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 内部告発サイト「ウィキリークス」は9日、大筋合意した環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の知的財産分野の条文案とする文書を公開した。文書では、焦点となったバイオ医薬品のデータ保護期間について、参加国ごとに異なる移行期間を認めている。

 60ページからなる文書は、アトランタの閣僚会合で参加国が大筋合意した5日付。文書では、バイオ医薬品のデータ保護期間について、①少なくとも8年、②少なくとも5年と「そのほかの措置」を組み合わせる、のどちらかを選べるようになっている。米通商代表部(USTR)のフロマン代表は5日の記者会見で「少なくとも5年のデータ保護と、その他の措置を組み合わせて、同等な結果を得られるようにした」と説明していた。

 また、末尾の付属文書では、マレーシアとメキシコに5年、ペルーとベトナムには10年の移行期間を認めている。USTRからは取材に対し回答がなかった。