新極真会空手との合同練習で、ミット打ちに挑戦する吉田沙保里=愛知県大府市の至学館大道場【拡大】
「吉田さんは、初っぱなからローキックをやった。素人でいきなりローキックできる人はなかなかいない。さすがにすごいと思った」とは、新極真会の日本代表で前回大会優勝の将口恵美(25)。今回の全世界選手権を最後に競技者としては一線を退くつもりだけに「すごいし、レスリングの練習はビックリする方法が多かった。バランスの取り方の練習など、空手にも生きてくる動きがあると聞いて、もっと早く知りたかった」と残念がった。
「(フルコンタクト空手は)実際に当てると聞いているので、絞め技がある柔道でも怖い私にはとても無理」と吉田。それでも「(新極真の)世界チャンピオンと聞くと『こういう人が世界チャンピオンなんだ』と思うし、『自分もこう見られているんだ』と気が引き締まる。また自分も頑張ろうと思える」と合同練習実現を喜んだ。
練習後に黒帯付きの道着をプレゼントされると、早速着替えて新極真の選手と記念撮影も行った吉田。先月の世界選手権(米ラスベガス)から帰国後に左肩を痛め、現在はスパーリングなどはできないが、「(年末の)全日本選手権で優勝して(五輪代表を確定させて)、『2015年はいい年だった』としたい。そこからはリオへ向けて一直線」と、五輪4連覇を視野に入れた。