下ろすバルコニーに姿を現したキム・ジョンウン第１書記は、およそ２５分間にわたって演説し、「党は人民の生活について責任を持つ」と述べ、国民に対し朝鮮労働党のもとでの結束を呼びかけました。そのうえで、「われわれは、アメリカが望むいかなる戦争にも万端の準備ができている」と述べ、長らく対話が途絶えているアメリカを強くけん制しました。
軍事パレードのもようは国営テレビが生中継で伝え、指導部としては、みずからの軍事力を誇示することで、国威の発揚を図り、体制固めを進めるねらいがあると見られます。
一方、軍事パレードを観覧するキム第１書記のすぐ隣には、９日に会談した中国共産党序列５位の劉雲山政治局常務委員が立ち、ぎくしゃくしていた中朝関係の改善を印象づけました。