北朝鮮あす党創建70年の軍事パレード 金正恩政権で最大か

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮があす10日、朝鮮労働党創建70年の記念日を迎え、平壌の金日成広場で大規模な閲兵式(軍事パレード)を執り行う。

 北朝鮮はこれまでも党創建日や戦勝記念日(朝鮮戦争休戦協定締結日、7月27日)などの主要記念日を「名節行事」とし、閲兵式を行ってきた。大々的な軍事パレードを通じ内外に北朝鮮政権の健在ぶりを誇示し、内部の結束を固める意図がある。

 特に記念日が5年、10年の節目を迎える年は壮大な閲兵式にしてきた。そのため党創建70年の今年は未公開の新兵器をお披露目するなど、これまで以上の規模になる見通しだ。

 韓国統一部の当局者は9日、「今回の閲兵式には大規模な人員と兵器が動員されるものと予想される」とし、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と大陸間弾道ミサイル(ICBM)が登場すると見込んだ。同部は祝賀エアショーやマスゲーム、各種公演も開かれるとみている。

 北朝鮮指導部は人民武力部(韓国の国防部に相当)や総参謀部に対し、今年の閲兵式を最大規模で準備するよう指示したと伝えられる。

 北朝鮮では2011年末の金正恩(キム・ジョンウン)政権発足後、主要行事をテレビで生中継することが増えた。今回の閲兵式も朝鮮中央テレビを通じ生中継される可能性が高い。

 また、閲兵式で金第1書記の演説があるかどうかも関心を集める。

 金第1書記は2012年の閲兵式で初めて演説を行い注目を浴びたが、翌年は演説しなかった。今年の場合、すでに今月4日に党創建70年の論文を発表していることから、演説をしないのではないかという観測も流れている。

 金正恩政権下で閲兵式はこれまで4回開かれた。2012年に故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕70年(2月16日)には略式の閲兵式を、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100年(4月15日、太陽節)には約1万5000人が参加する大規模な閲兵式を行った。

 2013年の戦勝記念日の大規模な閲兵式には中国から李源潮国家副主席が出席し、金第1書記と並んで閲兵式を見守った。北朝鮮の政権樹立(9月9日)65年を記念する閲兵式には予備兵力である民間人が閲兵式に登場した。多連装ロケット砲などの兵器は見られたが、正規軍の閲兵式のように新型兵器を誇示するパレードではなかった。

 2014年は閲兵式を行っていない。

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