プレゼントされた空手着を着て、新極真の選手たちとくポーズを取る吉田沙保里=愛知県大府市の至学館大道場【拡大】
レスリング女子で世界選手権、五輪合わせて16連覇を果たし、来年のリオデジャネイロ五輪代表に内定している吉田沙保里(33)=ALSOK=と、フルコンタクト空手の新極真会から世界選手権(10月31日~11月1日、東京体育館)に出場する日本代表が9日、吉田が普段練習している愛知・大府市の至学館大道場で合同練習を行った。
本格的なアップの前に新極真の選手がミット打ちなど空手の練習を披露。吉田も志願してミット打ちを行った。「見よう見まねでやった」というが、いきなりローキックを見せるなど運動能力の高さを示し、新極真会の緑健児代表(53)を「蹴りにバネとキレがある。いい突きや蹴りは(ミットに当たったときの)音が違うが、(吉田の蹴りは)いい音がしていた。真剣に空手をやれば世界チャンピオンになれる選手でしょうね」とうならせた。
合同練習は、栄和人至学館大監督(55)=日本協会強化委員長=と同じ鹿児島・奄美大島出身で、旧知の緑代表が申し入れて実現した。合同練習は何度も経験している吉田だが、これまでは他競技の選手がレスリングをする形だけ。初めて他競技を体験し、「なかなかない機会で、とてもいい刺激をもらいました」と笑顔だ。