【ヒューマン】
1年ぶりに女優業を再開させた吉高由里子。“充電期間”に経験したすべてが、今後の演技に生かされるはず=東京・港区【拡大】
上演初日。舞台上の吉高は生き生きと輝いていた。だが、約1カ月前、稽古中に行ったインタビューではいつも明るい彼女が、初舞台の怖さに「できな~い」、「ダメだぁ~」、「逃げたぁ~い」と悲鳴を上げていた。
「大逆走」は、大人になり切れない中年男たちと、ひとクセある女たちの一夜の逃走劇を描く喜劇。「リアクションが返るところで、お芝居をしたことがないじゃないですか。すごくネガティブなことばかり考えちゃって。ふざける時はふざけるんですけど、お芝居になると完全に弱気になりますね」
普段から奔放な性格で取材陣を楽しませる吉高の想定外の答え。そんなネガティブな気持ちは、いつしか自分を追い詰め、「ずっと、このプレッシャーが続いているなと思っちゃって…」と苦笑。所属事務所と相談した結果、「花子とアン」の撮影後、1年間女優業を休養した。まじめな告白と思いきや、そこから記者とスター女優の質問バトルが始まった。
--休養中は何を
「おいしいものを食べたり、海外に」
--米国や韓国、スペインと10回ほど行き、語学留学もしたとか
「しました。知ってるじゃないですか(笑)。語学留学はどこに? 教えないよ(笑)。知っているでしょ、書けばいいじゃん(笑)」