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ノーベル文学賞の女性作家がロシア非難
10月9日 21時20分

ことしのノーベル文学賞に選ばれたベラルーシの女性作家、スベトラーナ・アレクシェービッチ氏は、ウクライナ東部でロシアが親ロシア派を支援していることについて「侵略だ」などと述べ、非難しました。
ことしのノーベル文学賞に選ばれたベラルーシの女性作家、スベトラーナ・アレクシェービッチ氏は、社会主義体制下で抑圧された人々の声を通して旧ソビエトの実態を描いてきました。
受賞が決まったのを受けて、アレクシェービッチ氏は、8日、ベラルーシで記者会見を開き、去年、みずからの出身地であるウクライナで、ロシア寄りの政権が崩壊した政変で、デモ隊と治安部隊が衝突を繰り返し、100人以上の犠牲者が出たことに言及し、「私はウクライナをとても愛している。犠牲になった若者の写真を見たとき、涙があふれた」と述べました。
そのうえで、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派を支援していることについては、「占領であり、外国による侵略だ」と非難しました。
さらに、「ロシアなどでは、再び、市民の投獄が行われている。これに抵抗する勇気を持たなくてはならない」と述べ、プーチン政権が抑圧的だと批判しました。
これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は、「アレクシェービッチ氏はウクライナで起きていることを肯定的に評価する情報がないだけだ」と反論し、ロシアによるウクライナへの介入を正当化しました。

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