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【ゴルフ】

平本が首位タイ発進 心機一転で好スタート

2015年10月9日 紙面から

第1日、2番でティーショットを放つ平本穏。4アンダーで首位=石岡GCで

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◇ツアーワールドC<第1日>

 ▽8日、茨城県小美玉市、石岡ゴルフ倶楽部(7071ヤード、パー71)▽快晴、気温23・3度、風速5・1メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽126選手(アマチュア6人)▽観衆1028人

 プロ9年目の平本穏(やすき、29)=アイディオー=が5バーディー、1ボギーの67で回り、自身初の首位発進。絶不調だった前戦のトップ杯東海クラシックは大たたきした上に過少申告で失格。心機一転、新型ドライバーを導入したのが奏功した。星野英正(38)が4アンダーで首位に並び、永野竜太郎(27)ら5人が1打差で続いた。

 平本の顔から迷いは消え、スイングには自信があふれ出ていた。出だしの2、3番で連続バーディー。好機の起点は、いずれも正確なドライバーだった。「(フェアウエーが)狭いと思ったけど、曲がらないからいいだろうという気持ちで打てたのが良かった」。15番では330ヤードもかっ飛ばした。一直線に勢いよく飛んだ球が、悩みも苦しみも押し流していた。

 前戦のトップ杯東海クラシックは散々だった。打てばフックボールの連続で、なすすべがなかった。集中力は途切れ、予選落ち。スコアの過少申告も発覚し、「三好という難しいコースに手も足も出なかった。心が折られた」とうめいた。

 だから、変化を求めた。開幕前日。師匠の加藤公徳プロに電話で指導を仰いだ。右肩が下がり、体の軸が右に寄る悪癖を指摘され、すぐさま修正した。5日に初披露されたばかりのダンロップの新モデル「ゼクシオナイン」を試し打ちすると、「(クラブを)変える勇気も必要」といきなりエースドライバーとして使用。変化を恐れず進化への一歩につなげた心意気こそが、好スタートの要因だった。

 「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」(松岡修造著)を前夜も愛読。「崖っぷちありがとう! 最高だ」「今まで何万発、打ってきたんだ!」−。そんな修造語録を読み返し、「自制して、勉強するようにしている」。決勝ラウンドの10日には3歳の長男・誉(しゅん)くんの初めての運動会が控えているが、「行ってやりたいけど、行けないように頑張る」と平本。プロ9年目、未勝利のパパが頂点を狙っている。 (松岡祐司)

 

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