ロッテお家騒動:長男が52日ぶり反撃、経営権争い第2ラウンド突入

ロッテお家騒動:長男が52日ぶり反撃、経営権争い第2ラウンド突入

 ロッテグループのオーナー一族間での経営権争いに関連し、辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(94)=日本名・重光武雄=の長男で元ロッテホールディングス(日本)の辛東主(シン・ドンジュ)元副会長(61)=同・重光宏之=が8日、弟の辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(60)=同・重光昭夫=に対する法的対処に着手した。8月17日にロッテホールディングスの株主総会で完敗を喫してから52日ぶりのことだ。これにより、経営権争いは法廷を舞台にした第2ラウンドに持ち込まれる見通しとなった。

 辛東主元副会長は同日午前、ソウル市内のホテルで記者会見を開き、「辛格浩総括会長の委任を受け、韓日両国で2件の訴訟を起こすとともに、1件の仮処分申請を行った」と語った。日本の裁判所には辛格浩総括会長のロッテホールディングス代表解任の無効確認訴訟、ソウル中央地裁には辛東主元副会長がホテルロッテ、ロッテホテル釜山の理事(取締役)を解任されたことに対する12億ウォン(約1億2500万円)の損害賠償請求訴訟を起こしたほか、ロッテショッピングの会計帳簿閲覧を求める仮処分申請を行った。辛東主元副会長サイドは「今後系列会社全体(80社)に会計帳簿閲覧を求める仮処分申請を行うことも検討している」とした。

■ロッテグループ「経営権は揺るがない」

 ロッテグループは「経営権争いが整理された時点でまた別の心配をかけることになり残念だ。全ての活動を法的に検証した後に(株主総会開催などを)実施したものであり、ロッテの経営権は揺るがない」とするコメントを出した。

 一連の解任手続きについては「理事会(取締役会)と株主総会で決定したものであり問題はない」とした。辛東主元副会長が示した辛格浩総括会長の委任状については、「高齢で記憶力や判断力が低下しているため、真実性を疑わざるを得ない」と主張した。

 ロッテ関係者は「8日昼に帰国した辛東彬会長は(辛東主元副会長による)記者会見の話を聞き、特に反応を示さなかった」と話した。

チェ・ソンジン記者 , 李美智(イ・ミジ)記者
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