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【プロ野球】

呉昇桓はCS絶望的 「全力で投げられない」

2015年10月9日 紙面から

キャッチボールを終えトレーナーと話す阪神・呉昇桓=甲子園で(保田叔久撮影)

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 タナボタのCS進出を喜んでばかりはいられない。右内転筋の張りを訴えている阪神・呉昇桓投手(33)のCS出場が8日、絶望的な状況になったことが判明。中西投手コーチは現状をこう明かした。

 「(呉昇桓は)ちょっときついな。(キャッチボール以上の練習は)投げてない。全力で投げられない、と言っている。登録もできない」

 この日、呉昇桓は全体練習に参加。キャッチボールこそ行ったが、ブルペンでの投球練習は再開できないまま。右内転筋の張りを訴えて登録を抹消されたのが、9月26日のこと。3日に1軍の全体練習に合流し、その時点では「試合(CS)に関しては問題ないと思う」と話していたが…。登録のメドも立っていない。

 今季は41セーブを挙げ、2年連続となる最多セーブのタイトルを獲得した、球界を代表する守護神。不在は、あまりに痛すぎる。昨年のCSでは、甲子園での2試合と、東京ドームで果たした4連勝の全てに登板。6戦4セーブと獅子奮迅の働きを見せて、日本シリーズ進出に貢献した。

 和田監督も、呉昇桓に関しては「ちょっと思わしくない」と表情を曇らせた。呉昇桓が離脱すれば、抑えの筆頭候補は福原。安藤や高宮らも加え、岩崎も中継ぎに配置転換し終盤のリレーを形成することになる。

 前日、呉昇桓は自身の去就に関して言及。残留の可能性を問われて「そういう気持ちはあります。でもそれは、エージェントに任せている」と話した。CSでの出番もないまま、阪神を去るようなことがあればあまりに寂しい。手負いの状況で挑む、CSファーストステージの伝統の一戦。守護神不在のピンチは、一丸となって乗り越えるしかない。 (道辻歩)

 

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