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【神奈川】

平和賞「原点に近づく」 「9条」実行委相模原で会見受賞「もう一歩かな」

記者会見する鷹巣さん。左は石垣さん=相模原市南区で

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 「ノーベル平和賞が原点に一年一年近づいてきているのでうれしく思う」。九日、相模原市内で記者会見した同市の市民団体「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会。受賞は逃したものの、人権擁護や民主化に取り組む候補の受賞が続いたことを、平和を希求する憲法九条の理念を重視してくれていると喜んだ。 (寺岡秀樹、宮畑譲)

 「憲法九条を保持している日本国民」の推薦を発案した主婦鷹巣(たかす)直美さん(38)は、受賞したチュニジアの「国民対話カルテット」を、「とても大変な思いで、日々取り組まれてきたと思う」と祝福。今回は「日本国民」のほか、「九条の会」「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」も候補に挙がっており、「みんなで九条の理念を広めていくことが願い。候補になって話題になったことに感謝します」と述べた。

 実行委の石垣義昭共同代表(74)は「大変残念」とした上で、昨年は女性や子どもが教育を受ける権利を訴えたマララ・ユスフザイさん、今年はチュニジアの民主化活動団体が受賞したことを「平和賞が原点に立ち返っている」と評価。「平和づくりの基本の軸となる憲法、核廃絶を求めた団体に光が当てられた」ことの意義を強調した。「日本国民の憲法に対する認識は深まっている」とも感じており、「日本国民」の受賞まで「もう一歩かな」と胸の内を明かした。

 

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