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中国「南シナ海 領海侵犯は許さない」
10月9日 20時30分

中国が南シナ海で人工島の造成工事を強行しているなか、アメリカのメディアの一部が、オバマ政権が軍の艦艇の派遣に前向きな姿勢に転じつつあると伝えていることについて、中国外務省の報道官は「重大な懸念」を示し、「どの国であっても中国の領海を侵犯することは絶対に許さない」と警告しました。
南シナ海では、中国が人工島の造成を強行し、一帯の主権の主張を強めているのに対し、アメリカは、人工島は国際法上、領海と認められる12海里、およそ22キロの基点にはならないとして、中国の領海とは認めない姿勢を示しています。
こうしたなか、アメリカのメディアの一部は、オバマ政権が軍の艦艇を派遣してこの12海里の中を航行させることについて前向きな姿勢に転じつつあると伝えています。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は9日の記者会見で、「報道に重大な懸念を持っている」と述べました。そして、「中国は、各国が国際法に基づいて有する航行と飛行の自由をずっと尊重している」と主張しました。そのうえで、「どの国であっても、航行と飛行の自由を名目に中国の南沙諸島の領海と領空を侵犯することは絶対に許さない。われわれは関係国に対し、いかなる挑発的な行動もとらないよう促す」と警告しました。
南シナ海の問題を巡っては、先月の米中首脳会談でも話し合われましたが、習近平国家主席は譲歩を見せず、米中双方の溝が深まっています。

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