大阪市議会は9日、本会議を開き、府市の研究所の統合や港湾一元管理の条例案は、いずれも維新以外の会派の反対で否決された。橋下徹市長の任期最後の議会だが、両者の歩み寄りはないまま。閉会後、橋下市長は「他会派は議論せずに否決する。市議会は全く機能していない。ポンコツ市議会だ」と激しく批判した。
市立環境科学研究所(天王寺区)と市立工業研究所(城東区)をそれぞれ府の研究所と統合する案は3度目、港湾一元管理は昨年9月に続いての否決。市立幼稚園の廃園・民間移管の議案も3度目の否決となった。
討論では、徳田勝議員(維新)が「話し合いで二重行政が解消できるという言葉が虚偽にならないようにしてほしい」としたのに対し、前田和彦議員(自民)は「統合すればシナジー(相乗)効果が生まれるという安易で拙速すぎる判断ではなく、段階的な検証の過程を経て慎重に判断していく責務がある」と真っ向から対立した。
この日は、マイナンバー制度に伴う補正予算案など30議案を可決。また、すでにある市立大の中期目標に、府立大との統合に向けて準備するとの文言を加える議案が追加提出された。
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