キリンの夜-女性向け恋愛&官能私挿話-(R18恋愛&官能小説)

私は、下半身に埋めていた顔をあげて、彼の様子を伺う。

「…全部？」

本当は、聞かなくても分かっている。
彼が、「脱げ」というのに、一部なわけがない。
全裸になれと言っているのだ。

彼のこういう命令口調になる一言が、ひとつひとつ私の身体を芯まで熱くさせる。
彼に脱げと言われて脱ぐ私。

私は、たいてい自分からは脱がない。

彼に促されたいからだ。
彼に従いたいからだ。
彼に支配されたいからだ。

「（当然）だろう？」

そう言いながら、彼は先に全裸になっていった。
私は、今すぐ脱ぎたい気持ちを抑えながら、ゆっくりと
上着、下着、と一枚一枚脱いでいく。

ソファに座っている彼の目の前で、脱ぐ私。
すでに全裸になり、ペニスをそそり勃てたまま、
私の脱いでいる様子を眺める彼。

スタッフは、軽い死角で遮られている。
とはいえ、私たちの様子は承知だ。

誰にも見せられない、この私たちの姿を、
ハプニンブバーというこの場では許されている空間で、繰り広げる。

私の裸を、まじまじと眺める彼。
全裸になった恥ずかしさから、彼に抱きつく。
私たちは、全裸になって、あらためてボックス席でお互いをむさぼりあう。

そのまま、彼の胸ににキスをして、そのキスを下半身へとゆっくりと下ろす。
乳房をペニスに挟みながら、彼のみぞおちにキスをする。
乳房の間に挟まっているペニスの先端にキスをしつつ、舌で小さく軽く舐める。

ペニスにキスをすると、たまらなくなる。
そのまま、口の中奥へと届けたくなる。
自分の上の口に彼で埋め尽くしたくなるのだ。

そんな欲情を抑えながら、ペニスを口に含みながら舌を這わし、
時々、先端を、睾丸を、肛門に舌を這わしていく。

そして、その舌は徐々に足の付け根、太もも、ふくらはぎ、
足の甲、足の指、足の裏へと伸ばしていく。

時々、彼の指が私の乳房にかかる。

その愛撫にも反応しながら、私は彼に施しをかけていく。

「挿れよう」

もっと彼のペニスを舐めていたいのにと思う。
でも、彼は私の願いを聞き入れない。
自分の腕のなかで、私を自由に抱きたいのだ。
そして、私もそのなかで信頼のできる施しを受ける。

彼は立ち上がり、私の背後にひざまづく。
私は、ソファにもたれたまま、後ろからペニスを受け入れる。

「…あっ…、あっ、あっ…」

入り口近くのボックス席。
このまま、他の来店者がこないことを頭の片隅に願いながら、
そのまま、彼から届く快楽の波に、夢中になっていく。

ぎゅっと（ペニスが）埋め込まれたかと思えば、すっと抜く。
その度に、愛液がとろりと出ているのを自覚する。

そのうち、ソファの上で正常位の格好で、彼を受け入れる。
スペースの限られたボックス席。
そのさらに限られたソファの上での性行為が続く。

【追記表示を隠す】

どうやら、もうクライマックスというか、女性のほうはヘトヘトになっていて、
周囲の男女も、雑談を交えながら、その場を楽しんでいた。

そのうち、30分も経たないうちにそのボックス席は、散会し、
それぞれが、また楽しんでいる。

誰が誰のツレで、とか、もうまったくわからない。
カップルだと思っていた、二人が、別々の男女とまぐわっていたりとか。

３つ向こうのボックス席では、外国人男性と日本人女性のセックスを、
別の客数人が、ボックス席を取り囲むように、鑑賞している。

「なんか、これまでで一番の盛り上がりじゃないか？」

ヨシキと二人で来て、こんなに賑わっているのは、前回を超えている。

「だねぇ…」

私たちは、時々キスをしたり、抱き合ったりするけれど、
とにかく、フロアを静観することに徹する。

あの３つ向こうのボックス席を取り込まれているのを見て、
もし、私たちも今ここでセックスをしたら、取り囲まれるんじゃないかな（笑）。

そのうち、斜め前のボックス席では、
背面座位をしているカップルがいて、女性に言葉攻めだけをしている男性客が。
彼女は、彼氏に挿入されながら、その彼氏ではない
男性の肩に手をのせて、まぐわっている。

向かいのボックス席では、カップルの男女に、二人の女性。
着衣女性二人に責められている全裸の女性。
彼氏のほうは、タバコをふかしながら、彼女を眺めている。
そのうち、彼女のほうは、別の男性にフェラチオをしていた。
そして、もちろん彼氏のほうは、彼女を黙って眺めていた。

雰囲気は、乱交パーティかなぁ。
常連さんが重なっているので、なんだかそれぞれのたしなみとか、
それぞれの好みを知っている感じで。

エッチを淫靡に楽しむっていうよりも、
他人同士も交えながら、嬉々と楽しむって感じ。

この雰囲気を眺めながら思う。

私、目の前のヨシキに欲情しているから、
他の人が入ると、なんか水を差された気分になるかも。

さっきの、彼氏じゃない男が言葉責めとかしているのとかさ、
私、「うるせー、あっちいけ」って思うかも（笑）。

言葉責めなんて、ヨシキに言われないと意味ない〜。

もし、こういう羞恥プレイでという感じで、盛り上がり、
外の鑑賞者たちに何もされない、何も言われないっていうなら、
そこそこ楽しめる...かなぁ？

でも、やっぱり分からないなぁ。

ヨシキとも、どうか？って話になったけど。
ヨシキの命令で、そういうプレイと割り切ったら、楽しめる？

やっぱり、わからない。

他のお客さんがいても、盛り上がらない日もあれば、
こんな風に乱交状態になる日もある。
ハプニングバーって、すごい場所だなぁ。

そのうち、閉店1時間ぐらい前になって、
さささーっとみんな席を外して、帰って行った。

ふと思うんだけど、あの彼らは、店を出て虚しくなったりしないのだろうか。
「今日は楽しかったー」という感じなんだろうか。

私たちは、やっぱり静かになったハプニングバーのフロアで、
エッチなことをするのが好き。

ヨシキが言う。

「それぞれ席で、カップルが夢中になっている雰囲気がいいな」

うん。同感。

カップル喫茶な雰囲気のほうが、盛り上がれるよね。
時々、周辺のエッチなまぐあいを意識しちゃったり、
私たちのまぐあいを、ほんのり見せたり。

ってな雰囲気を、また期待しよう。

乱交パーティ状態のフロアを鑑賞したのち、
私たちはゆっくりとお互いを堪能する。
静かになったハプバーで、私たちの声を響かせた夜なのでした。

【追記表示を隠す】

自分だったら、どんなコピーにするかなぁとか、そんな目線で商品眺めていたり。
そして、今日もあっという間に1日が終わる。

お世話になっている設計事務所に。
今年上半期で竣工した案件の雑務手伝い。
毎日、毎日、コピー機の前にいます（笑）。

なんか、私OLさんみたいだー。

ほんと、設計って仕事は書類が膨大。
それを提出用にまとめたり、保管用に複製したり。
その書類の中身は、法的に決められた様々な内容が記載されていて。

そばでは、何千万って話やら、何億って話やらの見積もりの詰めをして。

改めて思うけど、グライフィックデザインという私らの仕事って、
なんとまぁ、気楽な仕事なんだって思うよ。

人の財産預かって、動産から不動産に変えていく仕事。
建物を建てるために、土地を削ることでさえも、様々な決まりがあって。

私には、無理だわ（苦笑）。

ってことで、デザインのお手伝いで出戻った私なんですが、
ずっと、設計事務のお仕事してます。

とはいえ、仕事の楽しみは探せばいっぱいあるもので。
建設のための、地域地主の同意書なんか目にして、
「あの土地って、あの人のものだったんだー」とか、
なかなか目にしない発見があったり（笑）。

そんなことを、こっそり、密かに楽しんでます。むふふ。

そして、もちろん気晴らしに、キリンの草稿とか書いちゃったりとか。

真昼間の仕事中に、エッチなこと想像しちゃったりとか。
ヨシキも、どのぐらいの頻度でエッチなこと考えるのかなぁ。

明日も、事務仕事とリサーチ作業が膨大。

時々、コピー機の前でエッチなことを妄想しながら、
大事な書類をコピーします。

【追記表示を隠す】

どこまで抱き合えば、知らなかったそれを知ることができるのだろう。

そんな風に、幾度も肌を重ねても、たどり着けない遠い場所。

幾度も抱かれて、新しい悦楽を知っても、まだまだたどり着けていない。
私たちの快楽は、どこまでいくのだろう。

汗と涙でぐしゃぐしゃになっている私を、容赦なく責める。

「ほら、舐めて」

正常位で抱かれながら、私は彼に押さえ込まれる。
彼の大きな身体で、私は身を拘束され、両腕でそれに耐える。

彼の背中に腕を回して、耐えるのだ。
そして、その彼の促しに素直に応えながら、舌を這わす。
耳に、首に、顔に、胸に、肩に。

そして、時々彼が私の口の中に、指を差し込む。

「…うっ…」

2本、3本と彼の太く長い指が、私の口内をまさぐる。

下半身は、彼のペニスを埋め込まれたままに。

耐えきれなくて、時々咳き込む私に小休止を与えながらも、
責めを弱めることなく、長く長く続いていく。

彼も、何も言葉を発しなくなる。
お互いの激しく荒く繰り返す吐息だけが、部屋中に響く。

「はっ…、あっ、あっ…あっっ、あっっ、、、」

彼の下で暴れまわる私なんて、彼にとっては何てことはない。
いとも簡単に押さえ込まれ、激しく責める。

彼の命じるままに、舌を這わし、届くどこまでもを、舐め尽くす。

私の耳元に、彼の荒い息遣いを感じ、そのまま耳を噛まれる。

「…！あっっぅ」

痛みの刺激が、耳から全身へと走る。
そして、その刺激は、下半身の刺激とともに波を打つ。
まるで、悦楽の波が、交差して渦を練らせるかのように。

「あっっ、あっっ…あっ、、、あっっ」
「はっ、はっ…あっっ、あっぅう」

「イクよ…」

そして、彼はさらに激しく腰を振って、私の上で果てる。
お腹の上に、彼の白濁の体液がかかる。

彼が、私を解放しても、
私は、そのままの格好で、ベッドの上で放心していた。

しばらくして、聞かれる。

「（今日は）キツかったか？」

「…大丈夫」

いつもより乱暴で激しかったけど、こんなにお互いに求めあうセックスは好き。
身体の隅々まで、身体の奥深くまで、ヨシキが染み込んでいる感じ。
こんな余韻が残るセックスは、ものすごく幸せだ。

毎回そういうセックスがあるわけじゃない。
また今度は、数ヶ月後になるはず。
このまま、この痕跡は、身体のどこかにまた潜ませて、
彼がいつかどこかで、引き出すのを待つのだ。

あぁ、もっと彼に乱暴にされて、犯されたい欲求。

【追記表示を隠す】

あまりにも気持ちよすぎて、涙が溢れてくる。
身体中が敏感になり、何をされても感じる。

その渦から逃れようとする身体の反応から、
もっとそれを味わいたい身体の反応が、混ざり合う。
おかしな状態が、全身の奥底から湧き出てくる。

後背位。

何度目かの体位の変更で、初めて後背位の格好になる。
その、獣のような体位は、いつもとは違う場所を責められて、
私は興奮を隠せなくなっていく。

お尻を高くあげて、彼のペニスを受け入れる。
お互いの性器だけが、ぴったりと抜き差しされる体位は、
私の中を中心に性感帯を突き刺しながら、刺激していく。

「あっ…あっっ、あっ…」
「あっ、はぁ、はぁ、はぁぅっ、あぁっ…」

激しかった腰つきが、ゆっくりと動く。
ゆっくりと抜き、勢い良く埋め込む。
なんどもなんども、繰り返す。

ペニスが、抜かれ。
ペニスが、刺され。

リズムよく入ってくるかと思えば、私の快楽をもてあそぶかのように、
意図もしないタイミングで、私に埋め込む。

「あぁ、スゴイ…ヨシキ、スゴイ…」

精一杯の理性を使って、言葉を発する。
思考がおかしくなっている状態で、言葉を発すると、さらにおかしな状態を誘発する。
普段言えない言葉が出る。

「気持ちいい、気持ちいい…」
「ヨシキのおちんちん、気持ちいい」

「ほら、もっと。どこが気持ちいいのか？」

後ろから責めながら、言葉でも責める。
そして、彼の右腕が後ろから回り込んで、私のクリトリスへと向かう。

「…！っぅぅ、あっっっ、あっっ」

「どこ？どこが気持ちいいか？」

「あっ、あっ…やだ、お願い、だめ、だめだめ…いやぁ」

「言えよ」

「…クリトリス、クリトリスが…」
「クリトリスが気持ちいい…あっ、気持ちい…あっ、あぁっっ」

「クリトリスだけか？」

執拗に指でクリトリスを責められ、
蜜壺には、彼のペニスが私の膣壁を様々に刺激する。

「おまんこ、おまんこも…おまんこ気持ちいい…」

「何が気持ちいのか？何されてる？」

「いや…言えない…」

「ほら」

時々、ペニスを埋め込んだまま、腰を押し付ける。

「…あっ…」
「おちんちん、おちんちんが気持ちい」
「おまんこのなかに、おちんちんはいってて…、気持ちいい…」

そして今度は、ゆっくりと押し付けられ、抜き差しされていたペニスが、
激しく打ち付けられる。

「…！あっっ、あっぅ、あぅ」

私は、両手でまくらやシーツをわしづかみ、
後ろからやってくる彼の激しい責めに耐える。

上半身が、逃げる。
ベッドの上で、私は彼の責めから逃れようと、身体が暴れる。
彼は、その暴れる私をまた押さえ込みながら、責める。

私たちは、後背位のまま、ベッドで何度も何度も挿入を愉しむ。

感極まり、私は身体中から汗や、涙が流れ出し、
口からよだれや鼻水までも垂れ流していく。
もう、私の何もかもから流れていく。

なにも抑えきれない。

理性も吹っ飛び、思考が遠く遠く吹き飛ばされていく。
身体の埋め込まれる彼のペニスだけが、私の思考と身体を支配していく。

「あっ、あっ….」

声にならない声が、喉奥から発する。
荒く激しい息づかいが、部屋中に響いていく。

絶頂が、絶頂がすぐそこにあるのに。
「イク」という言葉さえも、出せない。

ヨシキは、気付いていただろうか。
私が、もうそこまで絶頂を迎えそうな状態だってことを。

身体が大きくびくんと動き、蜜壺からたらりと大量の愛液が流れ出し、
太ももを濡らしていく。

「….あっああああっっ….」

潮を吹き、シーツをびっしょりと濡らす。
ぬめりある愛液と、さらりとした潮とが混ざり合ったシーツが、濡れていく。

絶頂に果て、ベッドに倒れ込む。

「まだだよ」

どんな顔をして、どんな格好になっているのかわからない。
そんなもう、涙と汗で化粧も落ちて、格好もあられもない姿で、
醜くなっているだろう私の身をひるがえし、仰向けにさせる。

「お願い…お願い、もうダメ、お願い…」

「来いよ」

そう言って、私の両脚を引っ張り込み、自分の腰元に寄せ付ける。

「お願い、いや、いや、いや…」

容赦なく、また彼のそそり勃ったペニスが埋め込まれる。

「いやぁ、いやぁあああ、お願い、お願い、いやぁああ」

「いやか？やめるか？」

身体が拒否反応を起こしながらも、また違う欲求が呼び起こされる。
おかしな状態が、身体中に電流が走るように流れ込む。

「お願い…、いや、いや…」

また徐々に、さきほどの状態が戻って来る。
思考が飛び、言葉が発せなくなる。

「ほら。やめるか？」

腰を激しく打ち付けながら、聞いてくる。

「あぁ、あっ、あっ…あっ、あっ…」

固くしていた身体が、開いていくのを自覚する。

「あぁっ、あっ…」

さっきまで「イヤ」と発していた私の言葉は、もう遠にどこかへ。
身体を見開き、彼のペニスを受け入れる。
そう、奥まで、奥まで届くように。

彼は、私のその反応を待ち受けていたかのように、黙って腰を振る。
さらに激しく、腰を打ち付けて行く。

「あっ、あっ...あっ、あっ…」

腰の動きとペニスの刺激。
それに同期するかのように、私の喉奥から声が漏れる。

激しく乱暴なそのセックスは、まだまだ続いていく。
この記事を書きながらも、私はこの夜を思い出し、濡れてしまう。

ヨシキとのセックスが、恋しくなる。

【追記表示を隠す】

二人、向かい合って両足を広げ、お互いの性器をさらけ出している。

「あっ、あっ…」

気持ちよすぎて、言葉を発せない。

何か言いたいとか、頭によぎるけど。
何か彼に言われたいとか、よぎるけど。

もうこのまま、このまま指を動かして。
その彼の指が伝えてくる。指先から、届く幸せ。
快楽が高まっていく。

気持ちいい快楽は、喜びと気持ちよさが混ざり、思考をおかしくさせていく。

「イっちゃう…イっちゃう…あっっ…」

絶頂を浴びた、そのままに、彼は私の身体をもてあそぶように言う。

「ほら、挿れて」

彼は、ベッドに仰向けになり、私を眺めている。
ずっと勃起しつづけているペニスが、雄々しく私を待っている。
そそり勃っている、固く大きくなっているペニス。

私は、彼にまたがり、私の好きなそのペニスを手にして、
自分で、差し込んでいった。

「…あっっあぁあ…うぅん、あっ…」

挿入して初めて気付く。
ずっと愛撫されていた自分の性器が、興奮したまま膨張していたのを自覚する。
ペニスが、自分の中でぎゅっと掴み放さない。
いつものペニスが、違うような感覚に陥る。

ゆっくりと腰を動かすと、いつもの彼のペニスが私を暴れさせていく。

「あっ、あっ….」

私の中で、いつものペニスが刺激していく。
いつもの場所に、ペニスの先が、押し責めていく。

「あっ、あっ…あっっ」

「ほら、もっと腰激しく動かして」

髪を振り乱し、私は下半身も上半身も、自分で動かしていないような感覚で
彼の上で暴れ狂っている。

「あっ、あっ、あっ…」

声にならない声が、喉元から発していく。

「あっ、あっ…あっっ、あっ」

時々、身を倒して、彼にキスを求める。
彼の耳元、首筋、肩、鎖骨、胸。
求めるがままに、舌をはわしていく。

「もっと舐めてごらんよ」

私は、腰を動かしながら、彼の上半身を舐め尽くしていく。
私の蜜壺の中は、たくさんの性感帯があって、その様々な場所を刺激したくなる。
彼に覚えさせられたそこ。彼に開発されたそこ。彼に見つけられたそこを。

身体の方向を変えて、背面騎乗位になる。
彼を背にした騎乗位だ。

目の前には、部屋の空間が広がり、何も隔てるものがない。
その恥ずかしい体位は、私をさらに興奮させていく。

彼にお尻をさらけ出して、腰を動かしていく。

彼は、私の腰やお尻を手にしながら、指が徐々にいやらしく撫で回していく。
そして、その指は、私のお尻の穴へと伸びていくのだ。

「あっっ…いやっっあぁ、あっっっ…」

指の先が、うごめいていく。
ローションと愛液に助けられながら、その指がなんの躊躇もなく潜り込んでいく。
私のお尻の穴は、いとも簡単に彼の指に支配されていく。

「あっ、あっっ、あっ…あっ」
「いや…あっっ、あっ、あっぅぅぅ…！」

自分で腰を動かしながら、新しい刺激を感じていく。
自分でペニスを抜き差ししながら、今度は彼の指が抜き刺されていく。

二つの穴を同時に責められる。

ペニスを激しく求めると、同様にお尻の穴にも刺激が走る。

「あっっっ…！っっっあっ、あっっ」

悦楽の端が、見えてくる。
絶頂が、私を迎えている。

「あっ...イっちゃう、イっちゃう...イク、イクイク...」

私は、部屋中に声を響かせて、彼に訴える。

「イっちゃう...あっっ、あっっっっ」

私は、彼を背にして、自ら腰を降って、絶頂を迎える。

「あっっ、あっっ....」

きゅっと、自分の蜜壺が締まっていく。
ペニスを咥えこみながら、私は感極まって、絶頂を迎える。

「あぁっ....」

「イったか？」

彼は、私にそう聞きながら、私の身体を離さずに、
私の上半身を自分の身体に引き寄せた。

「...あっ...」

「いや....あっ...」

背面騎乗位の格好から、私の身体は仰向けにされる。
彼の身体の上で、仰向けになり、後ろから責められる格好になった。

そして、彼の指は、クリトリスへと伸びる。

「あっ、ダメ、ダメ...イっちゃったの...ダメ...」

私のいつもの懇願が、受け入れられることはナイ。
この後、どんなことが待ち受けられるのか分からないけれども、
彼は、私の懇願を許さずに、責めていく。

「あっっ、あっ...」

ベッドの上で、背後から責められていく興奮。
私の首筋に、彼の歯が立てられる。

「あっ...あぅ...」

彼の両足で、私の下半身は開かれ、
彼の右腕で、私の下半身は責められ、
彼の左腕で、私の上半身は拘束され、
彼の口で、私の首筋を噛まれる。

身体中に、彼を感じる。

私は、彼に全身を支配されていた。

「あっ、あっ...」

もう何度目の絶頂になるのか分からない。
私は、またそのままの格好で、彼に支配されながら、
絶頂を迎える。

「....！あっっ、あっっっ、あっ...イっちゃう...イク、イクイク...」

この後、またさらに愛撫は激しく、乱暴になっていく。
そして、身体中に痛みの走る責めに、興奮を高めていくのだ。

何ヶ月かぶりの激しく、乱暴で、忘我させられるセックスを味わう。

【追記表示を隠す】

肉体あっての現代で、欲情あっての社会の発展と言い放つ。

いいねぇ。
政治論と下ネタを同じペースで、同じテンションで語る人。

そう。文化の発展も何もかも、エロが源です。
映像技術の発展も、インターネットの発展だって、同じく。

さて。

ヨシキとドライブ中。
彼が、何気なくつぶやく。

「綺麗な、あんよ」

信号待ちで、目の前に原付きバイクが止まっていた。
ショートパンツの女性で、スラリと綺麗なおみ足がまっすぐ伸びている。

「...」

信号が変わって、そのままバイクはすすーっと走り去っていく。
私は、何も言わずに、ヨシキの太ももをパチンと叩いた。

「あはははは」

なんで、思ったことをすぐに口にしちゃうかね！
ワザとでしょーーーーーっっっ！

いいのよ。男だからね。
他所の女性のおっぱいだって見ちゃうでしょ。
足だって、くびれだって、見ちゃうでしょ。
裸を想像しちゃったり、エッチなことをあんなことこんなこと妄想しちゃうでしょ。

でも、たまには私のこと見て、
欲情しちゃう言葉いってみてよーーーーっ。

うわーーーーんっっ。

いいもん。
エッチなヨシキが好きなんだもん。

前段の社会言語学者キム・キョンジュさんの言葉にのっかれば、
そのエッチなことを考えたり、エロいことしちゃったりすることが、
ヨシキの生活の活力になって、仕事の源になっていったり。
それが、ずっとその先のヨシキが関わるいろんな人の幸せにつながって、
その先のもっといろんな人の発展にもなって、社会的なものへとつながって。

人間が、様々なことを営むことって、そういうことなんだよね。

エッチなことを正当化してみました。

でも、他所の女性の足の、そんなのを思い出して、
ちょっぴりいじけてみたりして。
そして、今夜は自分の足にたっぷり保湿液を塗ってみたりして。

最近、自分メンテナンスを怠ってるなぁ。
もしかしたら、ヨシキ気付いていたかもなぁ。
自分の足をまじまじとマッサージしながら思う。

手を抜いちゃイカンな、と。

ヨシキに触られたい〜と思いながら、自分の足を愛でてみる夜。
愛されたいなら、まずは自分を愛そう。

【追記表示を隠す】

なんか、領収書のその束が美しくない。

勘定科目毎にホチキスで留めて、それを月別に分けているバインダーのファイルに
放り込んでいるだけで、楽ちーんって思っていたんだけど。
半年も過ぎたころから、なんだか美しくないことに気づく。

しかも、束ねた領収書を、バインダーのリフィルに放り込んでいるだけなので、
その領収書の重みが出てくる。
すると、その重みでリングファイルの金具が歪む（涙）。
ほんのすこしの歪みなんだけど、それがパンチ穴を痛めるんだわ。

こんな汚いファイルを、今後7年間も家に置いとくわけ？
捨てたくなるんだけど（笑）。

なんかね。
ものづくりの性というかね。
美しくないものを目にすると、直したくなるんですわ。
もう、性分です。

この週末、9月分までのすべて、本年度分の領収書、経理関係の書類を整理。
結局、領収書の整理は、糊でペタペタと工作の時間となってしまったのでした。

今期から、ヨシキの帳簿を見ることになったので、
これだってもっと言うと、人様の帳簿。
それこそ、美しくないファイルリングを渡すわけにはいかん。

ってことで、美しさ優先で、面倒だけど時間かかるけど、
綺麗に整理したいと思うよ。
だって、結局は直しちゃうんだもん。
ゴミみたいな扱いにすると、捨てたくなるんだもん（笑）。

ってことで、9月分の帳簿も付け終わって、
すっきりしたところなのでした。

今夜はこの辺で。おやすみなさい。

【追記表示を隠す】

私たちは、それを軽くかわしながら、彼らのプレイを眺めている。

あとから、私たちの真向かいのボックス席にとあるカップルが入店。
私たちとは、薄いカーテンで仕切られているだけだ。

男性が、女性の体に緊縛を施し、そのうちソファの上で、
床の上で、セックスをしはじめた。

ヨシキと一緒に入店して初めての賑わいをみせるハプバーだ。
真向かいの他人のセックスを眺めながら、私たちはグラスを傾ける。
ふと、隣に座っているヨシキの下半身に手を触れると、すっかり勃起していた。

「...おっきくなってる」

「そりゃ、なるだろ」
「チヒロは？見ていて（濡れたり）ならないのか？」

「んー」

なんだろう、目の前にヨシキという史上最高に欲情する人がいるので、
他人のセックスに興味がわかない（笑）。
なんとなく、アダルトビデオを流している様子のような。そんな感じ。
そう、ただの風景だ。

私たちも、時々キスを交わす。
ヨシキも私のスカートの中に手を入れては、私を小さく責める。

それでも、他のカップルのような大胆な行為にはおよばない。

ずっと向こうのボックス席の壁には、別の単独女性が張り付けにされていた。
両手首、両足首を拘束されて、他のカップルたちにいたずらされているのだ。

フロア全体が、妙な空間でうごめいている。
女性のはしゃぐ声も広がるから、エロい感じではないけれど。
徐々に裸にされていくその張り付けられている女性は、
周囲のいたずらに応えながら、楽しんでいる。

もう少し、女性の官能的な雰囲気があると、私たちも盛り上がれるのにな。

ヨシキは、初めて目にする緊縛に、

「綺麗だ」

と、感想を答えていた。
女性の曲線美には、緊縛って似合うよね。
ロープアートって、世界に誇れる日本の芸術だと思う。

「ねぇ、私が縛られてるの見てみたい？」

しばらく考えて、答えるヨシキ。

「...わからないな」

ちょっと前に何かで質問されたことがある。

「縛られてみたいか？」

私は、そのときすぐに「うん」って答えた。
ヨシキがどう思ったのかわからないけど、私はヨシキに縛られたいだけ。

両手首を軽く縛られるのでもいい。
ヨシキの手で、両腕を拘束されるのでもいい。
軽い紐で、ベッドやソファ、テーブルの足に括られるのでもいい。
ヨシキに自由を奪われて、ヨシキに好きなように弄ばれる。
もう、そう想像しただけで、欲情しちゃう。

いろんな人が、それぞれに欲情するポイントがあるんだろうな。

他人が他人に見せない行為を見せ合うって、本当に面白い。
私たちは、彼らの様子を静観しながら、そのハプバーという空間を楽しんだ。

次に行くときも、週末の早い時間がいいかもね。
また今度は違う雰囲気を楽しめるかもしれない。
それと、この間の席は、フロア全部が眺められて結構特等席だよ。
また同じ席につけられるといいな。

ハプバーでの楽しみ方をまたひとつ見つけた私たちでした。

【追記表示を隠す】

最近、私たちの中で定番となりつつあるローションを部屋で購入し、
キスを重ねながら、ローションを潤滑油にして抱き合った。

数か月に一度、ものすごく乱暴に激しく抱き合うことがある。
この日は、興奮が重なって激しくなっていった。

髪を引っ張られたり、何度も何度も挿入を外してくれなかったり。
どんなに何度も絶頂を迎えようとも、彼は腰の動きを止めない。
声も出せないほどに、彼の責めに耐える。

後半は、ここがどこのホテルで、さらには部屋なのか外なのか
わからないような残像が目の間に繰り広げられるような感覚も。
いろんなものが身体中の穴から吹き出すような。

「（今日は）キツかったか？」

「...うん。でも大丈夫」

むしろ、もっと乱暴でも平気。
もっと酷いことされて、辱めを受けて、もっともっと興奮したい。
私、ドMちゃんだから（笑）。

ヨシキに犯されて、興奮する。

これは、ヨシキを信頼しているからこそ、身を任せられるのだ。
愛のないセックスではない。
とても信頼している彼の手で、私は彼に好きなように抱かれる。
彼の求めるがままに、この身も心もさらけ出す。
そして、誰にも見せない姿を見せ、誰にも聞かせない声を出す。
開放的で、恥ずかしくて、何にも言えない私たちだけの空間。
ものすごく幸せになれる。

この身だけで、そしてその全てで彼を受け入れる幸せ。

何をされても、平気だ。

たまには、こうして激しく乱暴になりたくことって衝動的にあるじゃない。
身体がそれを求めることってあるじゃない。

もちろん、優しくゆっくり抱き合いたいって思う時だってある。

そんな風に、私たちはその日のコンディションと黙って
相談しながら、暗黙の了解でお互いの抱き合い方を変形させていく。

これが、ぴったりとマッチすると、悦楽の上昇はいつものセックスの
数倍は良くなっていく。感度も良くなっていく。

いつもより濃厚で乱暴なセックスは、私の身体の中に埋まっていた
いろんなものが、吐き出されていったような。
まるでデトックスをしたような後を感じた。

ヨシキは、どうなんだろう。
思うままに、私を抱いていると、どういう気持ちになって、
どう興奮して、私を求めていくのだろう。

ヨシキのペニスと、指と、腕と、唇で施された愛撫。
私の身体中は、彼が施した様々な悦楽の痕跡だらけ。

今度は、スローセックスかなぁ。
ゆっくり挿入を楽しみ、何度も何度も軽いキスを重ね、
お風呂でたっぷりマッサージをしながら、おしゃべりをして。

でもその日のコンディションによるので、また激しくなっちゃったりして。

何も考えない。
身体が求めているままに、抱き合うのがいい。

これは、ヨシキが私に教えてくれて、身体に染み込ませたこと。

昨夜の逢瀬を思い出しながら、私は身体の奥にしまっていた
一番新しい悦楽の渦と痕跡を反芻する。

ヨシキを思い出すと、幸せな気分。

【追記表示を隠す】

電話くれて、ありがとう。

寝ぼけ眼で、ヨシキの声を聞いて、うっとり。
あぁ、好きな男の声って、なんでこんなに幸せな気分になれるの〜。

声だけでイっちゃう。ふふふ。

会えなかったけど、明日も約束しているし。

せっかく起きたので、軽い夜食を食べながら、
残していた作業に手をつける。
もう1時間ぐらい起きたら、寝ようかなと思う。

久々に（お金になる）仕事しています（笑）。
このところ、ずっと営業とか打ち合わせとか続いて、
経費ばっかりかかっちゃっていたからね。

自営業だから、不安になることもあるけれど、
やっぱり「今」を大事にすれば、
「次」がそのまま「今」になっていくんだよなぁって思う。

このまま疾走したいって思うときもあるけど、
今の私にはそんなパワーはないし。
低空飛行で、ある程度のパワーを小出しにしつつ、求められている仕事を堅実に。

面倒くさいことの繰り返しがあったり、
でも、その先の快楽があったり。
この仕事しててよかったって思うことも大きくて。

ヨシキは、どうしているかなぁ。
今は、ものすごく忙しそうにしているけど、
いろいろ思うことを、心の片隅にくすぶらせていたりするんだよね。

ほにゃほにゃと。
いろんな人と会って、ちょっとくたびれモードだけど。

やっぱり、ヨシキが私の元気な源になっていると実感。
だから、私もヨシキの元気な源になりたいって思う。

今夜はこの辺で〜。
シャワー浴びて一時間ほどゴロゴロしてから寝ます。
明日も忙しいけど、頑張る〜。


【追記表示を隠す】

ぜひ言いたいことがあると。

「30年後も、お前は一人でオナニーしているぞ」

「しかも、今のお前以上に」って（笑）。

51歳。リリーフランキー。
20歳の頃よりもっとずっとオナニーしているらしい（笑）。

その噺に、鶴瓶が、加勢。

「昔、先っちょに紙がついてるのを、嫁に見つかった」

あはははははは！

もう、男って（笑）。

ヨシキもオナニーしているって話はよく聞く。
この間なんかも、アダルドビデオ店に2時間もいたからね？
44歳に手に届こうとも、オナニーはするんです。

寝る相手がいようとも、男はオナニーするんです。
男の下半身は、いくつになっても基本変わらないものなのです。

ちなみに、リリーフランキーは、憂鬱さを打ち消すためにオナニーしているとな。
だから、歳を重ねるごとにオナニーが増えるんだって。

巷の噺では、街中で気になる人にもインタビューしているんだけど、
とある童貞くん二人へのインタビューもなかなか。
栃木から、一泊二日で湘南に水着の女の子を眺めに来た二人。
ただ、眺めているだけで、二人で勝手に女の子談義をしているだけ。
ナンパすることもなく。

いいよね。きっといろんなこと想像力豊かになってて。
女の子とのエッチは、あんなこととかそんなこととか想像しているんだと思う。
いろんなものを目に焼き付けて、オナニーしちゃっていいんだよ。

リリーフランキーと鶴瓶が、「好感が持てる童貞」と評した（笑）。
そういえば、ヨシキと童貞くんの話で盛り上がったのを思い出す。
これは、また別の記事で。

まぁ、オナニー話だけで盛り上がっているんじゃなくって、その後は
リリーフランキーの結婚観なんかも話題が出てきて、感慨深く。

もっと笑えたのが、以前50歳を目前に控えた頃、
このまま結婚できないんだったら、
ゲイだって思われたほうが、世間体（笑）にもいいんじゃないかと。
もの書きとしても、幅が広がるかなという期待もあって。

試しに、アシスタント君の（ペニス）を舐めさせてもらったらしい（笑）。

すげーーーな（笑）。
試しにって、試しに舐められるものなの？

結局は、（舐めてみても）何がいいのかやっぱりわからなくて、
ゲイへの道は諦めたらしんだけど。
そりゃ、まぁ。そうでしょう。

ちなみに、その舐められたアシスタント君は、
そのときは無反応だったらしいんだけど（それはそれでスゴイな）、
何かの記事に書いたら、ものすごく怒られたらしい（笑）。
あはははは。

もう、ただのネタじゃんか（笑）。

いいよね。リリーフランキー、最高（笑）。
やっぱりリリーフランキーの低空飛行な無神経ぶりが面白すぎ。
久々にお姿を見かけて、話を聞いて、笑いました。

そして、そのリリーフランキーにペニスを舐められた男のほうも気になる。

【追記表示を隠す】

再度お見合いの話を持ってきた話が浮上。

実は、この話は3年以上前に断っていて、
さらに2年前にも再度お断りしている。
まだ、いい人見つからないの？その人。
なんか、その人自身に問題あるんじゃないの？

「会うだけでも、会ってみたら？」

バツ２の娘を心配するのはいんですけどねぇ。
まぁ、田舎の面倒くさいご近所付き合いもあるんでしょうけど。
婦人会の人に頼まれた事情もあるんでしょうけど。

「私の顔を立てると思ってね？」

そんなの知ったことじゃねーし。

付き合ってる人もいるし、いい加減ほっといてくれないかなって。
んで、その人連れてきなさいとか、すったもんだ。
いやいや、結婚する気ないし、連れてきてどうするの？

そもそもヨシキを、こんな面倒くさい田舎にある実家と、
関わり合いを持たせるなんて、させたくないし。

弟には、「姉さん、不倫でもしてるのか？」とか言われるし（怒）。
弟に、そんなこと言われるようになるとは。
そんな弟もバツ１だけどね。自分の心配しとけや。

そんなこんなで、これまでの結婚生活のことも含めて大喧嘩。
いい年こいて、親と喧嘩するって情けない。

だから、無理なんだってばさ。結婚なんて。

結婚するって、自分の生活を変えることなんだよね。
若い頃だったら、生活を変えることのエネルギーって大したことじゃないんだけど、
さすがに40歳も超えると、そのエネルギーを使うのって大変。

しかも、これまでも結婚生活で、十分に痛感した。
私は、自分の生活を変えることができない。

本気で、自分の生活を変えてまで一緒に暮らしたいって思える人じゃないと無理だよね。
だから私は、今度結婚したい気持ちになったときには、かなり慎重になると思う。

んで、一度も会ったことのないその人だけど、
（実際には20年以上も前に面識はあるらしいけど）
会ったこともないし、その人のこと全然知らないけど。
そもそも、あんな田舎の狭っ苦しい生活の中に身を投じるなんて、無理。

さすがに3度目のお断りなので、これで最後になるだろう。
（写真でしか見たことのなかった）彼の子供達は、
上の子は中学3年生になったそうだ。
小学生だったのに、子供の成長は早いねぇ。

家族は欲しいと思うことはあるけれど、
もうそれは、叶うことに努力をしないし、未来を見ないことを決めている。
今、楽しくて幸せて。今を生きることに、覚悟を決めたのだ。
そう、ヨシキのそばにいることが、幸せだから。

いろいろと、自分が自覚している自分の欠陥っぷりを刺激されて、
情けない気持ちになって、凹む。
あれね、身内ってホント、言うことキツイよね。
まぁ、私もキツく言っちゃうんだけどさ。

これも身内ならではか。
絶対仲良くなれる相手だから、言いたいことも言えるってことか。
でも、相容れない部分で言えば、身内だからこそ許せないことも多く。

あー。でもさ。なんだか、くさくさするので甘い物が食べたいっ。
シュークリーム！ソフトクリーム！チョコレート！

【追記表示を隠す】

だから、私に何が出来るだろうって、考える。

仕事を作ったりとか。
誰か（仕事に）繋がる人を紹介したりとか。

でも、そういうのって、結局ヨシキのキャラからすれば、
私がどうこうするのも不要かなと感じることもある。

だって、きっと大丈夫だから。
これは、彼が独立したてのころから言ってる。
そう、そういうことに関しては、ヨシキは大丈夫な人。
心配ないって思う。

なら、他に誰にもやれなくて、彼の支えになることってなんだろうって。

仕事に集中できて、なるべく負担を減らしながら
クリエイティブに専念できるって、幸せなこと。
ヨシキには、今それが欲しいよね。

ヨシキとご飯を食べながら、私が言う。

「ねぇ、結局は今度の確定申告も私にさせる気でしょ？」

「うん（笑）」

「また前回みたいに、急に言われると帳簿をゆっくり見れないから」
「今のうちに手伝わせて」

個人事業主で、自宅兼事務所だから帳簿のつけ方に工夫がいる。
家事按分とか、生活費とのバランスとか。
しかも、製造業ではないので仕入れもないし、製造原価が人件費にあたる。
それと、発生主義会計だしね。

どこまで彼の役に立てるのかわからないけど、
彼が助かるのであれば、かつ彼が仕事に集中できるのであれば。
それらに、私の手が必要となれるなら、これほど嬉しいことはない。

私が、彼を必要としているように。
彼も、私を必要としてもらえたら。

もちろん、私が手を貸さなくてもいいとも思う。
余計なお世話なんじゃないかとも思うけど。
どこまで手伝うかの線引きも必要だし。
（だって、お金の流れが丸見えだし）

自分ではない誰かのために役に立てるのが嬉しい。
これは、仕事の基本だ。

だから。

ヨシキの帳簿を手伝おうと思っているのは、仕事。
彼の仕事に役に立てて、それでいて、彼がクリエイティブに集中できるなら。
それが、また彼の向こうにいるクライアントに喜ばれるのなら。

目の前にある仕事は、必ず誰かの役に立っている。
どんな仕事でも、そう思えると、幸せだ。

ヨシキが（ものすごく）苦手としている事務仕事を、
お手伝いすることに決めました。
いつまで、どこまで関わるのかは、まだ彼とは話していないけどね。

【追記表示を隠す】

ついつい、一緒にいたい気持ちも重なって、その後はなるべく時計を見ないように過ごした。

ヨシキの匂い。
ヨシキの腕。
ヨシキの指。

会わなかった間にいろんな話も重ねて、私たちは久々の逢瀬を楽しんだ。

とある店。
トイレに立った際に、カウンターに座っていた男性が目に入る。

げげげ。

あいつだ。
人のセックスを観ながらオナニーする男。

2年ぶりだ。
メールも無視している間に、すっかり連絡を取りあうことはなかった。

席に戻って言う。

「ヨシキ〜。知ってる人がいた」

「お？」

ヨシキに近づいて、耳打ちする。

「あれよ、人のセックスを観るのが趣味って男。キリンにも登場させた」

ずいぶん前の話だから、ヨシキは覚えがないようだ。

「ほら、自分好みの男に女あてがって3Pするってやつ」

「あぁ...」

なんとなく、思い出したようだ。
iPhoneを手にして、その男の名前を検索した。
ちょっと音楽業界では、知られている名だ。
だから、名前を検索したらすぐにいろいろ出てくる。

「ほらほら。この人だよ」

「へぇ」

業界内（の男性）の間では、その性癖は有名で。

店を出る際に、カウンター横を通らなければならないのだけど、
その男と目があった。
気づかないふりはしたけど、向こうは私だって気づいたかもだな。

そして、その目線は、きっと私の姿を通り越して、ヨシキを見たはずだ。
自分好みの男かどうか（笑）。

深夜の雑居ビルの合間を歩きながら聞く。

「ねぇ、3Pの申し込みあったらどうする？」

「でも、男が好きなんだろ？」

「そう（笑）」

私たちのセックスを眺めながら、彼は自慰行為をするのだ。
そして、その視線の先には、ヨシキのペニスだったり、
お尻だったりするんじゃないかと。

ちなみに、ペニスよりもタマを触るのが好きらしい。
世の中には、いろんな人がいるよね。

...ヨシキに、そんな毒牙にかからせてたまるかーーーーっ！
私の大好きなヨシキのあそことかそことか、触らせないよっ！
きーーーーっ。しっ、しっ、しっっっ。←足蹴

【追記表示を隠す】