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 ラグビー日本代表の主将リーチが11日(日本時間12日午前4時)の米国との1次リーグ最終戦に向け決意を語った。今大会、どんな結果が待ち受けようとも最後まで主将の重責を全うする覚悟だ。

 英・ウォリックで行われた7日夕の練習時間帯に、1次リーグB組の首位だった南アフリカが米国を64―0で破り、決勝トーナメント進出を決めた。初戦で金星を挙げた相手が終わってみれば1位突破。「日本の1位通過はなくなったけど、しょうがない。(感想は)何もない。自分たちのことに集中する」

 自身2回目のW杯は主将として迎えた。エディ・ジョーンズヘッドコーチ(HC)から主将を打診されたとき、いったんは固辞している。堀江、田中、五郎丸の名前が浮かび、「もっといい主将がいると思っていた」。ジョーンズHCはリーチがチームでベストの選手であり、勝利への執念を持つことを高く評価。リーチは受け入れた。

 日本が今大会、地に足をつけて戦えているのは、リーチの統率力によるところも大きい。ここまで2勝して米国にはくみしやすいという気の緩みと、スコットランドの結果を待つチームに漂う不安を一掃しようと、仲間には最終戦の意義を強調する。「勝って帰るのと負けて帰るのでは差が全然違う。日本のラグビーを盛り上げるラストチャンス。負けて帰ると2勝しただけとも思われる。3勝して日本を元気にしたい」