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【世界記憶遺産】
南京の犠牲者「30万人」を世界に認知 中国に新たな歴史カード
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が旧日本軍による南京事件に関する資料を世界記憶遺産に登録したことで、中国は新たな「歴史カード」を手に入れた。中国は歴史認識で国際世論に同調を求める構えとみられ、日本政府は対応を迫られそうだ。
記憶遺産は、中国側が「30万人以上」とする南京事件犠牲者数を含め「日本軍国主義の罪」を世界に認知させるための格好の材料と言え、政治的に利用される可能性が高い。
実際、習近平国家主席は最近「侵略戦争以後に生まれた人であっても正しい歴史観を持ち、歴史の教訓を心に刻まなければならない」と強調、歴史問題で対日攻勢を続ける姿勢を示している。
中国が対日圧力を強めれば、歴史問題をめぐる日中の溝はさらに深まり、新たな対立の火種にもなりかねない。(共同)