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2011年12/25 Eテレ コロンビア白熱教室最終回は”人はどうしたら幸福になれるか”と言うテーマの講義でした。 幸福になる秘訣は先ず真実の自分 「インナーコア」を発見すること、 そして自分が何者であるか見出し、それを前提に、自分の人生が如何なる物であるか知ることだそうです。 そこで人は、インナーコアを見出せば幸福に近づけると思って自分探しをするのですが、それにこだわる余り、 何故か予想したほど幸福にはなれずこんなはずではなかったと思うそうです。 それは誤ったステップを踏んでいる為、真実では無い物を選択しているからだそうです。 ミケランジェロは、「自分の彫刻は既に石の中にあり、自分はただそれを掘り出すだけである」と言っているそうです。 私達の個人を探す旅についてアルベール・カミュは、「真の自分を掘り出す作業は選択であり、人生とはずべての選択が積み重なった物だ」と言っているそうです。 教授は、私達が真実の自分にたどり着くこと、幸せになる為の選択を妨げる障害は、以下の4つがあると言っています。 1.数値にこだわり過ぎる。 (直感を無視しすると満足は低下する) 2.自分の欲しいものが解らない。 3.幸福をもたらすものへの過度な期待。 4.解っていても誤った選択をしてしまう。 一番目の障害の例として、教授はMBAの生徒を、直感で就職先を選んで決めた「満足者」と、色々情報を集めて理性で決めた「追求者」に分け、調査した所、追求者の方が20%給与が高かったそうですが、満足度は低かったそうです。 また、恋人同士に、 A.今の相手と一緒にいるか YesかNOで答えてください。 と言うグループと B.一緒にいるか、いないか理由を考えて答えてください。 と言うグループに分けて聞き、後日調査した所、 分かれる、分かれない共に、Aのグループの方が当たっていた確立が高かったそうです。 Onlineのデートサイトは、目に見える数値要望を入力するだけなので、一回目のデートはしても二回目は殆んど無いそうです。 以上のように自分が望んでいる数値化出来ないことを直感は望んでおり、その直感を無視すると幸せな選択は出来ないそうです。 二番目の障害例は、 仕事に何を求めるか、先程のMBA生徒に就職についての重要項目のランキングを付けさせ、その移り変わりを9月、12月、5月に調べた所、重要度が変わった人の方が就職先についての満足度も高く、給与も高かったそうです。 教授の祖母は、「幸福になる人間とは欲しい物を手に入れた人間では無く、手に入れた物を欲しいと思える人間だ」と教授が幼い頃に言っていたそうです。 三番目の障害は、お金が増えても幸福度は余り上がらないことを例にして説明をしていました。 日本は戦後GDPが5倍上がったそうですが、幸福度は5倍いはならず同じ程度だったそうです。 またアメリカの調査でも、年収5万ドル以上と10万ドル以上の人の幸福度は余り変わらなかったそうです。 このようにお金は幸せの為に必要だが、ある程度になると幸福度は余り変わらないとのことです。 色々な望みも手に入れてしまうと思っていた程有り難味が薄れてしまうと言うことでしょうか? また就職選びにしても、あれが良い、これが良いと色々変えながら決めた方が色々な角度から考えて決めた、、と言うことで満足度が上がるのでしょうか? 四番目の障害は、4歳の子供を使ったSelf Control Testの様子で説明をしていました。 4歳の子供にマシュマロを一個見せ、「今もう一個マシュマロを取ってくるからもし私が帰って来るまで待っていたら二個上げる」と言って部屋を出、帰って来るまで子供がマシュマロを食べるのを我慢できるかどうかを試したそうです。 何と70%の子供が待てずにマシュマロを食べてしまったそうです。 更に追跡調査をした所、待った30%の方が成績も、大学進学率も、就職後の給与も高かったそうです。 ただControlし過ぎても幸福には成れず、自分にとって本当に大事な物は何かを知り、且つ理性を働かせるには、直感と同じようにControlすることを発動する習慣をつけることだそうです。 スポーツジムに行くこと、預金をすること、、、等々考えていては長続きしないので、それを習慣にしてしまうのだそうです。 それでは、「幸福になるにはどうしたら良いのか? どのような選択をしたら良いのか? どうやって直感と理性を刷り合わせていくのか?」 と言うと、以下の3点だそうです。 1.限界を知ることで幸福になれる 2.他人の様子を見る 3.自分は他人とは然程違わないことに気をつける 直感は、今何が欲しいか教えてくれますが、将来は教えてくれないそうです。 理性は10年後に欲しがるべき物、測定可能な物は教えてくれますが、直感については教えてくれないそうです。 そこで、明日の自分は何を欲しがるのかは解らないと言う限界を先ず理解することだそうです。 そこで、他人の様子を見、自分で感じて決めることだそうです。 例えば2つの仕事のうちどちらに付こうか迷っている時は、その職についている人を見、将来の自分を創造して決めることが良いのだそうです。 (その人に話しは聞かない) 選択して間違った場合よりも、しなかったことの方が後悔は2倍だそうです。 但し選択はしてからが始まりで、成功させる為には努力が必要であるとのことです。 歴史上の偉人は何処かで困難な選択を乗越えて来た人達で、その資質を持ち、目的を達成する為お強い意思を持った人達であると教授は言っていました。 私達の人生も芸術であり、決断をすることで自分の人生を石から彫刻へと変えていく。 私達は選択の進化を通じて自分を発見するための彫刻を作っている。 日常の選択が自分の人生を満ち足りたものにしていける。 そして私は自分が何者かを発見するために選択をし、 そのプロセスによって最も美しい自分を創ることが出来る。 と述べ、最終講義を締めくくりました。 これまでどちらかと言うと理性で考え、決めていたような気がする選択(Choiceと教授は言っていました)でしたが、この講義を通じ、確かに何か自分でも何か考える法則や癖があり、それを解析することによってより正しい選択が出来るようになるのではと思いました。 アメリカで知らない所に車で行った時に、良く右か左か選ぶと大抵が間違っていました。 「家内には、思った逆に行った方が良いんじゃないの?」と愚痴を言われましたが、これは私なりに理性を働かせた(つもりで考えた)結果で失敗していました。 良く”勝ち癖のある人”、”負け癖のある人”と言う人達がいますが、おそらく同じように選択の方法に癖や理論があるのだと思います。 それが常に悪い方向へと選択してしまう人と、上手い選択が出来る人がいるのだと思います。 昨年2011年は年初に当たり、九星別の占いを見た所、偶然にも「優柔不断にとられない様、一度決めたことはぶれないように、、、」とあったので、より一層選択、決断を早めにし、決めたら変更をしないようにと意識した一年でした。 結果としては、強気な選択が多かったせいか、大分大きな失敗も幾つかありましたが、ストレスや後悔は然程ではありませんでした。 今年は落着きを取り戻す静の年で、選択も皆と決めるのが吉だ、、、と言うのですが、自分の意見を抑えて皆の考えをまとめた上で進めて行くと言うのは前から苦手なのですが、ストレスが溜まり苦労をしています。 やはり教授が言うように、人間は選択をすると言う欲求を自然に持っているのだろうと感じました。 昨年は地震、洪水、欧州不安と大変な一年でしたが、今年は皆にとって良い年であるようにと思っています。 ps. 年初から、白熱教室 第二段の「スタンフォード白熱教室」の再放送が日曜日6時から(土曜夜12時から再々放送)始まりました。 こちらはシリコンバレーのどのようにしたら上手いアイディアが出るか? と言う講義ですが、中々面白い講義ですので是非見て頂ければと思います。 また、このコロンビア白熱教室も、2/5(日)午後6時からEテレで再放送がされるようです。 見逃した方は是非見てください。 【送料無料】 選択の科学 / シーナ・アイエンガー著 【単行本】 HMV ローソンホットステーション R 商品の詳細ジャンル文芸フォーマット単行本出版社文芸春秋発売日2010年11月ISBN97841637 楽天市場 by |
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コロンビア白熱教室 最終回 「幸福になるための技術」 レイジー零治の奮戦日記/ウェブリブログ ...続きを見る |
エアマックス 2013 2013/07/09 10:35 |
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