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【国際】<ノーベル平和賞>テロの対極「非暴力」評価民衆が蜂起して独裁政権を倒した「アラブの春」を経験した中東各国では、圧政の重しが取れたイスラム過激派のテロが逆に活発化し、再び混乱に陥っている。 その中で成功例とされるチュニジアへのノーベル平和賞授賞は、暴力に頼らず、健全な民主化を達成することが可能だというメッセージを強く打ち出した。 「国民対話カルテット」の特徴は、宗教や立場を超えて地道に対話し、紛争を防ぐ取り組みだ。対極にあるのは、異なる思想を排除する非寛容なテロと言える。シリアなどでは過激派が台頭し、日々大量の難民を生み出している。 ノーベル賞委のフィーベ委員長は授賞理由で「ジャスミン革命の成果はまだ失われていない」と強調した。授賞はチュニジア国民だけでなく、混乱の続く中東やアフリカの人々を励まし、市民主体の民主化の流れを後押しする意図がある。 (小嶋麻友美) PR情報
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