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ライナスは聞いた。
「メイさん、君は シャオイー(喬一)と一緒になりてぇかい?」
え
考えたこともない
「(麻薬要素云々があるから、、シャオイーさんの身を思ったらそんなこと・・・
発想自体なかった)」
しかし少し考えてみた。
どう、、でしょうか
相性が良いから、、一緒になれば、、結婚すれば
普通に楽しいでしょうけど、
・・・
結婚となると 色々、、
「食べ物の趣味とか、、色んな物に対する価値観とか、、
単純な「趣味」とかの合う合わないとかがありますし、、」
意外とアホなメイチーに似合わず、冷静にそこは考えているようだ。
嬉しくないの?
とライナスは言う。
「う〜ん」
しばらく目を点にして鼻をなくして口を三角にして考えていたメイチーだったが
青くなって考え込んでしまった。
えーと
そうですね・・・
えーと、、
「分かった。もういいよ」
ライナスが制止した。
・・・
・・・
ライナス「(こいつ(こいつ?)も重症だ)」
ライナス「(こいつ(こいつ?)も重症だ)」
悲しくなってくるライナス。
「(こいつら勉強ばっかり、、
いや、俺だって勉強ばっかやってきたぞ
でも女たちと遊んでばっかいたぞ(おいおい))」
惚れた腫れたのことでいちいち悩まずに ホイ次ホイ次って
「(勉強やってた時みたいに(もっと言うとシーフからレベル上げしていた時みたいに)やってたぞ)」
もどかしいぜ
つうか
「(面倒くせぇ!!)」
代わってくんねぇかな クライヴあたりとか(義理の息子)
フーッ
大きなため息を付いて
両腕を組んでいた ライナスだったが
「美織さん」
口を開いた。
え?
くるっと振り向くメイチー。
「(何故私の東洋読みの名を知っているの?)」
僕は、以前言ったな。
『メイさんの思うことは全部叶うよ』って
だから
「自分で決めろ」
俺から何かひとことふたこと言えば、
それがどちらかに傾く材料になる
「だから何も言わねぇ」
・・・
ぼーっとライナスを見つめるメイチー。
「ただ!」
「自分で決めておいて」
「やっぱりこっち! っていう優柔不断な行動だけは「絶対」にするな」
地界に堕ちるからな
「だからって「選択すること」から逃げんなよ」
ギロッとシャドウチェイサーの鋭い目で睨む。
(※シャドウチェイサー=ならず者系の最上位職)
「自分だけで決めて、絶対に迷わないで、それで間違ったと万が一なっても
それはそれだと
それが運命なんだと
そう思うんだ」
「分かったか?」
「・・・」
メイチーは何も言えなかった。
下を向いてしまう。
自信が ない
自身の混沌を、ライナスによってひきずり出された気分であった。
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