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【大リーグ】

カブス、パイレーツ破り地区シリーズ進出

2015年10月9日 紙面から

◇カブス4−0パイレーツ

 大リーグは7日(日本時間8日)、ピッツバーグでナ・リーグのワイルドカードゲーム(地区シリーズ進出チーム決定戦)を行い、カブスが地元パイレーツを4−0とゼロ封。先発右腕ジェーク・アリエッタ(29)が4安打完封、11奪三振で勝利投手となり、今季両リーグ通じて最多22勝、後半戦の防御率0・75通りの力を見せつけた。ポストシーズン(PS)の無四球完封で、11奪三振はメジャー最多記録。PSで12年ぶりの勝利を収めたカ軍は9日(同10日)、敵地開幕の地区シリーズ(5回戦制)で、カージナルスと対戦する。

 あり得ない快投で飛ばしまくった。今季のアリエッタは、直球の平均球速が152キロだったが、この日は初回から97マイル(約156キロ)を連発。これにメジャー屈指の切れを誇る150キロ弱の高速スライダーなどを織り交ぜ、5回まで二塁を踏ませなかった。

 後半は疲れも見えたが、6、7回はバックの好守で併殺も奪い、4安打完封。アリエッタは「疲れたよ。でも、最初から完投するつもりだった。最後のアウトを取る投手になろうと決心していた」と、球団公式サイトに力強く語った。

 ポストシーズン(PS)無四球完封で11奪三振は、2010年フィリーズのコール・ハメルズ(現レンジャーズ)の同9奪三振を更新するメジャー記録。

 カ軍投手のPS完封は、第二次世界大戦が終戦した1945年以来70年ぶりで、11奪三振は球団PS最多タイと記録ずくめだった。

 7回は、アリエッタが打席で150キロ直球を腰にぶつけられた。激高した両軍ベンチが総出でもみ合う“プチ乱闘”に発展したが、背番号49は「今夜はボールが滑って自分も2死球を与えていたから、ぶつけられるのは予想していた。あっちの心情は理解できる。あの後も全く問題なかったよ」とどこ吹く風だった。

 1908年を最後に、「ヤギの呪い」もあって100年以上も遠ざかっている世界一に向け、まずはカ軍の絶対的エースが第一段階をクリアしてみせた。

 

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